全日本ロードレース選手権第2戦に組み込まれていた岡山国際サーキット大会が大型台風の影響で中止となり、第3戦オートポリス大会は開幕戦SUGO大会から約1カ月空いての開催となりました。
走行初日の18日は雨が降ったり止んだりの天候から濃霧が発生、視界不良となりすべての走行がキャンセルされました。今大会ではJSB1000は2レース開催のため、19日は予選とレース1決勝が行われました。
予選は曇り空ながらドライコンディションでタイムアタックが行われました。ここでのトップタイムがレース1グリッドとなり、セカンドタイムがレース2のグリッドとなります。両レースのポールポジションは野左根航汰(ヤマハ)、2番手に中須賀克行(ヤマハ)、MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaの水野涼が3番手につけフロントローを獲得しました。伊藤真一監督が率いるKeihin Honda Dream SI Racingの清成龍一が4番手、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)が6番手に躍進しました。7番手までの上位陣はレース2も同様のグリッドで挑みます。
レース1は曇り空ながら、ドライコンディションの中で始まりました。清成が綺麗にスタートを決めてホールショットを奪うと、それに野左根、中須賀、水野が続きます。清成がオープニングラップを制する中で、水野は一気にヤマハ勢に追いつき、2台をパスして2番手に浮上します。
3周目には野左根が首位に立ち、清成、中須賀、水野とオーダーが変化します。その後方では渡辺一馬(Keihin Honda Dream SI Racing)が浮上します。野左根、中須賀、清成、水野4台のトップグループを追い、渡辺が単独5番手。その後方では5台による激しい6番手争いが繰り広げられ、抜け出した濱原が6番手に浮上します。
7周目には中須賀が首位浮上。それを野左根、清成、水野が追いかける4台のトップ争いが続きました。9周目には野左根が再びトップに立ちレースリードします。10周目には水野が清成を捉えて3番手浮上、そのトップ争いを5番手の渡辺が追い、6番手には前田恵助(ヤマハ)が上がり、渡辺に迫ります。7番手には岩田悟(Team ATJ)が浮上しました。
13周目に中須賀が野左根を捉え、首位に帰り咲きます。野左根、水野、清成が続きました。ですが、この周に多重クラッシュが発生、赤旗が提示されます。規定周回数をクリアしていたことで12周目の通過順位でレース成立となり、優勝は野左根。2位に中須賀、水野が3位となり表彰台に上りました。清成4位、渡辺5位となります。岩田は7位。濱原は9位となりました。
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム |
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1 | 3 | 野左根航汰 | ヤマハ | 12 | 21'46.251 |
2 | 1 | 中須賀克行 | ヤマハ | 12 | 21'46.265 |
3 | 634 | 水野涼 | ![]() | 12 | 21'48.305 |
4 | 17 | 清成龍一 | ![]() | 12 | 21'48.830 |
5 | 33 | 渡辺一馬 | ![]() | 12 | 22'01.771 |
6 | 75 | 前田恵助 | ヤマハ | 12 | 22'04.356 |
7 | 36 | 岩田悟 | ![]() | 12 | 22'12.564 |
8 | 87 | 柳川明 | カワサキ | 12 | 22'12.668 |
9 | 72 | 濱原颯道 | ![]() | 12 | 22'12.780 |
10 | 44 | 関口太郎 | BMW | 12 | 22'24.021 |
11 | 25 | 亀井雄大 | ![]() | 12 | 22'24.553 |
14 | 55 | 田尻悠人 | ![]() | 12 | 22'54.862 |
16 | 78 | 岡田寛正 | ![]() | 12 | 23'17.585 |
18 | 090 | 秋吉耕佑 | ![]() | 12 | 22'29.527 |
19 | 54 | 黒木玲徳 | ![]() | 12 | 22'52.396 |