鈴鹿8時間耐久ロードレース
リザルト・レポート
2011年7月29日鈴鹿8耐 公式予選レポート

秋吉/伊藤/清成組が2番手、高橋/玉田/岡田組は3番手通過でトップ10トライアルに挑む

開催日:2011年7月29日(金) 会場:三重県・鈴鹿サーキット 天候:曇り コースコンディション:ドライ 気温/湿度:33.3℃/46%(15時時点) 観客:1万3500人

7月31日(日)に三重県・鈴鹿サーキットにて決勝レースが行われる「2011 QTEL FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第34回大会」(鈴鹿8耐)の公式予選が7月29日(金)に行われました。公式予選は第1ライダー、第2ライダー、第3ライダーが午前午後30分ずつのセッションを2回走行し、各選手のベストタイムで予選順位を決定しました。

秋吉耕佑

この公式予選で#11 F.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑/伊藤真一/清成龍一組が総合2番手につけました。3番手には#634 MuSASHi RT HARC-Pro.の高橋巧/玉田誠/岡田忠之組とワークスマシンのHonda CBR1000RRを駆るチームが上位タイムをマークしました。5番手にはプライベートチームの#25 Honda鈴鹿レーシングチームの徳留和樹/安田毅史組が躍進しました。話題の#27 TEAM SHINSUKE(中木亮輔/津田一磨/鈴木慎吾組)は26番手となりました。

今日の予選を10位以内で通過したチームは、明日、土曜日に行われる「トップ10トライアル」で上位10グリッドを争います。2年ぶりに開催されるトップ10トライアルでは、第1ライダー、第2ライダーが1周ずつのタイムトライアルを行い、最速タイムを出したライダーのタイムで最終グリッドを決めます。11番手以下の残りのグリッドは、今日の公式予選のタイム順で決定しました。

昨年に比べると曇りがちの鈴鹿サーキットは、蒸し暑いものの過ごしやすい天候となりました。午前中の予選で#12 ヨシムラSUZUKIRacingTeamの第1ライダー、加賀山就臣が2分7秒884へとタイムを入れ、最終的にこのタイムが総合トップタイムとなりました。秋吉はマシンセッティングを優先させて走行を繰り返しながら、2回目の予選セッションで2分8秒113を記録し、2番手につけました。伊藤もセッティング優先で2分9秒台。清成はマシンに慣れるために黙々と走行をこなし、2分9秒231を記録しました。#11 F.C.C. TSR Hondaは秋吉のタイムがチームトップタイムとなり予選総合2番手となりました。

#634 MuSASHi RT HARC-Pro.は、公式予選でTカーのセットアップを仕上げることに注力して本番車は使いませんでした。3人がTカーで午前午後の公式予選をこなしました。高橋は3番手タイムとなる2分8秒927を午後に行われた2回目のセッションで記録、玉田も2分8秒962と8秒台にタイムを入れました。岡田はマシンチェックに時間を費やし、2分9秒816となりました。8秒台を2人が記録した#634 MuSASHi RT HARC-Pro.は、Tカーでのアタックでもあり、チームとしてのポテンシャルの高さを示しました。

  • 秋吉耕佑
  • 伊藤真一
  • 清成龍一
  • 高橋巧
  • 玉田誠
  • 岡田忠之
  • 徳留和樹
  • TEAM SHINSUKE
コメント

秋吉耕佑 (総合2番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「まだ、納得できるセッティングに仕上がっていないので、タイムアタックまでは行っていません。なかなか思うようなグリップ感がつかめず、悩んでいます。2分7秒台が楽に出るようなセッティングを目指していきたいと思っています。トップ10トライアルでいいパフォーマンスができるセットを、フリー走行で試して挑みます」

伊藤真一 (総合2番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「秋吉同様、まだよりよいセットアップを考えている最中です。アタックもバックマーカーが現れたりと、タイミングがつかめずタイムを上げることができませんでした。それでもチームとしては2番手タイム、僕自身も個人タイムでいけば、そんなに悪くはないので、すべてはこれからです。必ず調子を上げていきます」

清成龍一 (総合2番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「まだ、乗り換えが完全にできていないので、これからです。目指しているのは2分8秒台、9秒台をコンスタントに記録できるような走りをすることです。そこに到達できるようにがんばります。トップ10トライアルでは、秋吉さんと伊藤さんの走りをじっくり見て、今後に生かします」

