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鈴鹿8耐
2007 SUZUKA 8HOURS
鈴鹿8耐 トップ10トライアル
TEAM HRC岡田忠之/カルロス・チェカ組がポールポジションを獲得
2007年7月28日(土)・トップ10トライアル
会場:三重県 鈴鹿サーキット 天気:晴れ 気温:30℃(午後3時) 観客:4万1000人
リザルト

7月29日(日)に三重県・鈴鹿サーキットにて決勝レースが行われる2007 QMMF FIM 世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下 鈴鹿8耐)が、7月26日(木)に鈴鹿サーキットにおいて開幕し、28日(土)に計時予選上位10チームによるトップ10トライアル(最終予選)が行われ、TEAM HRC(岡田忠之/カルロス・チェカ組 TEAM HRC 33)がポールポジションを獲得した。

鈴鹿8耐

今年の鈴鹿8耐には、37チームがHondaマシンでエントリーしており、Hondaのワークスチームである「TEAM HRC」は、JSB1000仕様のHonda CBR1000RRWを使用し、2台体制で優勝を目指す。ゼッケン11番は清成龍一とジェームス・トーズランド、ゼッケン33番は岡田とチェカの組み合わせで参戦しており、前日27日(金)に行われた計時予選では、TEAM HRCの2台のマシンが1-2位を獲得し、仕上がりのよさを披露。総勢6台のHondaマシンがトップ10トライアルへの出場を決めた。

蒸し暑い夏日の下、午後3時30分からトップ10トライアルは行われた。開始直後に赤旗中断となり、進行が約1時間遅れたが、第30回記念大会の優勝を目指すHonda勢は、ワークスチーム「TEAM HRC 33」のチェカが持ち味のスムーズな走りを披露。MotoGP現役ライダーらしい完ぺきな走りで2分7秒587の総合トップタイムを記録し、ポールポジションを獲得した。同じくワークスチーム「TEAM HRC 11」のトーズランドは、わずかに2分7秒台に届かず、2分8秒035で4番手となった。続く5番手タイムを記録したのはCBR1000RRを駆り、2分8秒449のタイムを出した伊藤真一(F.C.C. TSR ZIP-FM Racing Team)、6番手は安田毅史(急募.com team HARC-PRO.)、7番手は徳留和樹(仮面ライダー電王 Honda DREAM RT)。亀谷長純(Team 桜井ホンダ 2)は8番手に入り、総勢6台のHondaマシンが、トップ10内から29日(日)午前11時30分にルマン式スタートで始まる決勝レースに臨む。

ライダー&チームのコメント

#33 カルロス・チェカ(TEAM HRC 33)
「初めてのトップ10トライアルでポールが取れて本当にうれしい。僕たちにとって、明日へ向けてのいいエネルギーになる。今日のフリー走行でいい感触があったので、ポールが取れるといいと思っていた。走り始めはリズムに乗れなかったけれど、ダンロップコーナーあたりからスムーズでクリーンな走りができた。ポールを取ったあと、ほかのライダーの走行を見ているときのほうが、抜かれるんじゃないかと、ハラハラしたよ。タディ(岡田)が転倒したときはぎょっとしたけど、すぐ立ち上がったのでほっとした。この1週間で学んだことは多い。明日は初めての8耐で不安もあるけれど、タディと2人でベストを尽くすよ」

#33 岡田忠之(TEAM HRC 33)
「そんなに飛ばしていたつもりはなくて、カルロスと同じぐらいか、ちょっと遅いぐらいのペースで走っていると思っていたのですが、エンジンが縁石に当たって転倒してしまいました。乗れているときは転んでしまうものですね。カルロスがいい走りをしてくれてよかった。明日は僕がスタートライダーです。淡々と走って、確実にカルロスにマシンを渡すつもりです」

#11 ジェームス・トーズランド(TEAM HRC 11)
「4番手のタイムというのはとても悔しい。ポールを狙っていたからね。ミシュランの予選用タイヤの限界をまだ完全に把握していなくて、限界までプッシュできなかった。もう少しいけたと思うと悔しい。でも、大事なのは明日のレースだ。セッティングも決まっているし、僕とキヨ(清成)はコンスタントに速いから心配していない。とにかく集中して、ミスを犯さないようにしたい。明日は、絶対に勝ちたい。そのために僕は日本に来たんだ」

#11 清成龍一(TEAM HRC 11)
「無理しないでいこうと思っていたのですが、実際に走り始めたら攻めてしまいました。2輪専用シケインでシフトミスして飛び出しそうになってから、リズムが狂ってしまいました。去年は勝てなくて悔しかった。その悔しさを今日までずっと引きずってきたので、明日はなんとしてでも勝ちたいです。いよいよ明日がレースだと思うと緊張してきました。スタートは僕が担当するので、これから100メートル走の練習をします」

