round 1

September 5 2010, RACE:12:00-(local)/19:00-(JST)
FIM Superbike World Championship Germany
第11戦 ドイツ

レイが今季4勝目を達成
第2レースも2位表彰台に立つ

第11戦ドイツ大会は、予選4番手から決勝に挑んだジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が、第1レースで優勝、第2レースで2位と、両レースで表彰台に立った。今大会は初日から好調で、予選は4番手だったものの、ロングランをきっちりとこなし、決勝に向けて手応えある走りを見せていた。

第1レースは、オープニングラップを制し、予選6番手の芳賀紀行(ドゥカティ)と予選2番手のカルロス・チェカ(ドゥカティ)の追撃を振りきった。第2レースは、チェカが転倒で脱落、芳賀との戦いとなり2位だった。完全Vは逃したものの、レイは、チェコ、イギリスに続き3戦6レース連続で表彰台に立ち、総合3位をキープした。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル

チームメートのマックス・ノイキルヒナーは、第1レースは転倒リタイア。第2レースは15位。初出場のファブリッツォ・ライ(ECHO CRS Honda)は、第1レースはピットに戻ってリタイア。第2レースは18位だった。

スーパースポーツは、PPスタートのユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)、予選2番手のケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)、そして2列目5番手からスタートのジノ・レイ(Intermoto Czech)のバトルとなった。ラバティは予選5番手のレイの追撃を振り切り、イギリスから2連勝で今季7勝目を達成。その後、レイはテクニカル・レギュレーション違反により失格となり、3位でフィニッシュしたソフォーグルが2位に昇格した。この結果、総合1位のソフォーグルと総合2位のラバティのポイント差は8点となり、次戦イモラ大会は、ソフォーグルがタイトルに王手をかけて迎えることになった。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 優勝/2位)「最高のレース。チームにとっても最高の大会となった。金曜日の時点でバイクはいい状態だったし、予選でも決勝でも攻めの走りができた。今大会はバイクのフィーリングがすごくよかったし、いいリザルトを残すことができた。第1レースも第2レースもペースはそれほど変わらなかったが、第2レースは、芳賀の方が少しだけ速かった。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝したい。どのレースもそうだが、レースで置いてけぼりにされるのはつらい。しかし今回は優勝争いができて、45ポイントを獲得できた。それを思うと、シーズン中盤戦の低迷が本当に残念だ」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク リタイア/15位)「今日は本当に残念だった。昨日のセッションは順調だったのだが、今日はコーナーの立ち上がりでスピニングが激しくてタイムをロスし、序盤に転倒してしまった。第1レースのデータを調べて、第2レースはセッティングを変更した。完ぺきな状態にはならなかったけれどペースを上げることができた。せめてトップ10を狙いたかったが、届かなかった」

ファブリッツォ・ライ(スーパーバイク リタイア/18位)「バイクもサーキットも初めてだったので、金曜日、土曜日は慣れることに集中した。そして決勝では両レースともに完走することがとても重要なので、ミスのないように集中した。しかし、第1レースはガス欠の症状が出てリタイア。第2レースは完走したがポイントは獲得できず、難しいレースになった。しかし、今回はいい経験ができた」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 優勝)「優勝を目指したが、決して簡単ではなかった。というのも、決勝に向けてセッティングを多少アジャストしたのだが、いい方向にいかなかったからだ。リアタイヤのスライドが多く、レース終盤は特に激しくなって、思うように走れなかった。今日は(ジノ)レイと激しいバトルになったが、思ったように走れず、レース終盤はあまり楽しくなかった。しかし、優勝してケナンとのポイント差を縮めることができた」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ 2位)「今日は全力を尽くした。トップに追いついたこともあったが、グリップに苦しんでペースを上げることができなかった。そのため、ユージェーヌと(ジノ)レイにじりじりと離されたが、最終的に2位になれて本当によかった。残り2戦、どちらも勝てるようにがんばりたい」

ミケーレ・ピロ(スーパースポーツ 8位)「身体の状態が完ぺきではないので、厳しいレースだった。序盤は、フィーリングがあまりよくなくて、攻めの走りができなかった。それに、転倒するリスクを避けたかった。序盤は出遅れて15番手だったが、レース終盤のフィーリングはだんだんよくなって8番手まで追い上げることができた。次戦は手の状態もよくなっていると思うので、さらに上位を狙いたい」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1ジョナサン・レイHonda2038:42.640
2C.チェカドゥカティ20+1.126
3C.クロッチローヤマハ20+10.006
4M.ビアッジアプリリア20+10.716
5T.サイクスカワサキ20+17.391
6L.ハスラムスズキ20+19.301
     
RTファブリッツォ・ライHonda19+1Lap
RTマックス・ノイキルヒナーHonda6+14Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1芳賀紀行ドゥカティ2038:43.565
2ジョナサン・レイHonda20+3.061
3L.ハスラムスズキ20+8.060
4C.クロッチローヤマハ20+8.457
5M.ビアッジアプリリア20+9.392
6S.ギュントーリスズキ20+9.556
     
15マックス・ノイキルヒナーHonda20+38.406
18ファブリッツォ・ライHonda20+1:21.362

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1ユージェーヌ・ラバティHonda1937:52.893
2ケナン・ソフォーグルHonda19+5.072
3 ブロック・パークスカワサキ19+15.890
4 F.フォーレカワサキ19+16.911
5 C.デイビストライアンフ19+28.380
6 D.サロントライアンフ19+28.495
     
7 マッシモ・ロッコリHonda19+28.578
8 ミケーレ・ピロHonda19+28.787
10 ダニーロ・デロモHonda19+1:19.432
11 ロビン・ハームスHonda19+1:24.011
12 クリスチャン・イドンHonda19+1:30.504
13 ミゲル・プライアHonda19+1:51.319
14 イムレ・トースHonda18+1Lap
RTローナン・クォーンビーHonda7+12Laps
RTバスティン・シェゾーHonda5+14Laps
RT マーク・エイチソン Honda 1 +18Laps
DISジノ・レイHonda19+0.058

※2位でフィニッシュしたジノ・レイは、レース後の車検でテクニカル・レギュレーション違反の判定が下り、失格となった

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1M.ビアッジアプリリア397
2L.ハスラムスズキ339
3ジョナサン・レイHonda288
4C.チェカドゥカティ224
5C.クロッチローヤマハ217
6芳賀紀行ドゥカティ202
 
18マックス・ノイキルヒナーHonda41
21ブロック・パークスHonda9
22ジョシュア・ブルックスHonda6

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 ライダー ポイント
1アプリリア409
2スズキ360
3ドゥカティ342
4Honda299
5ヤマハ285
6BMW190
7カワサキ77

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 ケナン・ソフォーグルHonda 223
2 ユージェーヌ・ラバティHonda211
3 J.ラスコルツカワサキ168
4 C.デイビストライアンフ 137
5 D.サロントライアンフ 90
6 ロビン・ハームスHonda 87
 
7ジノ・レイHonda 83
8 ミケーレ・ピロHonda 66
12 マッシモ・ロッコリHonda 61
13 ミゲル・プライアHonda 60
14 アレクサンダー・ルンドHonda23
18 ダニーロ・デロモHonda 13
20 バスティン・シェゾーHonda8
21 サム・ロース Honda6
23 ランス・アイザックHonda5
25クリスチャン・イドンHonda 4
26 ジャンルカ・ビジエロHonda4
28 ダニエル・ブコウスキHonda3
30 アンドレア・ボスコスクーロHonda3
32 イムレ・トースHonda 2
33 トマス・オルベクHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda270
2カワサキ185
3トライアンフ146
4ヤマハ22