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Honda Team 2010

鈴鹿8耐 公式予選レポート

July 23, 2010
ジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイ
  • 秋吉耕佑
  • 高橋裕紀
  • 伊藤真一
  • 伊藤真一
  • 玉田誠
  • 高橋巧
2010年7月23日(金)

秋吉/レイ/高橋裕紀が公式予選をトップ通過
伊藤/玉田が3番手、清成/中上/高橋巧は4番手
マクスウェル/亀谷は7番手

会場:鈴鹿サーキット
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
気温/湿度:36.9℃/40%(15時時点)
観客:1万3000人

7月25日(日)に鈴鹿サーキットにて決勝レースが行われる「2010 QTEL FIM 世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」(以下、鈴鹿8耐)が、7月22日(木)に開幕し、23日(金)に公式予選が行われた。

今年の鈴鹿8耐は、総エントリー数51チーム中、21チームがHonda CBR1000RRでエントリーしている。22日に行われた2回目の公式練習では、#11 F.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑/ジョナサン・レイ/高橋裕紀組がトップタイムをマーク。そして、#634 MuSASHi RT ハルクプロの清成龍一/中上貴晶/高橋巧組が2番手、4番手には#33 Keihin Kohara Racing Teamの伊藤真一/玉田誠組、5番手には#2 Honda DREAM RT 桜井ホンダのウェイン・マクスウェル/亀谷長純組がランクインと、ワークスマシンのHonda CBR1000RRを駆るそれぞれのチームが、上位タイムをマークした。

23日(金)に実施された公式予選では、第1、第2、第3ライダーが、それぞれ30分間のセッションを2回ずつ走行し、各選手のベストタイムにより、チームの順位が決定する。天候は、午前中ですでに気温は35℃に達し、午後に向かうにつれて、より厳しいものとなった。昨年の優勝チームの#12 ヨシムラスズキwithENEOSが好タイムを出すものの、秋吉が第1セッションで第1ライダーのトップタイムをマークし、さらにスーパーバイク世界選手権で活躍中の第2ライダーのレイが予選最速の2分8秒053をたたき出し、#11 F.C.C. TSR Hondaがトップとなった。

高橋巧
  • 高橋巧
  • 清成龍一
  • 中上貴晶
  • 中上貴晶
  • マクスウェル
  • マクスウェル
  • 亀谷長純
  • 本田重樹監督

今年が最後のシーズンとなる伊藤とMotoGP参戦経験のある玉田を擁する#33 Keihin Kohara Racing Teamは、ベテラン2人の豊富な経験を生かして3番手を獲得。また、第2、第3ライダーに中上、高橋巧という若手を起用する#634 MuSASHi RT ハルクプロは、第1セッション中、転倒車のパーツが高橋の右足に当たるというアクシデントに見舞われたが、第2セッションで高橋巧が第3ライダーのトップタイムである2分8秒818をマークし、さらに英国スーパーバイク選手権で活躍中の清成の安定した走りもあり4番手となった。

#2 Honda DREAM RT 桜井ホンダは、昨年3位表彰台を獲得した亀谷と、オーストラリア選手権に参戦中のマクスウェルのコンビで挑む。公式予選では2人ともコースアウトを喫するも、その後も粘り強い走りを見せ、コンスタントなタイムで周回を重ね7番手につけた。

なお、本日の予選上位20チームは、明日午後3時45分から行われる「スーパーポール」に進出する。「スーパーポール」は、今年からFIMルールにより採用されたもので、各チームから1名のライダーが出走し、決勝におけるポールポジションから20番手までのグリッド争う。合計3回のセッションを通じて、勝ち残り方式で決定していく。昨年の、1回のセッションでポールポジションから10番手までのグリッドを決めた「トップ10トライアル」に比べ、より総合的な戦略が求められる。20番手以下のグリッドについては、本日の公式予選の結果で決定される。

コメント

秋吉耕佑(総合1番手)|F.C.C. TSR Honda「今日のタイムには満足しています。本番車とTカーの両方に乗り、どのマシンに乗っても同等の性能が発揮できるようにセッティングを進めました。乗るたびに問題点を解決し、どんどんマシンをよいものに仕上げていきました。まだ課題が残っており、正直時間が足りないと思いましたが、ジョナサンとの相性もよく、お互い好タイムを出せています。明日のスーパーポールを誰が担当するかはまだ決まっていませんが、ベストを尽くします」

ジョナサン・レイ(総合1番手)|F.C.C. TSR Honda「今日は、スムーズに走ることができました。マシンは秋吉さんのセッティングがベースになっていますが、比較的自分の好みのセッティングだと感じました。彼のセッティングをなるべく理解するように今日は走りましたが、2分8秒台に入ることができて、うれしいです。とても暑いけれど、本番までになるべくこの暑さに慣れて、トップを走れるようにがんばりたい」

高橋裕紀(総合1番手)|F.C.C. TSR Honda「2回の予選走行を経て、マシンに慣れることに徹したのですが、まだ100%の力を出せていません。2分11秒台ですが、無理をすることでトラブル発生につながってしまいますので、今日はマシンの理解度を高めることに集中しました。まだ本番で走行するか分かりませんが、万全の態勢となるよう準備していきたいと思います」

