Round01 日本 ツインリンクもてぎ
(栃木県)

2019年4月7日(日)・JSB1000 決勝レース2

開幕戦 ツインリンクもてぎ JSB1000 決勝レース2

高橋巧が2レース連続で2位表彰台

最高峰クラスJSB1000のレース2は晴天となり、完全なドライコンディションで行われました。朝に行われたウォームアップランで、高橋巧(Team HRC)が、トップタイムを記録。グリッドは、6日に行われた予選のセカンドタイムとなり、高橋巧は2番手からのスタート、秋吉耕佑(テルル MotoUP Racing Team)は7番手、水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)は8番グリッドに着きました。

高橋巧がスタートダッシュを見せてホールショットを奪います。加賀山(スズキ)、中須賀(ヤマハ)と続き、中須賀は加賀山を3コーナーでかわして、すぐに高橋巧の背後に迫ります。3番手に加賀山をかわして野左根(ヤマハ)が浮上、野左根はトップ争いに迫り、4番手争いは加賀山、渡辺一樹(スズキ)、秋吉、渡辺一馬(カワサキ)、水野が僅差で続きます。その後方にザクワン・ザイディ(Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)、岩戸(カワサキ)が9番手争いを繰り広げます。

5ラップ目に高橋巧はファステストラップを記録すると、中須賀もアップして、トップ争いは1分47秒台のハイペースな争いとなり、3番手以下を突き放し一騎打ち。単独3番手にな野左根、4番手争いは渡辺一馬、渡辺一樹の争い。5番手争いの前に出たのは水野で、僅差で秋吉、加賀山が追います。9番手にはザイディ、10番手に岩戸が続きます。8ラップ目には中須賀が前に出てトップが変わり、高橋巧が2番手となります。

レース中盤に入り、トップ中須賀、2番手高橋巧のオーダーは変わらず、その差はコンマ5秒。3番手の野左根が単独走行。4番手争いを渡辺一樹、渡辺一馬で繰り広げ、6番手争いは水野、加賀山、秋吉で争われます。9番手ザイディ、10番手岩戸のオーダー。加賀山が水野の背後に迫り、この争いから秋吉が遅れます。

20ラップ目には中須賀と高橋巧との差はコンマ3となり息詰まる戦いが続きます。22ラップ目には、その差はコンマ1と迫り、最終ラップに突入。高橋巧が中須賀のテールに食らいつき、90度コーナーで中須賀が締め、あきらめずに高橋巧はビクトリーコーナーで迫りますが、順位変わらず。最終コーナーのスリップから抜け出てコントロールラインを通過。その差は、コンマ1で、中須賀の勝利、高橋巧は2位となります。野左根が単独3位。水野は6番手争いを制します。8位に秋吉。9位にザイディ。羽田太河(テルル MotoUP Racing Team)は15位でチェッカー。関口太郎(Team ATJ)は17位。濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)はリタイアとなりました。

コメント

高橋巧(JSB1000 レース2 2位)高橋巧
「レース1の問題は改善され、朝のウォームアップランでは1分48秒フラットが出たので、アベレージを47秒台にコンスタントに持っていけると思ったのですが、そこまで上げることができずに、きついレースになってしまいました。中須賀さんが終盤、どんどんブレーキングを奥にとるようにしていき、オーバースピードかと思う場面もありましたが、そこに合わせて、自分もついていき、最終ラップのビクトリーコーナーで入ろうとしたのですが、転倒してしまうかなと思いとどまりました。2位でのチェッカーで悔しいですが、レース1よりも、中須賀さんとの差を詰めることができているので、次戦の鈴鹿では前に出たいです」

宇川徹|Team HRC監督宇川徹
「レース1で出たブレーキの課題をクリアしてレース2に挑みました。現状で、高橋巧選手は最善を尽くしてくれたと思います。勝てそうで勝てないもどかしいレースですが、昨年に比べて、各段に進歩していることを実感しています。高橋巧選手が『こんな悔しいレースはない』と言っていますし、その悔しさをバネに進んでいきたいと思います。次の鈴鹿は、ファン感謝デーの翌日のテスト以来の走行になりますが、あの時は雨だったので、ドライになれば、また、1から積み上げ、今度こそ、勝てる状況に仕上げていきたいと考えています」

水野涼(JSB1000 レース2 6位)水野涼
「ギリギリでしたが、この順位を守りました。しっかりとアベレージを上げてこれているので手応えはあります。もう一つ上のグループに、もう少しで届きそうです。昨年はドライコンディションでのレースが少なく、データも集めることができず、マシンに慣れることができていませんでしたが、事前テスト、ウイークとドライで走れたことで、試してみたいことが増えました。しっかりとレベルを上げていきます」

秋吉耕佑(JSB1000 レース2 8位)秋吉耕佑
「レース1で出ていた問題を解決できないままレース2になりました。まだセッティングができていない状況です。コーナーで思うように入れないので、タイムアップもバトルもできません。マシンが変わったばかりなので、しっかりと煮詰めていきたいです。マシンのポテンシャルは高いのは分かっていますし、ここからは上がっていくだけです」

リザルト

JSB1000 決勝レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11中須賀克行ヤマハ2341'36.963
213高橋巧Honda23+0.113
34野左根航汰ヤマハ23+11.567
426渡辺一樹スズキ23+30.040
523渡辺一馬カワサキ23+32.035
6634水野涼Honda23+38.515
712加賀山就臣スズキ23+38.814
8090秋吉耕佑Honda23+52.253
915ザクワン・ザイディ Honda23+1'04.167
1064岩戸亮介カワサキ23+1'11.673
1235亀井雄大Honda23+1'16.697
15080羽田太河Honda23+1'41.989
1744関口太郎Honda23+1'44.844
2379高橋勇輝Honda21+2Laps
RT19濱原颯道Honda8+15Laps

JSB1000 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
11中須賀克行ヤマハ50
213高橋巧Honda44
34野左根航汰ヤマハ40
426渡辺一樹スズキ36
523渡辺一馬カワサキ32
6634水野涼Honda30
712加賀山就臣スズキ27
8090秋吉耕佑Honda27
915ザクワン・ザイディ Honda24
1064岩戸亮介カワサキ22
1435亀井雄大Honda12
1744関口太郎Honda9
1819濱原颯道Honda8
19080羽田太河Honda6

ランキング詳細

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