round 13

October 2 2010, SUPERPOLE:15:00-(local)/22:00-(JST)
FIM Superbike World Championship France
第13戦 フランス

ケガから復帰のレイが6番グリッド獲得
最終戦フランス大会で表彰台を目指す

スーパーバイク世界選手権第13戦フランス大会が、10月1日から3日まで、マニクールで開催される。前戦イモラ大会(イタリア)で、マックス・ビアッジ(アプリリア)のチャンピオンが決まった。連戦となる最終戦フランス大会の見どころは、チャンピオンシップでし烈な3位争いを繰り広げるジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)の走り。前戦イタリアGPのプラクティスで転倒し、左肩を脱きゅう、左手の舟状骨などを負傷、さらにじん帯も痛めたレイは、連戦となるフランス大会の出場が危ぶまれた。しかし、初日のフリー、予選を終えた段階で、なんとか決勝レースを走りきれるという判断で、2日目の予選に挑み、6番手というすばらしいグリッドを獲得した。

前戦イモラ大会を欠場したことで、総合4位のカルロス・チェカ(ドゥカティ)と14点差、総合5位のカル・クロッチロー(ヤマハ)と49点差。この2人と総合3位を争うことになる。決勝は痛み止めの処置をして戦うことになるが、痛みをこらえての熱い走りに大きな注目が集まっている。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ミケーレ・ピロミケーレ・ピロ

チームメートのマックス・ノイキルヒナーは、リアのグリップを改善するため、今大会は仕様の違うリアのスイングアームにトライしている。この変更でグリップは向上したものの、対照的に安定性に欠けるため、いいバランスを見つけるためのセットアップに集中した。予選ではSP2進出を果たせず、17番グリッドから決勝に挑むが、今季最終戦に闘志をかき立てている。また、今大会で3戦目を迎えるファブリッツォ・ライ(ECHO CRS Honda)は20番手。2戦連続ポイント獲得に向けて気合を入れている。

スーパースポーツは、12戦を終えて243点を上げて総合首位のケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)と、227点で2位のユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)の一騎打ち。CBR600RR勢による最終戦決着となり、Hondaファンにとっては、ハラハラドキドキの戦いとなりそうだ。

予選では、チャンピオン王手のソフォーグルが、2戦連続今季5回目のPPを獲得。2位のラバティに16点差をつけているため、今大会は、ラバティが優勝しても、6位以内に入れば自力チャンピオンが決まる。2007年以来、3年ぶり2回目のタイトル獲得にあと一歩のソフォーグル。今季7勝を上げて総合2位、最終戦で逆転チャンピオンにかけるラバティ。前戦イモラでもサイド・バイ・サイドの戦いを繰り広げているだけに、今大会の戦いに大きな注目が集まっている。前戦優勝のミケーレ・ピロ(HANNspree Ten Kate Honda)は7番手。2列目から追い上げのレースに挑む。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 6番手) 「この体調でSP3に進出することができたことに驚いたが、6番手で終われて、本当にハッピーだった。先週のイモラをケガのために欠場し、今週も出場するかどうか悩んでいた。走ってみたら、依然として左腕に力が入らないので、ライディングに支障はあったけれど、レースに出ても大丈夫という判断で今日の走行に挑んだ。あまりの痛みに声も出てしまうけれど、決勝では2列目6番手から全力を尽くしたい」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 17番手) 「今回は新しいスイングアームを試し、これまで抱えていたグリップの問題は解決できたが、今度はブレーキをリリースしてからの安定性に欠けて、ラインをキープするのが難しかった。ヘアピンでは、その問題ですごくタイムをロスしていたし、この問題の解決に向けて、ウオームアップでセッティングにトライしたい」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ ポールポジション) 「初日はリアのセッティングにやや問題を抱えていたが、今日は順調にセットアップも進み、PPを獲得することができた。明日の決勝も、チャンピオンシップを気にしないで走れるなら、十分に勝てるチャンスはある。しかし、今回はチャンピオンシップを考えて、勝つ必要もなく、着実に走りきってフィニッシュしたい。とは言っても、簡単なレースではないし、最後まで集中力を切らさずにがんばりたい」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 2番手) 「いいレースにするために、この2日間、セットアップに集中した。しかし、ケナンの仕上がりはよくて、彼に追いつくためには、もう少し自分もペースを上げなくてはいけない。ウオームアップで最後の調整に挑むが、自分たちの目標は今季8勝目を挙げることだ。Parkalgar Hondaは、これまで所属したチームの中で最高のチームだった。これがこのチームで最後のレースになるが、ベストを尽くし、みんなが喜んでくれるリザルトを残したい」

ミケーレ・ピロ(スーパースポーツ 7番手) 「バイクのセットアップは進んだが、フロントローを逃して悔しい。リアのグリップは改善された。タイムを出す自信もあったが、クリアラップが取れなかった。このサーキットは、ハードブレーキングのポイントがいくつかあり、まだ完全な調子ではない右手首には厳しかった。加えて、リアグリップに課題を抱えているが、今年最後のレースなので、ベストを尽くしたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1C.クロッチローヤマハ1:37.699
2S.ギュントーリスズキ1:37.768
3J.シュムルツアプリリア1:37.784
4M.ビアッジアプリリア1:38.039
5M.ファブリッツォドゥカティ1:38.082
6ジョナサン・レイHonda1:38.155
 
17マックス・ノイキルヒナーHonda1:39.341
20ファブリッツォ・ライHonda1:41.471

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1ケナン・ソフォーグルHonda1:41.372
2ユージェーヌ・ラバティHonda+0.441
3藤原克昭カワサキ+0.500
4F.フォーレカワサキ+0.634
5 B.パークス カワサキ +0.714
6D.サロントライアンフ+0.719
    
7ミケーレ・ピロHonda+0.791
8マッシモ・ロッコリHonda+0.795
9ジノ・レイHonda+0.868
10マーク・エイチソンHonda+1.059
11ロビン・ハームスHonda+1.148
13フローリアン・マリーノHonda+1.410
17ミゲル・プライアHonda+2.076
19アレクサンダー・ルンドHonda+2.899
20イムレ・トースHonda+4.517