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バネレート、車高、ダンパー、タイヤ さまざまな選択肢のなかから正解を見つける楽しさ、難しさ5月からスタートした『FIT1.5チャレンジカップ』が、早くも終盤戦を迎え各チームともセッティングの熟成が進んでいるようだ。その傾向を探ってみた
FIT 1.5チャレンジカップ 本格的コンパクトレーシングカーの世界へようこそ

フロントタイヤを最大限有効に使う

鈴鹿西コースが舞台となったフィット1.5チャレンジカップ第4戦。各チームともノウハウを蓄積し、車両を熟成させてきている。今回興味深かったのは、予選上位チームがダンパーを変えてきたことだ。ポールポジションを獲得した芝谷純三はオーリンズ、そして予選2番手の窪田俊浩は無限を装着してきた。ちなみに予選3番手の寺西玲央は第3戦からザックスを装着している。ダンパーの交換が増えた理由のひとつには、フィットの旋回スピードが速くなっていることが挙げられる。フィットのコーナリングスピードは当初からEK9シビックに匹敵するといわれていたが、その一方でタイヤのキャパシティにはまだまだ余裕が見られたため、各チームともフロントタイヤのグリップ性能をさらに引き出し、またピッチングを抑える方向でセッティングを進めてきた。バネレートは毎戦ごとに高められ、いまではおおむね16〜18キロぐらいとなった。なかには開幕時に比べ4キロもバネレートを硬くしたチームがある。また強化スタビライザーを装着したチームも現れた。

開幕戦と比較すると車高も全体的に落ちてきた。車高はサスペンションが有効に仕事をするストローク量の確保と、“沈んだときの理想的な高さ"との兼ね合いで決めているのだという。

FFゆえにアンダーステアが強いと想像するかもしれないが、実際はかなり高い旋回性能を持っている。そのポイントはタイヤサイズ。フロントはヨコハマ(YH)195/55、ブリヂストン(BS)195/50が主流だが、リヤはどちらも185/55とフロントより小さくし、前後バランスを適正化している。しかし前後輪の車速差でABSが介入することがあり、それを嫌って前後同じ195/55としたドライバーもいる。

このようなセッティングにできるのはタイヤの性能に余裕があるからだ。さらに冬へ向けて路面温度も下がってきているので、まだまだフロントタイヤに負荷をかける余地が残っているそうだ。またYHもBSも2レースを充分戦えるだけのライフがあるという。タイヤのライフが長いということは、参戦コストダウンに貢献している点も見逃せない。いずれにしても、フィットのコーナリングスピードは今後も速くなっていくことが予想される。次のテーマはLSDになるといわれ、各チームがATSやOS技研などの製品を検討しているようだ。

N1規定に準じたレース専用車だからこそ、全体的な傾向は似つつも、さまざまなアプローチ方法でセッティングの正解を探している各チーム。季節や天候、車両のコンディションが常に変化するなかで、ベストを求める楽しさがフィット1.5チャレンジカップにはあるといえるだろう。



ホンダカーズ東京都が12台目のフィットを投入

第4戦から現行フィットが新たに加わった。ホンダカーズ東京都が制作した3号車だ。制作費用はタイヤ、ホイールレス状態で約340万円ぐらいだという。今回は多田安男がドライブしたが、ホンダカーズ東京都では、今後レンタルを含めた展開も考えているようだ。

バネレートを高め、車高を下げるセットアップが進む中、さらにダンパーを変えてセッティングを煮詰めるチームが出てきた。また強化スタビライザーを装着した車両(右)もある。