藤井正和 監督F.C.C. TSR Honda「すばらしいライダー、そしてスタッフと一緒にこの鈴鹿8耐を戦えて、本当にうれしいです。今日このようなよい成績を残せたのも、いろいろな方々の支えがあったからだと思います。チームとしてのパフォーマンスも高まってきており、日曜日の決勝に向けて力を発揮できるようにチーム一丸となってがんばりたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします」

伊藤真一(総合3番手)|Keihin Kohara Racing Team「今日の予選までは順調だと思う。暑さという悪条件はあるが、それはみなさんも同じだし、対応もしてきた。決勝に向けマシンのセッティングをつめながら、優勝を目指して全力で戦っていきます」

玉田誠(総合3番手)|Keihin Kohara Racing Team「とても乗りやすいマシンに仕上がっているので、最終調整をしながら、伊藤さんと2人でがんばっていきます」

小原斉 監督Keihin Kohara Racing Team「テストから今日の予選までは、順調に進捗しています。チームとして最初の8耐チャレンジだが、士気も上がってきており、また手応えも感じています。暑さへの対策もトレーニングなどに織り込んできたし、2人のライダーの相性もとてもいいので、結果を残せるようチーム一丸となって最後までがんばっていきます」

清成龍一(総合4番手)|MuSASHi RT ハルクプロ「走行を重ねるごとに、マシンもセットアップが進み、よい方向に前進できました。まだ、走り込みが必要で課題もありますが、巧くんと協力して1つずつ解決したいと思います。体力には自信があるし、巧くんも若いので、フィジカル面でのアドバンテージも使って本番に挑みたいと思います」

中上貴晶(総合4番手)|MuSASHi RT ハルクプロ「鈴鹿300km後、ケガをしていたため、今日が初めての走行となりました。最初の走行が予選ということで、思うようにタイムを出すことができませんでした。せめて2分11秒台に入りたかったのですが、一歩届かず納得のいかない結果となりました。まだマシンに慣れていないため、戸惑いはありますが、ベストを尽くせるよう準備していこうと思います」

高橋巧(総合4番手)|MuSASHi RT ハルクプロ「1回目の走行では、コース上の避けられない障害物で右足を痛める結果となりました。それでも、2回目の走行では、その足の痛みを忘れるぐらい集中して走ることができましたし、清成選手に合わせたマシンセッティングも自分には合っているようで、いいタイムを出すことができました。明日以降もベストを尽くしていきます」

本田重樹 監督MuSASHi RT ハルクプロ「今日は清成選手と高橋選手の最終的な合わせこみをしたが、想定したタイムで2人とも走れているので、9割方は満足しています。残りの1割を挙げると、清成選手のテスト期間が短かったために、思っていた以上に合わせ込みに時間がかかってしまったという点です。今日のような路面温度は我々にとってはいい状況なので、明日のスーパーポールではもちろんトップを狙っていきます」

亀谷長純(総合7番手)|Honda DREAM RT 桜井ホンダ「ここまで高い路面温度は想定していませんでした。タイヤ選びにも影響し、タイムを上げることができず、さらには転倒までしてしまいました。明日以降も高い路面温度が続くと思われますが、スーパーポールでは持てる力をすべて出しきり、1つでも高いポジションを獲得したいです」

ウェイン・マクスウェル(総合7番手)|Honda DREAM RT 桜井ホンダ「気温の高さに驚いていますが、体調に問題はありません。日々、亀谷選手やチームから、テクニックをはじめメンタルな部分でも多くのことを学んでいます。今日はつまらないミスがありましたが、これ以上走りが悪くなるということはありません。これから亀谷選手やチームとともにマシンセッティングをつめていきます」

桜井俊克 監督Honda DREAM RT 桜井ホンダ「今日はあまりにも気温と路面温度が高かったので、タイムを刻むというよりはテストという位置づけで臨みました。両選手ともにこの高い路面温度の中、よく走ってくれました。ウェイン選手は亀谷選手のマシンセッティングにもかかわらずタイムを上げてきています。しかし、目標としていたアベレージタイムには届いていません。決勝までまだ時間があるので、自分たちにできることを確実にやりきりたいです」

リザルト
リザルト

公式予選総合

順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
111F.C.C. TSR Honda
秋吉耕佑&ジョナサン・レイ&高橋裕紀
Honda2:08.053
212ヨシムラスズキwithENEOS
加賀山就臣&酒井大作&青木宣篤
スズキ2:08.397
333Keihin Kohara Racing Team
伊藤真一&玉田誠
Honda2:08.539
4634MuSASHi RT ハルクプロ
清成龍一&高橋巧&中上貴晶
Honda2:08.817
53クラウン警備保障RACING
浜口俊之&北口浩二&谷誠士郎
Honda2:09.813
648PLOT FARO PANTHERA
出口修&安田毅史&児玉勇太
スズキ2:10.550
72Honda DREAM RT 桜井ホンダ
亀谷長純&ウェイン・マクスウェル
Honda2:11.217
873TEAM PLUS ONE
岩田悟&手島雄介
Honda2:11.397
9999テルル・ハニービーレーシング
野田弘樹&関口太郎
Honda2:11.401
101YAMAHA AUSTRIA RACING TEAM
I.ジャーマン&S.マーティン&G.ジャバニ
ヤマハ2:11.458
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