round 1

May 16 2010
FIM Superbike World Championship South Africa
第6戦 南アフリカ

レイが第2レースで2位表彰台に立つ!

スーパーバイク世界選手権(WSB)第6戦南アフリカ大会決勝は、2レースともに厳しい優勝争いとなり、予選11番手から決勝に挑んだジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が、第1レース5位、第2レースで2位になり、2戦ぶりに表彰台に立った。第1レースはミッシェル・ファブリッツォ(ドゥカティ)、第2レースは、レオン・ハスラム(スズキ)が、それぞれ優勝した。

予選11番手、3列目から好スタートを切ったレイは、両レースともに、序盤からトップグループに加わった。しかし、第1レースはタイヤのグリップをうまく引き出せず、苦戦。一時は9番手までポジションを落とす厳しい戦いとなったが、終盤にかけてポジションを上げ、5位でチェッカーを受けた。タイヤに厳しいレースで、レイとバトルした選手たちもタイヤの消耗に苦しんで終盤にペースを落とした。その中でレイは、最後まで自分のペースをキープする力強い走りだった。

第2レースでレイは、2周目にトップに立つと、ハスラム、マックス・ビアッジ(アプリリア)と厳しい戦いを繰り広げた。中盤のビアッジとのバトルでは、ビアッジがブレーキングで前に出るも、レイがクロスラインで首位を奪還。後半にはハスラムが追い越しを図るも、レイが首位を堅持した。しかし、ラスト2周でハスラムがレイから首位を奪い、一気にスパート。レイはレースの主導権を握っていたものの、惜しくも優勝を逃した。

しかし、レイは表彰台には立てずも好調な走りを見せた第5戦イタリア、そして今大会と、Wウインを達成した第4戦オランダ大会の好調をキープしている。折り返し点となる第7戦アメリカ大会は、昨年表彰台に立っているサーキット。上り調子で迎える今年は、今季3勝目、4勝目の期待が膨らむ。

チームメートのマックス・ノイキルヒナーは、フリー、予選で抱えていたチャターが解消せず、第1レース19位、第2レース17位と、完走するもポイント獲得は果たせなかった。ブロック・パークス(ECHO CRS Grand Prix)は、第1レースがリタイア、第1レース18位だった。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • ブロック・パークスブロック・パークス
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ

スーパースポーツは、今季3回目のPPから決勝に挑んだユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)が、スタートからフィニッシュまで圧倒的な強さを見せて今季4勝目。オランダ、イタリアに続いて、自身初の3連勝を達成した。

そのラバティを中盤までピタリとマークしたケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)が2位。今大会も優勝を逃したソフォーグルだが、開幕戦から6戦連続で表彰台に立ち、総合首位に浮上した。1点差でラバティが追う。前戦イタリアまで総合首位のホアン・ラスコルツ(カワサキ)は、今大会5位に終わり、総合3位へと順位を落とした。

予選3番手から好スタートを切って、ラバティとソフォーグルを追ったミケーレ・ピロ(HANNspree Ten Kate Honda)は、金曜日の予選の転倒の影響でペースが上がらず、中盤にチャズ・デイビス(トライアンフ)にかわされ、惜しくも4位だった。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 5位/2位)「スタートはよかったのだが、第1レースはそこからペースを上げることができなかった。ほかの選手たちのようなグリップを得られず、苦しい走りになった。それで一時は9番手までポジションを落としたが、終盤までペースをキープできたことで5位まで順位を上げることができた。第2レースは、セッティングを変更して、気持ちよく走ることができた。序盤、トップ立つのは思ったより簡単だった。しかし、それからなかなか後続を引き離せなかった。ペースを緩めることもできず、難しい戦いだった。ラスト2周でレオン(ハスラム)に先行を許し、逆転できなかった。今回は優勝はできなかったが、ベストを尽くせたので、2位に満足している。次のソルトレークでは、優勝を目指したい」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 19位/17位)「金曜日、土曜日に抱えていたチャターの問題を決勝になっても解決することができなかった。第1レースより第2レースの方が、状態が改善されたが、プッシュしていくだけの状態ではなかった。残念な結果に終わったが、次のソルトレークは好きなサーキットなので、今回の問題を解決して、いいレースをしたい」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 優勝)「前半はケナン(ソフォーグル)と一緒に走ることになった。後半はペースを上げて、ケナンを引き離すことに成功した。タイヤが滑り始めたとき、ケナンも同じような状態だった。自分のレースキャリアで3連勝なんて初めての経験なのでとてもうれしい。6戦を終えて、チャンピオンシップでも首位のケナンと1点差。こんなすばらしい成績で前半を終えられるなんて思ってもいなかった。後半戦も、この調子をキープしたい」

