round 1

June 26 2010, SUPERPOLE:15:00-(local)/22:00-(JST)
FIM Superbike World Championship San Marino
第8戦 サンマリノ

レイ16番手。ノイキルヒナー17番手
ともに大きく遅れ、追い上げのレースに挑む

前戦アメリカ大会から3週間のインターバルを経て、舞台は再びヨーロッパへ。アドリア海に面したミサノで、第8戦サンマリノ大会が開幕した。ミサノは連日好天に恵まれ、金曜日、土曜日と2日間ともに最高気温は28℃を記録する初夏の陽気となった。路面温度も50℃近くまで上昇。そのためサスペンションのセッティングが難しく、タイヤに厳しいコンディションとなった。その中でHonda勢は苦戦。HANNspree Ten Kate Hondaのジョナサン・レイが16番手、マックス・ノイキルヒナー17番手と両選手ともに大きく遅れ、後方から追い上げのレースに挑むことになった。ブロック・パークス(ECHO CRS Grand Prix)は19番手だった。

CBR1000RRに乗ってこれまでの経験の中で最悪のグリッドとなったレイ。今大会は初日からチャターに苦しんだが、その症状は2日目も改善されず、フラストレーションのたまる走行が続いた。初日の予選は、トップのカル・クロッチロー(ヤマハ)から1.481秒遅れの16番手。2日目の予選では、トップから1.540秒差の18番手までダウン。上位20人で競われるSP1に辛うじて進出し、SP1は9番手で通過したものの、SP2では16番手に終わり、グリッドが確定した。レイは昨年の大会で、予選2番手からシーズン初優勝を達成している。今年はセッティングが決まらず厳しいグリッドとなったが、2年連続表彰台が期待される。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • ブロック・パークスブロック・パークス
  • ミケーレ・ピロミケーレ・ピロ
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル

チームメートのノイキルヒナーもチャターに苦しみ予選18番手。SP1に進出したものの17番手でグリッドが確定した。パークスは予選20番手でSP進出を果たしSP1で19番手。CBR1000RR勢は、3選手とも追い上げのレースに挑むことになった。

スーパースポーツは、初日2番手だったミケーレ・ピロ(HANNspree Ten Kate Honda)が地元ファンの声援を背に2日目の予選で逆転、ポールポジションを獲得。ピロにとってサンマリノ大会では、2年連続2回目のPPとなり、初優勝に向けて気合を入れている。初日トップタイムをマークしたユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)は2番手。トップ10には6台のCBR600RR勢が名前を連ねている。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 16番手) 「今日は、自分のキャリアで最も悪い予選となった。走り終えたときは何をどう言っていいのか言葉もなかった。昨日からチャターに悩んでいる。何をやってもよくならず、今日は昨年の状態に戻して走ってみた。それで多少はよくなったけれど、壁にぶつかってしまったように、何をどうやっても改善されなかった。しかし、明日の決勝では、とにかくがむしゃらになって走るしかない。できるだけ追い上げて上位でフィニッシュしたい」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 17番手) 「チャターがひどくて、ちゃんとしたグリップを出せないまま2日間が終わってしまった。正直、かなりがっかりする2日間だった。もう、やれることはやりつくした感じだが、明日のウオームアップで再度セットアップにトライしたい。何も改善されなければ、5列目グリッドなので厳しいレースになる。何とかいいセッティングを見つけたい」

ミケーレ・ピロ(スーパースポーツ ポールポジション) 「ポールポジションを獲得できてとてもうれしい。昨年に続いて2回目のPPだが、どうしてこんなに得意としているのか自分でもよく分からない。しかも今日はクリアラップが取れなくて、100%のアタックではなかった。路面コンディションは滑りやすく、あまりよくなかった。明日の決勝は厳しいレースになると思うが、トップグループで戦い、いい結果を残したい」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 2番手) 「今日はたった一周しか、ちゃんとタイムが出せなかった。コース上はいつも混雑していて、スロー走行を行っているライダーがいて走りにくかった。ミサノはいつも天気がよくて暑いけれど、今年も気温が高くて厳しい条件がそろっている。明日も厳しいレースになると思うが、ベストを尽くしたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.コルサーBMW1:35.001
2M.ビアッジアプリリア1:35.502
3M.ファブリッツォドゥカティ1:35.680
4C.クロッチローヤマハ1:35.683
5C.チェカドゥカティ1:35.851
6S.ギュントーリスズキ1:36.096
    
16ジョナサン・レイHonda1:36.561
17マックス・ノイキルヒナーHonda1:36.889
19ブロック・パークスHonda1:37.574

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1ミケーレ・ピロHonda1:38.444
2ユージェーヌ・ラバティHonda+0.167
3 R.タンブリーニヤマハ+0.467
4J.ラスコルツカワサキ+0.575
5ジノ・レイHonda+0.780
6ケナン・ソフォーグルHonda+0.833
    
8マッシモ・ロッコリHonda+0.939
9ロビン・ハームスHonda+1.048
12ミゲル・プライアHonda+2.109
15ダニーロ・デロモHonda+2.895
16アレクサンダー・ルンドHonda+2.967
18バスティン・シェゾーHonda+3.481
23イムレ・トースHonda+6.994
NQ ニコレット・コバックHonda+8.677