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全日本トライアル選手権

round 01

SCHEDULE

March 8 2015, RACE All Japan Trial Championship Makabe Trial Land

真壁トライアルランド真壁トライアルランド

3連覇を目指す小川友幸、開幕戦は2位でスタート

2015年3月8日(日)・決勝  会場:茨城県・真壁トライアルランド
天候:曇り、ときどき雨  気温:8℃  観客:2500人  セクション:岩、泥

2013年から2年連続の全日本チャンピオンである小川友幸(Honda)が、3年連続のチャンピオンを目指し、15年の全日本選手権シリーズをスタートさせました。小雨の降る寒い真壁トライアルランドでしたが、最後のスペシャルセクション(SS)へのトライが始まるころには薄日が差し、振り返ればなかなかのトライアル日和となりました。細かい減点の多かったこの日の小川友幸でしたが、黒山健一(ヤマハ)に7点差をつけられながらも、2位を守りました。

  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸(右)小川友幸(右)

今シーズンは、4名のルーキーがこのクラスに参戦。総勢14名で勝負を争います。選手権ポイントを獲得できるのはこのうち10名。4名が無得点の涙を飲むことになります。また、14名のうち5名が、HondaのRTL260Fを駆っての参戦となりました。

1ラップ目、第6セクションまでをすべてクリーンした黒山に対し、小川友幸は第2で1点、第3で2点、第5で3点と、小川友幸らしからぬ、クリーンの出ない戦いとなりました。1ラップ目は、トップの黒山の8点に対し、小川友幸は13点でした。3番手には、今シーズンから2ストロークマシンに乗る野崎史高(ヤマハ)が14点で小川友幸を追いかけました。

小川友幸は、2ラップ目でも細かい減点を出しながらの走りとなりました。第2セクションと第5セクションで1点を失います。しかし、黒山は第6セクションで5点。これで両者の点差がぐんと縮まりました。

2ラップ目を終えた時点で、トップの黒山は16点、小川友幸は18点。わずか2点差で、2つのSSに臨みます。クリーン数は黒山の16に対して小川友幸は8。同点に終わった場合、クリーン数の多い黒山の勝利となります。

SSは難度の高い設定でした。SS1は、14名中9名が登りきれずに5点に。なんとか登った3名が3点、そして黒山と小川友幸が残りました。

先行の12名が悪戦苦闘した、苔むしてそそり立った崖を、黒山が華麗にクリーン。すると、小川友幸も同じようにクリーンします。勝負は最後のSS2にもつれこみました。

しかし、そこもまた難所。小川友幸が勝利するには、黒山が3点以上の減点をすることが絶対条件でした。こちらは、8名が5点減点となり、柴田暁(Honda)が1点、小川毅士(ベータ)がクリーンして、黒山のトライとなります。黒山は、小川毅士同様にクリーンでした。これで、最後の小川友幸のトライを待つことなく、黒山の開幕戦勝利が決まりました。

最後のトライとなった小川友幸は、クリーンをしても勝利をつかむことができないという状況となり、ヒルクライムの途中でストップ。5点で最後のセクションを終えました。

前年は、開幕戦から勝利をして幸先のよいスタートを切った小川友幸ですが、今年は2位でスタート。それでも、内容の悪い中で優勝争いができたことに、今シーズンの戦いに向けての手応えを感じていました。

コメント

小川友幸(2位)
「実感はなかったのですが、ゼッケン1番をつけての重圧が、昨年よりも大きかったように思います。練習時間がほとんど取れていないこともあるのですが、そういった背景が走りを乱してしまったのかなと思います。今日は細かい減点がとても多く、僕らしくないスコアとなってしまいました。やはり(調子に)乗れていなかったのだと思います。最後は勝機を失って5点となってしまいましたが、こんなに調子が悪い中で優勝争いができたのが、今日の成果といえば成果でした」

決勝リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
1 2 黒山健一 ヤマハ 0 16 18
2 1 小川友幸 Honda 0 23 9
3 3 野崎史高 ヤマハ 1 39 12
4 4 小川毅士 ベータ 5+5 42 10
5 5 柴田暁 Honda 2 48 9
6 6 田中善弘 ベータ 0 60 7
 
8 10 斉藤晶夫 Honda 1 76 2
10 14 砂田真彦 Honda 0 92 1
14 13 佐藤優樹 Honda 1 105 0

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 黒山健一 ヤマハ 20
2 小川友幸Honda 17
3 野崎史高 ヤマハ 15
4 小川毅士 ベータ 13
5 柴田暁Honda 11
6 田中善弘 ベータ 10
 
8 斉藤晶夫Honda 8
10 砂田真彦Honda 6