高橋巧 (総合3番手)|#634 MuSASHi RT HARC-Pro. 「本番車のフィーリングがとてもいいので、Tカーでの走行はストレスがありました。でもマシンの状況を見極めたいので、がんばりました。できれば、もっとアベレージを上げられるような走りがしたかったです。トップタイムはがんばって出したものです。今年の開幕戦、鈴鹿2&4では2分7秒台が出ているので、少なくとも、そこに届くように持っていきたいです」

玉田誠 (総合3番手)|#634 MuSASHi RT HARC-Pro. 「あくまでも決勝を見据えての走行だったので、Tカーをしっかり仕上げるためにがんばりました。Tカーでもタイムを出せるようにしておくことで、チームとしての余力が出ます。順調に進んでいると思います。トップ10トライアルも、決勝のために使いたいと思っています」

岡田忠之 (総合3番手)|#634 MuSASHi RT HARC-Pro. 「Tカーを仕上げることで、マシンの根本的な課題を見つけることができました。これは8耐のためだけでなく、巧(高橋)にとっては、全日本の戦いにつながると思いますし、誠(玉田)にとっても次のステップに生かされると思います。自分がチームに参加した意味も、そこにあります。本番用のマシンがきっちりと仕上がったからこそできることでもあり、決勝では、さらに上を目指した走りができるはずなので、楽しみにしていてください」

リザルト
公式予選総合
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
112ヨシムラSUZUKIRacingTeam
加賀山就臣/J.ウォーターズ/青木宣篤
スズキ2:07.884
211F.C.C. TSR Honda
秋吉耕佑/伊藤真一/清成龍一
Honda2:08.113
3634MuSASHi RT HARC-Pro.
高橋 巧/玉田誠/岡田忠之
Honda2:08.927
47MONSTER YAMAHA -YART
中須賀克行/G.ジャバニ/I.ジャーマン
ヤマハ2:09.045
525Honda鈴鹿レーシングチーム
安田毅史/徳留和樹
Honda2:09.405
63クラウン警備保障RACING
浜口俊之/北口浩二/渡辺一馬
Honda2:09.661
799BMW MOTORRAD FRANCE 99
S.ジンバート/E.ナイゴン/D.カドリン
BMW2:09.852
82Honda DREAM RT 桜井ホンダ
J.スタファー/W.マクスウェル
Honda2:09.971
994YAMAHA RACING FRANCE GMT94 IPONE
D.チェカ/K.フォレイ/M.ラグリブ
ヤマハ2:10.429
1001エヴァRT初号機 トリックスターFRTR
出口 修/芹沢太麻樹/武石伸也
カワサキ2:10.569
     
11999テルル・ハニービーレーシング
岩田 悟/関口太郎/野田弘樹
Honda2:10.681
2077HONDA TT LEGENDS
J.マックギネス/K.アモレ/C.ドナルド
Honda2:13.961
2441Hondaオールホンダ社内合同チーム
野寄真二/大山 翼
Honda2:14.241
2540Honda浜松エスカルゴ&PGR&狭山&H-TEC関東
久保山正朗/中津原尚宏
Honda2:14.291
2627TEAM SHINSUKE
中木亮輔/津田一磨/鈴木慎吾
Honda2:14.365
2934Honda 緑陽会 熊本レーシング
吉田光弘/飯田将人/北折 淳
Honda2:14.905
3023鈴鹿コミュニティーレーシングチーム
松井秀樹/下地申悟
Honda2:14.968
3185Honda QCT 明和レーシング
安藤元之/山中正之
Honda2:15.055
3366アローツリー・プリージング&オーテックスズカレーシング
大内田実/矢木清貴/渡辺幸夫
Honda2:15.260
3573CLUBNEXT&中村eng
吉広敦/喜多田学/清水郁巳
Honda2:15.551
3828Team ホンダ学園
古澤基樹/浜口喜博
Honda2:15.803
4175RIDEZ & PANOLIN
里 実/五十嵐明弘/清水 匠
Honda2:16.007
42112Honda EG Racing
栗林 剛/本田恵一/本道雅樹
Honda2:16.061
4367Honda DREAM RT 和歌山
西中綱/三木章宏/権随 廉
Honda2:16.204
4787チーム岡山Trouble Tribe
花房一樹/佐藤大輔/田村武士
Honda2:18.231
5160HondaブルーヘルメットMSC
大塚卓也/栗田伸一
Honda2:19.519
52111Honda向陽会ドリームレーシングチーム
海老沼孝志/中村 浩/倉山寿生
Honda2:19.579

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