round 2

March 27 2010, SUPERPOLE:15:00-(local)/24:00-(JST)
FIM Superbike World Championship Portugal
第2戦 ポルトガル

レイ5番手、SP3に進出するも惜しくもフロントローを逃す
SSではラバティがポールポジションを獲得

第2戦ポルトガル大会が、26日、ポルトガル南部、地中海にほど近いポルティマオで開幕した。ポルティマオは、今年で3回目の開催。昨年までは最終戦の舞台となっていたが、今年はヨーロッパラウンド最初の大会となった。

1月下旬には、ここで合同テストが行われている。各チームともにセッティングデータがあり、2日間ともに天候にも恵まれ、初日からレベルの高い戦いが繰り広げられた。開幕戦オーストラリア大会で表彰台を逃しているCBR1000RR勢は、今大会はその雪辱を期す戦いとなる。予選でSP3進出を果たしたジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が5番手、チームメートのマックス・ノイキルヒナーは、SP2で転倒を喫して惜しくも13番手と、ともにフロントローを逃したが、両選手ともに追い上げのレースに気合を入れている。

開幕戦オーストラリア大会で4位/6位と表彰台を逃しているレイは、得意とするポルティマオの戦いに闘志満々。1月の合同テストでもトップタイムを何度もマークしているだけに、初日から気合の入った走りを披露した。しかし、1回目のフリー走行でグリップの低い路面に足をすくわれ、痛恨の転倒を喫する。出鼻をくじかれる格好となったレイだが、その後の予選、フリー走行、そしてスーパーポール(SP)で着実にセットアップを進めた。

トップから1秒差以内に14台という、相変わらずの激戦となっている計時予選では5番手。SPでも上位8台で争われる最終ステージSP3に駒を進め、5番グリッドを獲得した。今大会は、予選タイヤの使い方が決まらず、SP2で予選タイヤを使いきってしまったことで5番手に終わったが、ベストタイムでは2日間を通じて2番手につける好走。決勝では2列目から優勝争いに挑む。

チームメートのノイキルヒナーは、初日のフリー走行で3番手とまずまずのスタートを切ったが、その後、セットアップにやや苦しみ予選18番手。上位20台で争われるSP1では13番手につけてSP2進出を果たすも、SP2では転倒を喫して13番手。4列目から追い上げのレースに挑むことになった。

  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • シェリダン・モライスシェリダン・モライス
  • ミケーレ・ピロミケーレ・ピロ

スーパースポーツは、初日から好走を見せるCBR600RR勢が上位を独占。昨年の大会で優勝しているユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)がポルトガル大会2年連続PPを獲得。ケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)2番手、ミケーレ・ピロ(HANNspree Ten Kate Honda)3番手と、フロントローに3台のCBR600RRが並んだ。

ポルトガル大会2年連続PPのラバティは、フリー走行では決勝に向けたロングランを重点的に行い、予選では一発のタイムをあっさりとマークする強さを発揮した。今季開幕戦オーストラリア大会を制しているラバティは、開幕2連勝だけでなく、昨年の最終戦ポルトガル大会からの3連勝に挑むことになる。2番手のソフォーグルも、一昨年のポルトガル大会の優勝者で、今年は2年ぶりの優勝を狙う。区間タイムのベストを合計したタイムではラバティをしのぐだけに、決勝では、この2人のバトルに注目が集まりそうだ。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 5番手)「昨日のフリー走行で転倒した影響もあり、マシンのセットアップにちょっと時間がかかってしまった。最後まで満足のいくアタックもできなかった。1月のテストで走ったときより路面のグリップが悪く、路面も荒れているような印象で、昨日の転倒も、理由がわからない。マシンの状態は、2日間を通して確実によくなったけれど、予選タイヤをSP2で使いきってしまった。そのときのタイムがこの2日間のベストタイムで、この2日間を通じて2番手のタイムだっただけに2列目に終わったことは残念だった。しかし、ここは好きなサーキット。開幕戦では表彰台に立てなかったし、今回は立てるようにがんばりたい」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 13番手)「金曜日の走り出しはまずまずだったが、それからは、思うようにペースを上げられなかった。リアサスとタイヤのいいバランスを見つけるために、なるべく長い距離を走るようにした。方向性は見えてきたのだが、SP2で転倒してしまった。13番手という厳しいグリッド。右腕にケガを負ってしまった。決勝に向けて、悪くならないことを願っている」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ ポールポジション)「昨年の最終戦でも、PPを獲得して決勝で優勝している。今年もこうしてPPを獲得できて本当にうれしい。午前から午後にかけて風が強くなって、それがライディングに影響したが、決勝に向けてタイヤのテストに集中した。今回は、ケナンもピロも調子がよく、ラスコルツ(カワサキ)もここでは速い。昨年の決勝同様、厳しい戦いになると思うが、昨年のように優勝を目指してがんばりたい」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ 2番手)「最後のアタックに出たときに転んでしまった。恐らくタイヤが冷えていたせいだと思うのだが、それがなければもっとタイムを出せたと思う。実際に区間のベストを合計したタイムではラバティよりよかった。予選2番手だが、今回は優勝争いに加われると思う。マシンの状態はとてもよくて、ロングランもまるで問題はない。前回は厳しいレースで優勝を逃したが、ここは好きなコースなので優勝を狙いたい」

ミケーレ・ピロ(スーパースポーツ 3位)「フロントローに並べたことはうれしいが、ラバティとソフォーグルとの優勝争いに加わるためにも、もう少しアベレージを上げたかった。今の状態では、トップグループについていくのは厳しいので、ウオームアップでさらにセッティングを詰めたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1C.クロッチローヤマハ1:42.092
2M.ビアッジアプリリア1:42.513
3C.チェカドゥカティ1:42.586
4L.ハスラムスズキ1:42.596
5ジョナサン・レイHonda1:42.807
6J.シュムルツドゥカティ1:42.889
    
13マックス・ノイキルヒナーHonda1:43.380
21 シェリダン・モライス Honda1:45.520
23ヴィットリオ・イアンヌッツォHonda1:45.795

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1ユージェーヌ・ラバティHonda1:45.169
2ケナン・ソフォーグルHonda+0.144
3ミケーレ・ピロHonda+0.659
4J.ラスコルツカワサキ+0.734
5F.フォーレカワサキ+0.913
6 C.デイビス トライアンフ+0.992
    
8ミゲル・プライアHonda+1.397
12ジノ・レイHonda+1.755
13ロビン・ハームスHonda+1.778
14マッシモ・ロッコリHonda+2.158
15アレクサンダー・ルンドHonda+3.511
16バスティン・シェゾーHonda+3.606
17ダニーロ・デロモHonda+3.736
18パオラ・カッツォーラHonda+5.428