
10月19日(土)に行われた、イデミツ・アジア・タレント・カップのレース1で、松山拓磨が優勝を飾りました。松山は、金曜日の予選で手首を骨折するケガを負いましたが、それを物ともしない走りで第4戦タイからの連勝を3に伸ばしました。
					 ポールポジションを獲得した松山は、先頭のまま集団を引き離しにかかりますが、シャリフディン・アズマンがそれを追います。このまま逃げたいところでしたが、3番手グループが徐々に先頭に追い付く展開に。トップ10が約1.5秒差にひしめき合う状況となります。最終ラップで、表彰台争いは、松山、アフリザ・ムナンダル、シャリフディン、タットチャコーン・ブーシュリ、五十嵐翔希、西村硝の6台に絞られます。しかしファイナルラップ直前、西村がムナンダルと接触し、転倒。これに乗じて、松山は落ち着いてリードを広げ、手負いの状況にもかかわらず、勝利を収めました。2位にはムナンダル、3位にはシャリフディンが入り、松山はレース1終了時点でのポイントリードを25に広げました。
翌20日(日)に行われたレース2では、西村が優勝しました。ここのところ苦戦が続いていた西村でしたが、母国レースで優勝を果たし、再びチャンピオン争いへと名乗りを上げました。ランキングトップの松山は5位に終わり、松山と西村のポイント差は12となりました。
ホールショットを奪ったのは、松山でした。1コーナーでは西村が接近しますが、松山はポジションをキープし、そのまま大集団でのバトルが繰り広げられます。レース中盤には、シャリフディン、そしてブーシュリが松山を追撃。そして、残り5周となったところで再び西村が松山を追い始めます。トップ争いは5台に絞られる一方で、ハリソン・ヴォイトが接触でリタイアとなってしまいます。
					 松山はなおも逃げのレースを展開していましたが、突然バランスを崩し、トップから転落。さらに、西村がブーシュリを外からかわしてトップに立ちます。そこから西村は迫りくるライバルを制して、第3戦のレース1以来となる優勝を果たしました。ブーシュリが2位を獲得し、五十嵐が初表彰台となる3位。シャリフディンは4位、ファイナルラップでトップ集団へと戻った松山が5位に入りました。このほか、ワイルドカード参戦の木内尚汰が6位。7位以下は大接戦となり、7位のムナンダルから13位のピヤワット・パテゥミヨウまでが1秒以内にひしめき合いながらチェッカーを受けました。
長かったシーズンも、残すはいよいよ最終戦のみとなりました。最終戦・マレーシアはセパン・インターナショナル・サーキットで11月2~3日に行われます。
| 順位 | No. | ライダー | 国 | タイム/差 | 
|---|---|---|---|---|
| 1 | 11 | 松山拓磨 | 日本 | 31'18.370 | 
| 2 | 4 | アフリザ・ムナンダル | インドネシア | +0.185 | 
| 3 | 13 | シャリフディン・アズマン | マレーシア | +0.216 | 
| 4 | 5 | タットチャコーン・ブーシュリ | タイ | +0.382 | 
| 5 | 14 | 五十嵐翔希 | 日本 | +0.482 | 
| 6 | 6 | ワリット・ソングノパクン | タイ | +0.734 | 
| 7 | 10 | ハージュン・アトナ・フィルダウス | インドネシア | +1.007 | 
| 8 | 24 | 濱田寛太 | 日本 | +1.314 | 
| 9 | 18 | ハリソン・ヴォイト | オーストラリア | +9.967 | 
| 10 | 76 | 木内尚汰 | 日本 | +16.472 | 
| 11 | 20 | アブドゥル・ムタキム | インドネシア | +23.462 | 
| 12 | 15 | ピヤワット・パテゥミヨウ | タイ | +37.566 | 
| 13 | 3 | 西村硝 | 日本 | +40.480 | 
| 14 | 7 | ヒルダン・クスマ | インドネシア | +47.550 | 
| 15 | 22 | 小合真士 | 日本 | +1'06.745 | 
| 順位 | No. | ライダー | 国 | タイム/差 | 
|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 西村硝 | 日本 | 31'00.492 | 
| 2 | 5 | タットチャコーン・ブーシュリ | タイ | +0.217 | 
| 3 | 14 | 五十嵐翔希 | 日本 | +0.241 | 
| 4 | 13 | シャリフディン・アズマン | マレーシア | +0.295 | 
| 5 | 11 | 松山拓磨 | 日本 | +0.445 | 
| 6 | 76 | 木内尚汰 | 日本 | +5.439 | 
| 7 | 4 | アフリザ・ムナンダル | インドネシア | +11.649 | 
| 8 | 16 | アデナンタ・プトラ | インドネシア | +11.688 | 
| 9 | 6 | ワリット・ソングノパクン | タイ | +11.955 | 
| 10 | 12 | ジェイコブ・ジョン・ロールストン | オーストラリア | +11.995 | 
| 11 | 24 | 濱田寛太 | 日本 | +12.017 | 
| 12 | 10 | ハージュン・アトナ・フィルダウス | インドネシア | +12.115 | 
| 13 | 15 | ピヤワット・パテゥミヨウ | タイ | +12.365 | 
| 14 | 7 | ヒルダン・クスマ | インドネシア | +32.393 | 
| 15 | 22 | 小合真士 | 日本 | +37.577 | 
| 16 | 19 | ルーク・パワー | オーストラリア | +42.272 | 
| 順位 | No. | ライダー | 国 | 総合ポイント | 
|---|---|---|---|---|
| 1 | 11 | 松山拓磨 | 日本 | 169 | 
| 2 | 3 | 西村硝 | 日本 | 157 | 
| 3 | 4 | アフリザ・ムナンダル | インドネシア | 142 | 
| 4 | 5 | タットチャコーン・ブーシュリ | タイ | 118 | 
| 5 | 16 | アデナンタ・プトラ | インドネシア | 107 | 
| 6 | 6 | ワリット・ソングノパクン | タイ | 104 | 
| 7 | 13 | シャリフディン・アズマン | マレーシア | 87 | 
| 8 | 10 | ハージュン・アトナ・フィルダウス | インドネシア | 78 | 
| 9 | 14 | 五十嵐翔希 | 日本 | 70 | 
| 10 | 15 | ピヤワット・パテゥミヨウ | タイ | 68 | 
| 11 | 12 | ジェイコブ・ジョン・ロールストン | オーストラリア | 43 | 
| 12 | 18 | ハリソン・ヴォイト | オーストラリア | 39 | 
| 13 | 20 | アブドゥル・ムタキム | インドネシア | 38 | 
| 14 | 9 | ムハマド・イディル・フィトリ | マレーシア | 34 | 
| 15 | 7 | ヒルダン・クスマ | インドネシア | 32 | 
| 16 | 8 | 坂東遼翼 | 日本 | 25 | 
| 17 | 19 | ルーク・パワー | オーストラリア | 17 | 
| 18 | 76 | 木内尚汰 | 日本 | 16 | 
| 19 | 24 | 濱田寛太 | 日本 | 13 | 
| 20 | 2 | 若松怜 | 日本 | 13 | 
| 21 | 22 | ブアパ・トゥラキット | タイ | 11 | 
| 22 | 17 | カディール・エルベイ | トルコ | 10 | 
| 23 | 22 | 小合真士 | 日本 | 4 |