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Honda Team 2010

第3回・合同テスト レポート

July 16, 2010
ジョナサン・レイ(左)、秋吉耕佑(右)
  • ジョナサン・レイ(左)、秋吉耕佑(右)
  • ジョナサン・レイ(左)、秋吉耕佑(右)
  • ジョナサン・レイ
  • 秋吉耕佑
  • 手島雄介
  • 岩田悟
2010年7月14日(水)、15日(木)

ジョナサン・レイ初参加、秋吉とともに2分9秒0と大きな手応え!
伊藤/玉田も最終テストを堅実にこなし準備を整えた

会場:三重県・鈴鹿サーキット
天候:雨(14日)、晴れのち雨(15日)
気温:27℃

真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)に向けての最終テストが7月14日、15日の2日間で行われた。14日は10時〜11時と14時〜16時、15日は11時〜12時と14時〜16時の2回ずつに分けて走行が行われた。両日ともに雨の予報。初日は終日雨だったが、2日目は午前と午後の1時間経過までは晴れてドライの走行が行われたが、その後は雨となった。

優勝候補の1つとして注目を集めるF.C.C.TSR Hondaにとっては、ジョナサン・レイを迎えての待ちに待ったテスト。やっと、スタッフたちの動きも活気に満ちたものとなった。レイは11日に行われたスーパーバイク世界選手権第9戦チェコで1レース目優勝、2レース目2位と好成績で終えて鈴鹿へと駆けつけた。初日のテストは午後から合流、あいにくの雨となったが、レイはこれまで秋吉がレイ好みのセッティングを反映させたマシンに乗り込みウエット路面を走行、幾度もピットインを繰り返しながら確認作業に終始した。秋吉は淡々とロングランをこなし、これまで仕上げてきたマシンでウエットのデータをしっかりと蓄積した。秋吉は2分21秒5を記録してトップタイム、レイも2分22秒8と2番手タイムを記録した。

伊藤真一/玉田誠(Keihin Kohara Racing Team)にとっては念願の雨の走行となった。近年の鈴鹿8耐は天候が崩れることが多く、雨のテストの必要性を感じていたからだ。今回のテストが3度目となる2人は、1台のマシンに交互に乗ってマシンを確認しつつデータを蓄積、タイムは2分25秒台だが、手ごたえは大きなものがあった。

手島雄介/岩田悟組(TEAM PLUS ONE)は初日のみの参加。雨の鈴鹿を丹念に走り、決勝に向けて確認を繰り返した。手島はこのテストを終え、翌日にはロードレース世界選手権ドイツGPのMoto2参戦のためにヨーロッパへと出発した。

伊藤真一(左)、玉田誠(右)
  • 伊藤真一(左)、玉田誠(右)
  • 伊藤真一
  • 玉田誠
  • 伊藤真一
  • ジョナサン・レイ
  • 秋吉耕佑

1日目は全日本ロードレース選手権に参戦するST600のチームが走行、鈴鹿8耐参戦組は武石伸也/芹沢太麻樹/今野由寛(カワサキ)なども走行していたが、2日目は8耐テストをするのは秋吉/レイと伊藤/玉田の2チームのみだった。

雨の予報だったが、雨が上がり晴れ間がのぞいた。走行の初めには前夜の雨がところどころに残り、完全ドライというわけにはいかなかったが、それでもドライに近い状態で走行できるのはライダーにとってはうれしいことだった。

秋吉、レイはそれぞれのマシンに乗り込み、積極的に走行を開始。中盤には太陽が顔を出し、路面は一気に乾き始めた。レイの提案で秋吉がレイを引っ張り、レイを前にやって走りをチェック、鈴鹿攻略法を伝えると、その後、すぐにレイは2分9秒台にタイムを入れた。秋吉も同タイムを記録しており、このタイムが、この日のベストタイムとなった。

伊藤/玉田は1日目と変わらず1台のマシンを丹念に乗ってデータを蓄積、最終確認のため入念な走行を繰り返した。玉田は順調にメニューを消化し、最後は天候を読みドライのうちにロングランへと出たが、マシントラブルでコース上でストップ。その後、雨が落ちてロングランはできずじまいだったが、雨の中、伊藤が最後のマシン&タイヤの確認をしてテストを終えた。この日の2人のタイムは2分10秒台となった。両チームとも、レースウイークでのさらなる飛躍を誓ってサーキットを後にした。

※以上、タイムは非公式計測による

コメント

ジョナサン・レイ|F.C.C.TSR Honda 「鈴鹿8耐は2年前に経験しているので大丈夫。今回は初めてのテストなので、できれば、もっとドライで走りたかったけれど仕方がない。マシンの感触は特に問題なく、高いポテンシャルを感じました。秋吉選手とのコミュニケーションやマッチングも悪くないと思います。来週は本番だから、自分がこのマシンに慣れて、がんばるだけ。もちろん、勝利を期待されていることはわかっているし、そのために鈴鹿に来ました。秋吉選手についていきながら鈴鹿の走り方を思い出せました。きっと、いいレースができると思っています」

秋吉耕佑|F.C.C.TSR Honda 「鈴鹿300qから、この場にいないライダーのセットアップでマシンを煮詰めていくという難しい仕事をしてきました。ベースをどこにすればいいのか探しながらの作業でした。今の状態がいいのか悪いのか、なかなか判断するのが難しかったけれど、ジョナサンが違和感なく乗ってくれたことで安心しています。方向性は間違っていなかったんだなと思えました。まだまだ、やりたいことはたくさんあるけれど、もう来週はレースウイーク。限られた時間の中で、ポテンシャルを上げていきたいと思っています」

伊藤真一|Keihin Kohara Racing Team 「玉田選手と組むのは初めてだけれど、すごくやりやすいですね。自分の仕事に集中できるというのか、同じ目線でいられるというのが楽です。鈴鹿300qは出ていないけれど、これまでの3回のテストは、とても充実していた。あれもしたいこれもしたいと欲はあるけれど、現状の中ではいい準備ができたと思います。自分がケガをしたことでトレーニングに割く時間はあまりとれなかったけれど、持久力には自信があります。フリー走行から1番狙っていきますよ」

玉田誠|Keihin Kohara Racing Team 「これまでも真面目にやってきたつもりでしたけれど、今回のテストほど真面目に取り組んだことはないなと思うくらいがんばってきました。ずっと、タイムは気にせずにアベレージの高いマシンを作ろうと走ってきました。雨の走行も経験したかったので、今回の雨はラッキーでした。目立ったタイムを記録できていないけれど、タイムを出すのは本番でいいし、勝つために必要なことは他にあると思うので、タイムにとらわれることなくテストをしてきました。伊藤さんは思っていた通りの最高のライダーで、すごく気持ちよくテストができました。本番が楽しみで仕方がないです」

手島雄介|TEAM PLUS ONE 「前回のテストの続きで、マシン、タイヤの確認を中心にこなしました。雨だったので40ラップくらいしかしていませんし、タイムも出ていないけれど、テストができてよかったです。Moto2もしっかり走って、いい勢いを持って8耐に挑みたい。岩田とは気心が知れた仲なので心配はしていません。力を尽くしてがんばります」

岩田悟|TEAM PLUS ONE 「自分がテストしたマシンを手島君に確認してもらうのがメインでした。雨だったのが残念ですが、本番に向けて準備ができたと思います。強豪はたくさんいますし、そう簡単ではないと思いますが、チーム一丸となって、1つでも上のポジションを狙って走りたいと思っています」

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