round 1

April 10 2010, SUPERPOLE:15:40-(local)/22:40-(JST)
FIM Superbike World Championship Spain
第3戦 スペイン

スーパーポールで7番手のレイに今季初優勝の期待!

スーパーバイク世界選手権(WSB)第3戦スペイン大会の予選は、初日、2日目と好天に恵まれ、絶好のコンディションの中で行われた。予選では、トップタイムから1秒差以内に18台が入る大接戦となり、ジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が予選10番手から上位20位までが進出できるスーパーポールに進出し、7番手へとポジションを上げた。一方、チームメートのマックス・ノイキルヒナーは、予選12番手からスーパーポールの最終ステージ進出を果たせず、16番手へとポジションを落とした。今大会は25台が参加。カル・クロッチロー(ヤマハ)がPPを獲得した。

3戦連続2列目から決勝に挑むことになったレイは、フリー走行、予選と、セッティングが決まらず苦戦した。しかし、2日目は着実にセッティングを進め、スーパーポールではSP3に進出して7番手へ浮上。走行するごとに大きなステップを刻んだ。

レイは、大混戦の中で最低でも2列目を確保するため、SP1、SP2で予選タイヤを投入した。そのため、上位8台で競うSP3では、レース用タイヤでアタックしなければならなかったが、フロントローを狙える好走を見せた。最後のアタックでタイムを更新できず7番手に終わったが、決勝に向けて大きな自信を得る予選となった。これまでバレンシア・サーキットでは、惜しくも結果を残せずにいたレイ。今大会は、バレンシア初優勝、初表彰台の期待が膨らむ。

ノイキルヒナーも大混戦の中で、初日16番手、2日目で12番手にポジションを上げてスーパーポールに進出。SP1は12番手で通過するも、SP2は1号車に問題が発生して2号車で走らなくてはならず、16番手止まり。4列目グリッドが確定した。以下、CBR1000RR勢は、シェリダン・モライスが20番手。ヴィットリオ・イアンヌッツォ24番手だった。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • シェリダン・モライスシェリダン・モライス
  • ヴィットリオ・イアンヌッツォヴィットリオ・イアンヌッツォ
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル
  • ミケーレ・ピロミケーレ・ピロ

スーパースポーツは、20台が参加。ユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)が2戦連続となるPPを獲得。また、前戦ポルトガル大会で今季初優勝を達成して上り調子のケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)が3番手、チームメートのミケーレ・ピロは8番手だった。

開幕から3戦連続フロントローを獲得、2戦連続PPと絶好調のラバティは、開幕戦オーストラリア大会に続く2勝目を狙う。前戦ポルトガル大会では優勝争いに加わるも転倒を喫し、再スタートを切ったが11位という結果に終わっている。これまでバレンシア・サーキットを苦手としてきたラバティだが、今大会はその雪辱に闘志がみなぎる。ラバティと開幕戦からバトルを繰り広げているソフォーグルは、第2戦ポルトガル大会に続く2連勝に意気込む。今大会もラバティとソフォーグルの戦いに注目が集まりそうだ。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 7番手)「今回もスーパーポールがうまくいかなかった。SP2のタイムをSP3に出せていたら、フロントローに並べていた。今回はSP3とSP2で予選用タイヤを使ってしまい、SP3はレース用タイヤでアタックしなければならなかった。アタックした周回、いいペースで走れていたが最終コーナーでミスをしてしまった。2列目になってしまったが、レースタイヤでいいラップを刻めているし、決勝に向けて自信はある。バレンシアは好きなサーキット。これまでいい結果を残したことがないが、今回はチームがすばらしい仕事をしてくれているので、それに応えたい」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 16番手)「午前中の予選はそれほど悪くなかった。いくつかのポイントも改善できたと思う。午後は路面温度が上がり、タイヤに厳しいコンディションとなったが、ここでもセッティングを進めることができた。1回目のスーパーポールはうまくいったが、そのあと、少し問題が発生して、セッティングが多少異なる2号車で走らなければならなかった。それでタイムを更新できなかった。しかし、この2日間は、いろいろ収穫があった。明日のウオームアップとレースで、さらにいい状態を見つけたい」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ ポールポジション)「正直、今回はPPを取れると思っていなかったので、2戦連続でPPを獲得できてうれしい。35秒台に入ったときにフロントローに並べると確信したが、35秒6までタイムを更新できた。気温が上がればタイヤに厳しいレースになる。明日のウオームアップでは、リアタイヤの状態を見るために、ロングランをしたい。バレンシアは苦手なサーキットだが、今回はいいレースをする自信がある。明日のレースが楽しみだ」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ 3番手)「クリアラップが取れず、完ぺきなアタックができなかったが、今回はフロントローに並ぶことが目標だったので、うれしい。昨日は、セッティングが決まらず苦労したが、今日はなにもかもが順調だった。セッティングの変更もうまくいったし、決勝に向けて準備は整った。明日はラバティとカワサキの2人との戦いになると思うが、優勝を狙っていきたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1C.クロッチローヤマハ1:33.615
2C.チェカドゥカティ1:33.840
3M.ビアッジアプリリア1:33.860
4L.ハスラムスズキ1:33.961
5T.コルサーBMW1:34.059
6S.ギュントーリスズキ1:34.073
    
7ジョナサン・レイHonda1:34.235
16マックス・ノイキルヒナーHonda1:34.934
20シェリダン・モライスHonda1:36.072
24ヴィットリオ・イアンヌッツォHonda1:36.524

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1ユージェーヌ・ラバティHonda1:35.658
2J.ラスコルツカワサキ+0.082
3ケナン・ソフォーグルHonda+0.344
4藤原克昭カワサキ+0.357
5D.サロントライアンフ+0.594
6C.デイビストライアンフ+0.633
    
8ミケーレ・ピロHonda+0.935
10ロビン・ハームスHonda+1.406
11マッシモ・ロッコリHonda+1.798
12ジノ・レイHonda+1.980
14ミゲル・プライアHonda+2.369
15アレクサンダー・ルンドHonda+2.709
17バスティン・シェゾーHonda+3.353
18ダニーロ・デロモHonda+3.518
19パオラ・カッツォーラHonda+5.620