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PPからスタートを待つエドワーズ
イモラの大観衆が見つめるエドワーズの走り
25レース連続表彰台でタイトル獲得、エドワーズ
エドワーズはスーパーバイク新記録となる9連勝でチャンピオン
スーパーバイク
世界選手権
ITALY
[2002.09.29]
SBKレースレポート 
第13戦/最終戦 イタリア(イモラ)
2002年 9月29日開催  
天候:晴れ 気温:19℃ コースコンディション:ドライ 観客:97,000人(3日間)
エドワーズ、2年ぶり2回目のタイトル獲得!
連勝記録を伸ばし、見事チャンピオンに輝く!

イタリアのイモラで開催された第13戦イモラ大会は、エドワーズが2レースともに優勝。前戦オランダ大会からの連勝記録を「9」へと伸ばす快走で、見事、世界チャンピオンに輝いた。最終戦を迎え、ポイントリーダーのエドワーズは、2位のベイリス(D)とわずか1ポイント差という緊迫した戦い。先着した方がチャンピオンというスリリングなレースとなったが、PPスタートのエドワーズは、第1レースでベイリスに勝ち、その差を6ポイント差へ。第2レースでも、ベイリスとの壮絶なサイド・バイ・サイドの戦いを制し、見事、優勝でチャンピオンを決めた。これでエドワーズは2年ぶり2回目のワールドスーパーバイクチャンピオンという偉業を達成した。また、スーパーバイク世界選手権併催のスーパースポーツ世界選手権でも、今季4勝を挙げタイトル王手で決勝に挑んだフォレが、確実な走りで5位に入り、チャンピオンを決めた。

最終戦決着へと、もつれこんだスーパーバイク世界選手権シリーズ。シーズン序盤はT.ベイリス(D)が開幕6連勝と破竹の快進撃でリードを広げた。しかし、エドワーズもそのベイリスをピタリとマーク。開幕戦スペイン大会の第2レースから表彰台に立ち続け、第4戦日本大会で今季初優勝を達成。第6戦イギリス大会で2勝目を挙げ、さらに第9戦アメリカ大会の第2レースから前戦オランダ大会まで驚異の7連勝を達成。シーズン終盤戦に向けて登り調子のエドワーズが完全にレースの主導権を握り、ついにベイリス(D)を1ポイント逆転して最終戦を迎えることになった。

こうして、今年はディフェンディングチャンピオンのベイリス(D)と、一昨年のチャンピオンで昨年惜しくも2位に終わっているエドワーズの一騎打ち。12戦24レースを終えて、エドワーズが9勝23回の表彰台。ベイリス(D)が14勝20回の表彰台と互角の戦い。最終戦で先着した方がチャンピオンになるというスリリングなシーズンとなった。

しかし、Hondaのエースとして、スーパーバイク界の主役としてファンを唸らせてきたエドワーズは、最終戦決着という緊張の舞台にも終始リラックスムード。一週間前にイモラで行われた合同テストでも好タイムを連発。「2年前にチャンピオンを決めたときも最終戦だった。そのときも勝っているしね」と、先にゴールした方がチャンピオンというシンプルな戦いを楽しみにしていた。

迎えた予選初日、上り調子を証明するように、フリー走行ではエドワーズがセッション開始から順調にタイムを刻む。そしてただひとり1分48秒台の快速タイム。2番手以下に1.2秒の大差をつける絶好の滑り出しを見せた。2番手には、今季初優勝を狙うN.ホジソン(D)、3番手にエドワーズとタイトルを争うベイリス(D)。以下、R.シャウス(D)、B.ボストロム(D)とドゥカティ勢が続いた。

午後の予選でも、エドワーズの勢いは衰えない。フリー走行のタイムを上回る1分48秒336で暫定PPを獲得。初日にしてサーキットベストタイムを塗り替えるという驚速ぶり。2番手には、0.9秒遅れてシャウス(D)。3番手にホジソン(D)。タイトル争いのベイリス(D)は、1.1秒遅れの4番手と、最終戦決着に向けて圧倒的有利な状況を作り出すことに成功。快晴の中で始まった最終戦は、まさに、エドワーズのための戦いになろうとしていた。

