JCF MTBジャパンシリーズのダウンヒルが5月5日、滋賀県箱館山スキー場で開幕した。今季各地で全4戦開催されるジャパンシリーズの初戦で、Team G Cross Hondaは、井手川直樹選手が2位、内嶋亮選手が3位の表彰台に立ち、チャンピオンを目指しシーズンのスタートを切った。
箱館山での開幕は今年で3回目を迎え、さらに今年はゴールデンウィーク中の開催とあって出場者数も増加した。コースはシングルトラック(1人が通れるぐらいの狭い走路)と、つづら折れ、さらにゴール付近での漕ぎセクションが特徴の全長2000mで、晴天によるドライな路面には砂利の溜まるところも多い。
エリートメンクラスの予選は、昨年ナショナルランキング1位となり、今季ゼッケン1番をつける井手川選手からのスタート。そして、昨年の全日本チャンピオンでゼッケン2番の内嶋選手と、Honda勢が続く。練習時には入念に攻略法を研究した両ライダーであったが、予選では思いどおりのラインを攻めることができず、結果は内嶋選手が3分18秒429で2位、井手川選手は3分20秒258で3位につける。予選1位は、このコースを特に得意としている安達靖選手(Team Ikuzawa)で、タイムは3分14秒053。
予選を通過した30台での決勝は午後2時半にスタート、気温は上昇して初夏の陽射しが照りつけた。
予選タイムから4秒アップを目指して決勝に臨んだ内嶋選手は、3分15秒108の約3秒アップのタイムでゴール、その時点で暫定トップに立つ。そして続いてゴールした井手川選手は、予選の自己タイムから約6秒アップの3分14秒273と健闘、内嶋選手とトップの座が入れ替わる。Hondaの開幕ワンツーの期待が高まったが、最終ライダーの安達選手が、井手川選手とわずか0.242秒アップの3分14秒031のタイムでゴールした。
第2戦は6月3日、長野県富士見パノラマスキー場で開催される。今季のジャパンシリーズランキングは、全4戦中3戦の有効ポイント制で決定。さらに、7月の全日本選手権大会と合わせた5戦中3戦の有効ポイント制によりナショナルランキングが決定する。
Honda移籍4年目、そして自身にとって初めてゼッケン1番をつけて今シーズンに挑む井手川選手。ベテランらしい攻めの走りで常に安定した成績を出す内嶋選手。両Hondaライダーのチャンピオン争いから目が離せない。
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