ケナン・ソフォーグル(スーパーバイク 2位)「難しいレースだったが、ユージェーヌ(ラバティ)についていくのはまったく問題なかった。しかし、次第にリードを広げられ、その差を縮めようとがんばったのだが、フロントタイヤが消耗してペースを上げられなかった。何回も転びそうになったので、今日は2位でオッケイと言い聞かせて後半を戦った。今日のレースを終えて、1ポイントだけユージェーヌをリードして総合首位に立つことができた。後半はもっといいレースをするように全力を尽くしたい」

ミケーレ・ピロ(スーパーバイク 4位)「金曜日の予選で転倒したときに左肩を痛めたのだが、今日は10ラップしたころから痛みが出て、コーナリングが厳しくなった。デイビスが自分を抜いていったときは、すでにタイヤが消耗していたし、抜き返すことはできなかった。今日はバイクの状態がとてもよくて、体調さえよければもっといいレースができたと思う。次は、表彰台に立てるレースができるはずだ。絶対に表彰台に立ちたい」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.ファブリッツォドゥカティ2439:48.343
2C.チェカドゥカティ24+1.098
3L.ハスラムスズキ24+5.049
4M.ビアッジアプリリア24+6.974
5ジョナサン・レイHonda24+13.710
6L.キャミアアプリリア24+13.848
     
19マックス・ノイキルヒナーHonda24+48.382
RTブロック・パークスHonda11+13Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1L.ハスラムスズキ2439:52.870
2ジョナサン・レイHonda24+0.522
3M.ビアッジアプリリア24+0.601
4C.クロッチローヤマハ24+0.991
5C.チェカドゥカティ24+1.479
6J.トーズランドヤマハ24+13.324
     
17マックス・ノイキルヒナーHonda24+35.203
18ブロック・パークスHonda24+55.929

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1ユージェーヌ・ラバティHonda2339:13.215
2ケナン・ソフォーグルHonda23+4.184
3C.デイビストライアンフ23+9.609
4ミケーレ・ピロHonda23+12.912
5J.ラスコルツカワサキ23+23.383
6M.ラグリブトライアンフ23+25.252
     
8ロビン・ハームスHonda23+27.087
9ジノ・レイHonda23+32.358
10ミゲル・プライアHonda23+32.476
11 ランス・アイザック Honda 23 +35.347
13アレクサンダー・ルンドHonda23+48.961
14バスティン・シェゾーHonda23+1:06.978
15アンドレア・ボスコスクーロHonda23+1:29.261
RTダニーロ・デロモHonda21+2Laps
RTマッシモ・ロッコリHonda13+10Laps
RT ジャッカス・ペスケンス Honda 9 +14Laps
ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1L.ハスラムスズキ222
2M.ビアッジアプリリア207
3ジョナサン・レイHonda141
4C.チェカドゥカティ141
5J.トーズランドヤマハ125
6芳賀紀行ドゥカティ106
 
18マックス・ノイキルヒナーHonda23
23ジョシュア・ブルックスHonda2
24ブロック・パークスHonda1

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 ライダー ポイント
1スズキ222
2アプリリア213
3ドゥカティ185
4Honda150
5ヤマハ135
6BMW108
7カワサキ39

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 ケナン・ソフォーグルHonda117
2 ユージェーヌ・ラバティHonda116
3 J.ラスコルツカワサキ112
4 C.デイビストライアンフ71
5 D.サロントライアンフ49
6 ミケーレ・ピロHonda47
 
7 ジノ・レイHonda47
8 ロビン・ハームスHonda43
11 マッシモ・ロッコリHonda29
12 ミゲル・プライアHonda29
14 アレクサンダー・ルンドHonda22
16 バスティン・シェゾーHonda7
17 ランス・アイザック Honda 5
18 ダニーロ・デロモHonda5
19 ジャンルカ・ビジエロHonda4
21 アンドレア・ボスコスクーロHonda3
22 パオラ・カッツォーラHonda3

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda145
2カワサキ112
3トライアンフ81