2日目は、朝から雲の多い天候。午前中に行われた2回目の予選は、セッション中に激しい通り雨となる。ドライコンディションで走れたのは開始直後の10分前後だけで、初日のタイムで予選順位は決まるが、ここでもエドワーズはトップタイムを刻み、最大のライバルであるベイリス(D)に0.8秒の大差。3番手以下には2秒以上のリード。エドワーズとの差を必死に詰めようとするベイリス(D)を突き放す格好となった。

こうして2日目は不安定な天候となったが、午後には再び青空がのぞく。スーパーポール直前のフリー走行ではウエットからドライへ。ここでもエドワーズはトップタイムを刻む。2日間4回のセッションで、ライバルを圧倒する形でスーパーポールへと挑むことになった。そして予選上位16位までの選手で行われるスーパーポールでも、最後に出走したエドワーズが完璧な走りでトップタイム。2戦連続今季5回目のPPを獲得した。

そして迎えた注目の決勝レース。イタリアでは今季、モンツァ、ミザノとすでに2大会を行っているが、今年で2回目のワールドスーパーバイク開催となったイモラは、スーパーバイクではイタリア史上最高の観客で膨れ上がることになる。前売り券の売れ行きも好調で、加えて3日間で約10万人という人手でサーキットは賑わうことになった。

先着した方がチャンピオンになるという緊迫した戦い。しかも、昨年に続いてエドワーズとベイリス(D)の戦い。まさに因縁のタイトル争いで、昨年はベイリス(D)に軍配は上がったが、今年はついに最終戦へともつれこむというファンにとってはたまらない展開。そしてその成り行きを見守る大観衆の中で、いよいよスタートが切られることになった。

第1レースは、PPスタートのエドワーズがホールショットを奪ったが、ベイリス(D)がピタリとマーク。序盤にして早くも二人のマッチレース。3位以下を突き放し、チャンピオン争いはヒートアップすることになった。しかし、12周目にコース上にオイルが出て赤旗中断。この時点でトップに出ていたエドワーズはベイリス(D)に約0.7秒のリード。残り10周で第2ヒートが行われ、ここでもエドワーズとベイリスの壮絶な戦い。最後はベイリス(D)がトップでチェッカーを受けるも、総合タイムでエドワーズが優勝。スーパーバイク新記録の8連勝を達成。ベイリス(D)に6ポイントをつけて第2レースに挑むことになった。

緊迫した戦い。第2レースを前に、6ポイントリードも、依然としてチャンピオン争いはし烈。逆転に掛けるベイリス(D)は、序盤から積極的な走り。しかし、すかさず首位を奪うエドワーズと、第1レース同様の熱い戦いとなった。そして、ベイリス(D)がトップでゴールしても2位でフィニッシュすればチャンピオンが決まるエドワーズだが、最後まで積極的な走りを見せる。意地を賭けた二人の戦いは、スーパーバイク史上に残る壮絶な抜き合いとなり、このレースもエドワーズに軍配が上がる。見事、連勝記録を「9」へと伸ばし、タイトル獲得に華を添えた。

エドワーズは、2年ぶり2回目のタイトル獲得。今季9連勝はスーパーバイク新記録。25レース連続表彰台という大記録を達成するなど、チャンピオンに相応しい走りで一年を締めくくった。

また、スーパーバイク併催のスーパースポーツでは、PPスタートのフォレが5位でフィニッシュ。今季12戦4勝を含む表彰台に6回立つ素晴らしい成績でタイトルを獲得。これでHondaは、WGP「MotoGP」クラスに続き、ロードレース世界選手権で3つのタイトルを獲得した。

C.エドワーズ(1/1位)
今日は勝つことだけ考えて走った。そして二つとも勝つことが出来たけれど、こんな日が来るなんて、本当に夢のようだ。シーズン中盤まではチャンピオンになれるなんて考えもしなかったし、前回のオランダでポイントを逆転したときも、まだ、チャンピオンになれるなんて考えられなかった。本当に、ここまで自分を支えてくれたチームとスタッフ、HRC、Honda、そしてスポンサーには感謝したい。今日も、ベイリスとの厳しい接戦になった。今日だけじゃなくて、一年を通じてずっと彼とは張り合ってきたが、最後の最後にコース上でちょっとぶつかってしまった。でも、いままで一度もアクシデントがなかったというのも凄いことだし、素晴らしい。ベイリスは本当に素晴らしい選手だし、僕にとっては大変なシーズンだったけれど、今日の午後は、自分の人生にとって最高の瞬間になったよ。

レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
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