round 1

April 24 2010, SUPERPOLE:15:00-(local)/22:00-(JST)
FIM Superbike World Championship Netherlands
第4戦 オランダ

レイがチームのホーム大会でキャリア初のPP獲得
今季初優勝に大きく前進!

スーパーバイク世界選手権(WSB)第4戦オランダ大会が、アッセンで開幕。今大会は22台が出場し、ジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)がキャリア初のPPを獲得、今季初優勝に向けて絶好のグリッドを獲得した。2番手にヤコブ・シュムルツ(ドゥカティ)、3番手にトロイ・コルサー(BMW)、4番手にレオン・ハスラム(スズキ)が僅差で続き、レイのチームメートのマックス・ノイキルヒナーは4列目16番手から決勝に挑む。

WSBにフル参戦2年目となるレイが、チームの地元大会でキャリア初のPPを獲得した。今大会は、フリー走行、予選、そしてスーパーポールとすべてのセッションで快調にラップを刻んだ。初日のフリー走行でトップタイム、1回目の予選では2番手を獲得。これで勢いに乗ったレイは、2日目の予選で3番手につけて上位20台までが進出するスーパーポールに進出。SP1ではハスラムに続く2番手だったが、上位16台によるSP2ではトップタイムをマーク。さらに上位8台で競うSP3でも首位をキープし、PPを獲得した。

レイは1週間前にアッセンで2日間のテストに臨み、いい状態で今大会に挑んだ。今年はコースの一部が改修され、バックストレートのS字コーナーがより高速セクションとなり、全長も4.555kmから4.542kmへと13メートル短縮された。これまでよりラップタイムも大幅に短縮となるレイアウトとなったが、今大会、好調なレイは、一発のタイムだけでなく、アベレージでもライバルを圧倒。今季初優勝の期待が膨らんでいる。

ノイキルヒナーは、初日の予選で13番手、2日目も13番手をキープしてスーパーポールに進出。SP1を15番手でSP2に駒を進めたが、SP2で16番手に終わり、SP3進出を果たせなかった。しかし、レースを重ねるごとに確実にマシンのセットアップが進んでいる。今季ベストリザルトが期待される。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ミケーレ・ピロミケーレ・ピロ

スーパースポーツは19台が参加。ケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)が、スーパーバイクのレイに続き、地元大会でPPを獲得する快走を見せた。初日のフリー走行でトップタイムをマークすると、以後のすべてのセッションで圧倒的な速さを披露。チームのホーム大会ということもあり、2日目の予選では気合が入り過ぎて転倒を喫するシーンもあったが、アベレージでもライバルを圧倒し、今大会の優勝候補の筆頭に浮上した。そのソフォーグルと開幕戦から常にPP争いをしてきたユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)が2番手、ソフォーグルのチームメートのミケーレ・ピロが3番手に続き、フロントローに3台をCBR600RR勢が並び、表彰台独占の期待も膨らむ。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク ポールポジション)「今日もすばらしい一日になった。WSBで初のPPを獲得できた。ベストを出したときはそれほど速く感じていなかったが、タイヤもよくグリップしていたし、アクセルを開けることもできた。1分34秒台という自分のラップを見たときは、本当に驚いた。アタックの前にチームマネジャーのロナルド(テン・ケイト)が、全然汗をかいていないのでもっとプッシュしてタイムを出すようにアドバイスをくれた。その期待に応えられてうれしい。先週、ここでテストしてからずっとオランダに滞在していた。でも、本当の仕事は明日の決勝だ。いいレースにしたい」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 16番手)「今回はマシンのセットアップも進み、いくらかポジションを上げられると思っていた。今日の順位には少しがっかりしているが、だんだんよくなっていることを感じた。SP2でアタックしているときに、前を走行する1台にひっかかってしまったが、それがなくてもSP3に進出することはできなかっただろう。今回も4列目からのスタートとなるが、マシンの状態は前回のバレンシアよりずっとよくなっている。明日はいいスタートを切って、少しでも前のグループで戦いたい」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ ポールポジション)「すばらしいラップを刻めた。もっと速いタイムを刻むこともできたと思うが、少し攻めすぎてしまい、ヘアピンで転倒してしまった。ピットに戻ってきたとき、ハンドルが曲がって左手をタンクの上に載せていた。それを見たチームクルーたちがケガをしたかと心配したようだが、大丈夫だ。まったく影響はない。明日のレースに向けて準備はできている」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 2番手)「最後のアタックは、フロント、リアともにベストのタイヤをチョイスすることで、フロントローを獲得できた。今日は違うタイヤを試すより、昨日と同じタイヤでセットアップを進めた方がいいと思った。セッション終盤には、1分38秒台で連続周回することができた。ケナン(ソフォーグル)は、最後に転倒したけれども、相変わらずの速さだった。昨年も予選ではカル(クロッチロー)が速くてかなわなかったけれど、決勝では逆転して勝つことができた。前の2戦では、PPを取ったけれども決勝は悲惨な結果だった。今回はPPではないけれど、いいレースをする自信がある」

ミケーレ・ピロ(スーパースポーツ 3番手)「今日はもう少し攻めたかったが、リアのセッティングが完ぺきではなく、思ったように走れなかった。ケナンも同じような問題を抱えていたが、彼の方がプッシュしていたし、タイムもよかった。マシンの状態は決して完ぺきではないけれど、チームのホームでフロントローに並べてよかった。チームスタッフも喜んでくれた。明日のレースはPPのケナンとともに優勝争いをしたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1ジョナサン・レイHonda1:34.944
2J.シュムルツドゥカティ1:35.062
3T.コルサーBMW1:35.306
4L.ハスラムスズキ1:35.330
5 L.キャミアアプリリア1:35.633
6C.チェカドゥカティ1:35.892
    
16 マックス・ノイキルヒナー Honda 1:36.581
20 ブロック・パークス Honda 1'38.622

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム
1ケナン・ソフォーグルHonda1:37.908
2ユージェーヌ・ラバティHonda+0.513
3ミケーレ・ピロHonda+0.659
4J.ラスコルツカワサキ+0.752
5F.フォーレカワサキ+0.872
6マシュー・ラグリブトライアンフ+1.053
    
10ロビン・ハームスHonda+1.419
11ジノ・レイHonda+1.533
13マッシモ・ロッコリHonda+2.266
14アレクサンダー・ルンドHonda+2.327
15ミゲル・プライアHonda+2.722
16ダニーロ・デロモHonda+3.215
17バスティン・シェゾーHonda+4.437
18 パオラ・カッツォーラ Honda +6.493
19 I.トースHonda +6.656