全日本ロードレース選手権も他のレースイベント同様、新型コロナウイルスの影響から、大幅にスケジュールが変更されました。8月9日(日)~10日(月・祝)開催の宮城県スポーツランドSUGOを開幕戦として、全4戦が開催予定です。最高峰クラスのJSB1000は、2レース開催が3ラウンド、1レース開催が1ラウンドで、合計7戦でタイトルが争われます。他クラスは1レースごとの開催で、合計4レースの短期決戦となります。
JSB1000クラスのHonda勢は、新型CBR1000RR-Rで挑む初めてのシーズンとしても注目を集めました。MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaから水野涼が参戦。伊藤真一監督が率いるKeihin Honda Dream SI Racingからは清成龍一、渡辺一馬がエントリーします。秋吉耕佑は、自らau・kosuke racingを立ち上げ参戦を決めました。他、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)、岩田悟(Team ATJ)と豪華な顔ぶれがそろいました。
開幕戦となったスポーツランドSUGOでは、JSB1000は2レース開催。9日は予選と決勝レース1が行われました。午前に行われた予選でのベストタイムがレース1、セカンドタイムがレース2のグリッドを決めます。予選は雨となり完全なウエットコンディションとなりました。ダブルポールポジションを獲得したのは野左根航汰(ヤマハ)。清成は4番手、水野が6番手、両レースともにセカンドローを獲得しました。
決勝レース1が始まるころには雨が上がりましたが、路面には水が多く残っている箇所も多くあり、難しいコンディションとなりました。ホールショットは野左根、2番手に清成のオーダーで1コーナーに入ります、3番手に中須賀克行(ヤマハ)が続きました。2ラップ目にはトップの野左根と2番手に浮上した中須賀の接近戦となりますが、1コーナーで中須賀が転倒。そのままリタイアとなりました。首位を走る野左根を清成、水野、渡辺一樹(スズキ)が追いかけます。
野左根は独走態勢を築きます。2番手の清成には水野が迫り始め、7周目には、その差がコンマ5秒となります。10周目、清成が1コーナーでリアが流れたすきに水野が前に出て2番手に浮上します。水野、清成、渡辺一樹が接近戦を繰り広げ2番手争いを繰り広げます。その中から渡辺一樹が110Rで転倒してしまい、2番手争いは水野と清成に絞られます。しかし、15ラップ目1コーナーで水野も転倒。再スタートしますが、ポジションダウンしてしまいます。渡辺一馬もSPインで転倒してしまいます。
レース終盤になると雨が上がり、空が明るくなってきます。15周目にはトップ野左根、2番手清成、3番手に濱原が浮上。4番手にコース復帰した水野、5番手に秋吉、7番手に岩田、8番手に亀井が続きます。そんな中、S字で秋吉が転倒してしまいます。これにより岩田が5番手、亀井が7番手へと浮上。25周を走り切り野左根が今季初優勝。2位に清成が入り、3位に濱原が食い込み、表彰台に上りました。4位に水野。5位には岩田が入りました。亀井は7位でチェッカーを受けています。
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 3 | 野左根航汰 | ヤマハ | 25 | 40'45.635 |
2 | 17 | 清成龍一 | ![]() | 25 | +19.585 |
3 | 72 | 濱原颯道 | ![]() | 25 | +1'16.584 |
4 | 634 | 水野涼 | ![]() | 25 | +1'42.652 |
5 | 36 | 岩田悟 | ![]() | 24 | +1 Lap |
6 | 87 | 柳川明 | カワサキ | 24 | +1 Lap |
7 | 25 | 亀井雄大 | ![]() | 24 | +1 Lap |
8 | 44 | 関口太郎 | BMW | 24 | +1 Lap |
9 | 28 | 児玉勇太 | ヤマハ | 24 | +1 Lap |
10 | 19 | 中冨伸一 | ヤマハ | 24 | +1 Lap |
14 | 090 | 秋吉耕佑 | ![]() | 20 | +5 Laps |
RT | 33 | 渡辺一馬 | ![]() | 14 | +11 Laps |