鈴鹿8時間耐久ロードレース
リザルト・レポート
2011年7月28日鈴鹿8耐 フリー走行レポート

集中豪雨のため1回目の走行は中止
2回目の走行で秋吉/伊藤/清成組2番手、高橋/玉田/岡田組が3番手タイムを記録!

開催日:2011年7月28日(木) 会場:三重県・鈴鹿サーキット 天気:曇り一時雨

7月31日(日)に鈴鹿サーキットにて決勝レースが行われる「2011 QTEL FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第34回大会」(鈴鹿8耐)が、7月28日に開幕しました。

今年の鈴鹿8耐は、総エントリー数52チーム中、22チームがHonda CBR1000RRでエントリーしています。

28日に行われたフリー走行では、午前中に集中豪雨が襲い、鈴鹿サーキット内にある敷地の低い駐車場では、一時的に水かさが増してクルマを緊急移動させなければならないほどとなり、1回目の走行が中止されました。

天候の回復を待ち、2回目の走行は1時間延長して2時間枠として行われ、各チームがそれぞれにコースへと飛び出しました。走行開始時は完全なウエットコンディションでしたが、晴れ間がのぞく天候となって路面は回復し、終了時にはラインが乾いた状況となって、セッション後半にかけてライダーたちがタイムアップしていきました。

最終的には#11 F.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑/伊藤真一/清成龍一組が2番手につけました。3番手には#634 MuSASHi RT HARC-Pro.の高橋巧/玉田誠/岡田忠之組と、ワークスマシンのHonda CBR1000RRを駆るチームが上位タイムをマークしました。4番手にはプライベートチームの#25 Honda鈴鹿レーシングチームの徳留和樹/安田毅史組が躍進しました。話題の#27 TEAM SHINSUKEは芸能人スタッフが集結。ピットワークなどの練習を繰り返していました。その中木亮輔/津田一磨/鈴木慎吾組は22番手となりました。

天候不順のため急きょ変更されたタイムスケジュールに合わせ、ライダーはそれぞれに本番に向けた最終的なマシンチェックを、路面状況に合わせて行いました。

昨年、全日本選手権の卒業を宣言し、勝ちを狙う鈴鹿8耐も昨年限りとしていた伊藤ですが、ライダーとしての能力の高さや、東日本大震災で自らが被災しながらも「鈴鹿8耐に挑戦することで被災地に勇気を送りたい」との思いもあり、Hondaのエースナンバー「11」を駆り、#11 F.C.C. TSR Hondaから参戦。全日本王者の秋吉を中心に、第3ライダーの清成を加えて、全員が鈴鹿8耐優勝を経験していることも強みの布陣です。この日は慎重な走行を繰り返し、秋吉が2番手タイムを出して順調な仕上がりを印象づけました。

#634 MuSASHi RT HARC-Pro.は、若手の高橋を中心としたチームに実力者の玉田、岡田が加わった布陣。このチームも優勝候補の筆頭に挙げられています。鈴鹿8耐事前テストの後、岡田は単独テストで入念なマシンチェック行い、マシンを仕上げてきました。この日はそのマシンの確認を高橋、玉田が行う重要な走行となりました。2人は、その仕上がりを確認しながら走行を繰り返しました。その中でチームトップタイムを記録したのは高橋となりました。

コメント

秋吉耕佑 (総合2番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「コースコンディションが微妙な状況の中、マシンを確認しながらの走行になりましたが、3人とも、まだまだ力を出しきっていない部分もありますので、予選からさらに調子を上げていきたいと思います」

伊藤真一 (総合2番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「事前テストでは、探り探りのライディングでしたが、レースウイークとなり、本番に向けて調子を上げながらマシンを最終的に仕上げていきます。自分の走りができるように、攻めきれるようにと思っています」

清成龍一 (総合2番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「合同テストを終えて、英国スーパーバイク選手権に出て、また鈴鹿に戻って来ました。マシンもタイヤも違いますから、まずは、8耐マシンにしっかり慣れようと慎重に走行しました。昨年の経験もあるので、戸惑いは少ないと思います。予選では自分の走りができるようにします」

高橋巧 (総合3番手)|#634 MuSASHi RT HARC-Pro. 「合同テストのあとに岡田さんがマシンを見直してくれ、3人が乗りやすいマシンにしてくれました。テストの時よりも気持ちよく乗ることができました。まだまだ余力もあると感じているので、予選ではタイムアップできると思います」

玉田誠 (総合3番手)|#634 MuSASHi RT HARC-Pro. 「前回のテストで耐久エンジンに載せ替えてからフィーリングが変わり、実は心配していたのですが、岡田さんが、しっかりとセットアップを出してくれて心配がなくなりました。マシンが決まれば怖いものなしです。予選を楽しみにしていてください」

岡田忠之 (総合3番手)|#634 MuSASHi RT HARC-Pro. 「マシンのポテンシャルを引き出せるようになったことで、巧(高橋)も誠(玉田)も走りが変化したと思います。もともと力がありますし、その能力も引き出していけるようにと考えています」

リザルト
フリー走行1回目 ※1回目のフリー走行は、降雨のためキャンセルされました。

フリー走行2回目
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
1 12 ヨシムラSUZUKIRacingTeam
加賀山就臣/J.ウォーターズ/青木宣篤
スズキ 2:10.336
2 11F.C.C. TSR Honda
秋吉耕佑/伊藤真一/清成龍一
Honda 2:10.352
3 634MuSASHi RT HARC-Pro.
高橋巧/玉田誠/岡田忠之
Honda 2:10.789
4 25Honda鈴鹿レーシングチーム
徳留和樹/安田毅史
Honda 2:11.750
5 999テルル・ハニービーレーシング
岩田悟/関口太郎/野田弘樹
Honda 2:12.067
6 9 ウッドストック BEETレーシングチーム
大崎誠之/西嶋修/喜久川光
カワサキ 2:12.281
7 01 エヴァRT初号機 トリックスターFRTR
出口修/芹沢太麻樹/武石伸也
カワサキ 2:12.755
8 104TOHO Racing 広島デスモ
山口辰也/國川浩道/江口謙
ドゥカティ 2:12.887
9 7MONSTER YAMAHA -YART
中須賀克行/G.ジャバニ/I.ジャーマン
ヤマハ 2:12.917
10 3 クラウン警備保障RACING
浜口俊之/北口浩二/渡辺一馬
Honda 2:13.041

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