1.5チャレンジカップ 第4戦

予選ではレコードタイムをマーク
ピストン西沢、4戦4勝の貫禄V

ツインリンクもてぎ東コースが舞台の第4戦は、ここまで3戦3勝のピストン西沢が予選で新たなレコードタイム、1分43秒695を記してポールポジションを獲得。とはいえ大差をつけるまでにはいたらず、コンマ2秒差で村上隆弘が続いたこともあり決勝では接戦が期待された。しかし、いざスタートが切られると、オープニングの1周だけでピストンは村上にコンマ8秒の差をつけ、早々と独走態勢に持ち込み、終盤にはペースをコントロールする余裕さえ見せていた。逆に激しかったのが金子雄一と塩谷烈州による3番手争いだ。それぞれ山口吉明を4周目、5周目にかわした後、ゴール直前までバトルを繰り広げたが、最後はコンマ5秒差で金子が逃げ切り表彰台に上がることとなった。



1.5チャレンジカップ第4戦 ツインリンクもてぎ 東コース

●8月31日 ●10周スプリント ●1周3.4221km ●トップ車両周回数=10Laps
●出走台数:8台 ●天候:曇り ●路面:ドライ

順位 No. ドライバー チーム タイプ 周回数 タイム/差
1 813 ピストン西沢 ガルフ J-WAVE FIT ED GE8
10
17'30.104
2 48 村上隆弘 DIJONエンドレス GE8 GE8
10
+2.502
3 32 金子陽一 STA. FIT GE8
10
+9.617
4 62 塩谷烈州 G/MOTION' WM FIT GE8
10
+10.169
5 555 山口吉明 Mita Project GE8
10
+16.968
6 7 飯野剛司 ヴァーサスwm・FUCHS・GE8 GE8
10
+22.274
7 75 寺岡 亮 SEEKER☆DXL☆GE8 GE8
10
+28.395
8 117 江原聖洋 ファインド21 weds Fit GE8
10
+40.113
FIT 1.5チャレンジカップ 第4戦

堂々のポール・トゥ・ウイン
芝谷純三 感涙の初優勝

予選でポールポジションを獲得したのは芝谷純三。今回からオーリンズのダンパーに変えたものの、練習走行ではアンダーステアに悩まされた芝谷は、予選直前に決めたセッティングがうまく決まり、予選2番手の窪田俊浩をコンマ143リードした。決勝でも芝谷はスタートをうまく決めてレースをリードし窪田がそれに続く。前回優勝の見並秀文は予選5番手となったが、決勝スタート直後、桂田敏希を抜き、さらに3周目には寺西玲央も捉えて3番手に浮上した。一方、4番手に落ちた寺西に桂田が絡んでクラッシュして両者リタイア。桂田は失格となった。 結局芝谷は終始安定したペースでリードを保ち続けて、窪田に8秒以上差を付け、堂々のポール・トゥ・ウイン。男泣きの初優勝を飾り、4人目のウイナーとなった。



FIT1.5チャレンジカップ第4戦 鈴鹿サーキット 西コース

●10月19日 ●12周スプリント ●1周3.475km ●トップ車両周回数=12Laps 
●出走台数:12台 ●天候:晴れ ●路面:ドライ

順位 No. ドライバー チーム タイプ 周回数 タイム/差
1 1 芝谷純三 Kone龍見慎SPMアスプレイWM9PM GK5
12
19'21.685
2 30 窪田俊浩 HondaCars東京都☆セナルトFIT GK5
12
+8.376
3 25 見並秀文 BRIDE・ADVAN・FIT GK5
12
+14.733
4 9 大住 拓 セナルト・制動屋・RG-O・FIT3 GK5
12
+22.720
5 77 大嶋俊一 BS制動屋☆セナルトFIT GK5
12
+23.188
6 73 野間 一 ホンダカーズ三重BS A-ONE FIT GK5
12
+24.048
7 73 坂田生弥 WM・レプソル・ENKEI・SRDFIT GK5
12
+24.335
8 7 白戸次郎 モレキュール ディクセルFIT GK5
12
+24.602
9 3 多田安男 HondaCars東京都WS蘭歯科GK5 GK5
12
+27.305
10 2 丹羽和彦 丹羽和彦/KYBフィット2 GK5
12
+27.822
11 22 寺西玲 INOKI M2 BS FIT GK5
3
+9Laps
12 18 桂田敏希 JMC KビーストSSR ED GK5    
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