Round01日本ツインリンクもてぎ
(栃木県)

2019年4月6日(土)・JSB1000 決勝レース1

開幕戦 ツインリンクもてぎ JSB1000 決勝レース1

高橋巧が開幕戦レース1を僅差の2位

全日本ロードレース選手権が栃木県ツインリンクもてぎで開幕しました。最高峰クラスJSB1000は、ワークス復活2年目を迎えるTeam HRCから高橋巧。名門MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaからクラス2年目の水野涼、テルル MotoUP Racing Teamからは秋吉耕佑とアジアロードレース選手権SS600クラスで活躍していた羽田太河が初参戦します。Honda Dream RT 桜井ホンダからは濱原颯道。昨年までJ-GP2クラスに参戦していた関口太郎(Team ATJ)。アジアロードレース選手権に参戦しているザクワン・ザイディ(Honda Asia-Dream Racing with SHOWA )もエントリーし、Honda勢は、豪華な顔ぶれがそろいました。

今大会は2レース開催で、予選のベストタイムがレース1のグリッドを、セカンドタイムでレース2のグリッドが決まります。上位5台がコースレコードを更新する激しいアタック合戦となりました。中須賀克行(ヤマハ)がダブルポールポジションとなり、高橋が両レース2番手となりました。ですが、その差は僅差で、2人の一騎打ちを予想させる結果となりました。
レースウイークを通して晴天に恵まれた今大会、レース1は23ラップの長丁場での戦いです。スタートダッシュは中須賀、2番手渡辺一樹(スズキ)高橋、水野が続きます。高橋は3ラップ目の5コーナーで2番手浮上し、中須賀の追撃に入ります。コンマ5秒と迫りトップ争いを繰り広げました。

トップ争いは、中須賀、高橋に絞られ、3番手争いは渡辺一樹(スズキ)と、追い上げた野左根航汰(ヤマハ)が争います。5番手に渡辺一馬(カワサキ)、6番手水野が続きます。
トップ争いはコンマ1秒の接近戦を繰り広げ、5番手争いを渡辺一馬と水野、秋吉で争われました。

9ラップ目のS字で高橋が仕掛け、サイドバイサイドの争いとなり、V字で前に出ます。そこからも接近戦が続き、10ラップ目1コーナーで中須賀が前、その背後に高橋と争いは続きます。17ラップ目、高橋は1分47秒849とファステストラップを刻みますが、中須賀も47秒台に入れ、その差は、コンマ3秒。20ラップ目には、その差をコンマ1秒とします。21ラップ目90度コーナーで仕掛けますが、ポジション変わらず。最終ラップの攻防となりますが、中須賀が逃げきり、高橋は僅差の2位となりました。水野は6位。秋吉は7位でチェッカー。ザイディは9位、濱原は13位。関口は16位となりました。羽田は、4ラップ目、90度コーナーで転倒リタイアとなりました。

 

コメント

高橋巧(JSB1000 レース1 2位)高橋巧
「事前テストからいい流れで来ることが出来、スタートで前に出て引っ張るレースがしたいと思っていましたが、3番手から、ばん回するレースになりました。それでも、前に行く自信もありましたし、ペースアップして中須賀さんと勝負しようと思ったのですが、路面コンディションが、思っていた以上に悪く、思うようにペースアップできませんでした。中須賀さんのスパートに反応することはできたのですが、勝負しきれませんでした。原因はわかっているので、レース2では、そこを解決して優勝を目指します」

宇川徹|Team HRC監督宇川徹
「マシンは、昨年の最終戦からベースは変わらず、オフのテストでセッティングを詰めて仕上げて来ました。昨年の開幕戦は高橋選手のケガもあり、事前テストにも参加できていない状況でのスタートでしたが、今年は事前テストにも参加、そこから高橋選手は、しっかりとタイムアップして、アベレージを上げ、自己ベストを更新しているので、いい状態で開幕を迎えることができました。レース1の結果は残念ですが、レース2では巻き返せる手応えがあるので、レース1で出た問題をクリアにして優勝を目指します」

水野涼(JSB1000 レース1 6位)水野涼
「自分が思っていた以上にスタートが決まり、トップ集団に加わることができてことで、たくさんの発見がありました。スタートがとても重要だということを改めて実感しています。昨年は、天候不順のレースが多く、ドライコンディションでの経験が少なかったので、事前テスト、今大会のレースウイークとドライで走れたことで進歩できたように思います。実践でデータを取ることができて収穫の多いレースになりました。レース2では、最後まで上位でバトルができるようにがんばります」

秋吉耕佑(JSB1000 レース1 7位)秋吉耕佑
「今年からマシンが変わったことで、セッティングを詰めている最中です。すこしずつ、積み重ねていかなければならず、いい方向に向かっていたはずですが、タイヤ選択が変わったことでバランスが崩れてしまったようで、思うように走れずに終わってしまいました。課題をクリアして、レース2に挑みたい。状況がそろえば、勝ちを目指します」

リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
11中須賀克行ヤマハ41'37.972
213高橋巧Honda+0.829
34野左根航汰ヤマハ+16.212
426渡辺一樹スズキ+25.868
523渡辺一馬カワサキ+31.553
6634水野涼Honda+44.405
7090秋吉耕佑Honda+49.557
812加賀山就臣スズキ+54.017
915ザクワン・ザイディHonda+1'03.072
1064岩戸亮介カワサキ+1'10.596
1319濱原颯道Honda+1'36.586
1644関口太郎Honda+1'44.629
1835亀井雄大Honda+1'46.873
2579高橋勇輝Honda+1Lap
RT080羽田太河Honda+20Laps
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