#778 伊藤真一(F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Team)
「トップ10トライアルの進行が赤旗で遅れてずいぶん待たされてしまったので、集中力を持続するのが難しかった。アタックラップではいくつか失敗してしまい、タイムを落としてしまいました。8耐での連続ポールポジション記録を更新できなかったのは残念ですが、レースは長丁場です。今年はライバルが速いのですが、そのタイムで周回を続けられるわけではなく、アベレージタイムが大切です。勝つチャンスはあるので、がんばります」

#778 手島雄介(F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Team)
「トップ10トライアルでは、マシンを少し無駄に滑らせてしまって、タイムロスしてしまいました。2分8秒台を狙っていたので残念です。でも、きっと伊藤さんがいいタイムを出してくれると思っていたので、心配しませんでした。今回の8耐参戦は、急にチーム変更が決まりました。もともと自分がいたチームですから違和感はありませんが、マシンとタイヤには慣れが必要でした。でも、ここまで自分が順応できたということについては満足しています。明日は、精一杯がんばります」

#73 安田毅史(急募.com team HARC-PRO.)
「もちろんポールを目指していたのですが、結果的には少しがんばりすぎて、タイムに結びつかない走りになってしまいました。8耐はただのレースではなく、お祭りのところもありますので、ファンの人に喜んでもらえるアタックだったかもしれません。明日はトップグループの後ろに貼り付いて、耐久レースらしく淡々と走り、チャンスをうかがいたいと思います」

#73 小西良輝(急募.com team HARC-PRO.)
「今日のトップ10トライアルは、ミスが出てしまって狙っていたようなタイムは出せませんでした。ただ安田君がペースを上げてくれたので、あと僕はサポートするだけです。明日は、とにかくチームのみんなと一丸となって、自分ができることを最大限にがんばります」

#54 徳留和樹(仮面ライダー電王 Honda DREAM RT)
「トップ10トライアルでは集中力を持続することに少し苦労したのと、予想よりタイヤが温まり過ぎてしまいました。その状況で無事にタイムを上げ、順位も1つ上がったので、今日の結果はよしとしたいです。気持ちを切り替えて、明日の決勝に向けてチームと備えていきたいと思います。そして最後にいい結果が残るようにがんばります」

#54 鎌田学(仮面ライダー電王 Honda DREAM RT)
「トップ10トライアルではメカニック、ライダーとも大変だったと思います。その中で徳留選手ががんばってポジションを上げてくれました。しかしレースで重要なのは決勝です。ここまでチームが努力して積み重ねてきたことの集大成として、明日は最後にいい花火を見られる結果を導き出したいですね」

#2 亀谷長純(Team 桜井ホンダ 2)
「今日は8秒台を出したかったのですが、赤旗によるセッション中断でモチベーションを高めることができませんでした。結果的に昨日よりポジションを上げることはできましたが、自分としてはもう少し上にいきたかったです。昨年は決勝中に転倒してしまいましたが、今年は8時間の長丁場を、最後までトラブル無く走りきりたいです。安定して走ればチャンスはあると思います。相性のいい鈴鹿なので、表彰台を目指してがんばります。応援をお願いします」

#2 ラッセル・ホーランド(Team 桜井ホンダ 2)
「トップ10トライアルのタイムは亀谷選手が出したもので、自分としては決して満足はしていない。しかし、赤旗中断のために2回走行することになり、気持ち的にはリラックスして走ることができた。タイムも上がっているので、自分にとっていいスペシャルステージとなった。決勝もがんばりたい」

山野一彦 HRC 8耐プロジェクトリーダー
「今日は#33チームのチェカがいい走りをしてくれました。Hondaワークスチームがポールポジションをとるのは久し振りなので、よかったです。岡田はアタック中に転倒してしまい、ダメージが全くないわけではないと思いますが、明日はそれを跳ねのけてがんばってくれると思います。#11チームの場合、決めたことを淡々とこなしていけば、必ず結果がついてくると思います。ライダー2人とも実力があるので頼もしいです。明日は、これまでのみんなのがんばりを結果に結びつけたいと思います。応援をよろしくお願いします」

トップ10トライアルリザルト

順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
1 33 TEAM HRC 33
岡田忠之&カルロス・チェカ
Honda 2:07.587
2 21 YAMAHA RACING 21
大崎誠之&中須賀克行
ヤマハ 2:07.806
3 34 ヨシムラスズキ with JOMO 34
加賀山就臣&秋吉耕佑
スズキ 2:07.969
4 11 TEAM HRC 11
清成龍一&ジェームス・トーズランド
Honda 2:08.035
5 778 F.C.C. TSR ZIP-FM Racing Team
手島雄介&伊藤真一
Honda 2:08.449
6 73 急募.com team HARC-PRO.
小西良輝&安田毅史
Honda 2:08.642
7 54 仮面ライダー電王 Honda DREAM RT
徳留和樹&鎌田学
Honda 2:08.855
8 2 Team 桜井ホンダ 2
亀谷長純&R.ホーランド
Honda 2:09.149
9 81 YAMAHA RACING 81
J.スタファー&阿部典史
ヤマハ 2:09.832
10 12 ヨシムラスズキ with JOMO 12
渡辺篤&酒井大作
スズキ 2:10.006
 
※太字はベストタイムを記録したライダー
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