Round07日本オートポリス

J-GP2 決勝

2018年9月1日(土)-2日(日)

大分県

岩戸が優勝。2位に名越、3位に作本が入りトップ5をHonda勢が独占

ハードウエットの予選でポールポジション(PP)を獲得したのは岩戸亮介(Team 髙武 RSC)。2番手に岩戸とPPを争った榎戸育寛(KALEX)、3番手に入った名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO)がフロントローからレースに挑みました。決勝当日の朝にはドライコンディションで15分間のウォームアップ走行が行われ、ここでは関口太郎(Team TARO PLUSONE)がトップタイム、2番手に名越、3番手に岩戸がつけました。

迎えた決勝レース。スタートダッシュを決めた岩戸がホールショットを奪い早々と逃げ切り体制に入ると、オープニングラップで2番手の関口に1秒550の差をつけます。3番手には名越がつけました。

2ラップ目、岩戸、関口、名越によるトップグループに、予選12番手からファステストラップを刻んで瞬く間に4番手へ浮上してきた作本輝介(Team 髙武 RSC)が迫ります。しかし岩戸は3ラップ目には独走態勢を築き、2番手関口との差を2秒093とさらに広げますが、関口も負けじとペースアップして5ラップ目には岩戸とのタイム差は1秒を切り、0.948となります。

関口は岩戸の背後へと迫り、3番手の名越の背後には作本が付けました。8ラップ目の3コーナーで作本がついに3番手へ浮上。作本は1分52秒台にタイムを入れる好ペースで走行を続けながら0.880秒差で関口を追いかけます。トップ集団は岩戸、関口、作本、名越の4台に。9ラップ目には関口が岩戸をパスして首位に立ち、後続は岩戸、作本、名越の順番でそれに続いていきます。

10ラップ目、1コーナーで仕掛けた作本が首位に立ち、2番手からのオーダーは岩戸、関口、名越の順に。11ラップ目には関口が岩戸を捉えて2番手へ浮上しますが、岩戸が2番手を奪い返します。13ラップ目、名越が関口をかわして3番手浮上しますが、そのすぐあとにラインを外して後退。しかしすぐに巻き返して、再び関口を捉えます。15ラップ目には名越が2番手へ浮上し、その勢いのままに作本を捉えて首位に立ちました。

17ラップ目の1コーナーで作本が再びトップを奪い、名越、岩戸、関口のオーダーで最終ラップへ。1コーナーで名越が一瞬前に出るも、その後すぐに岩戸が名越を捉えて首位を奪還。最終的に、最終コーナーでの攻防を岩戸が0.048差で制して優勝を決めました。2位に名越、3位に作本が入り表彰台を獲得。4位に関口、5位に三原荘紫(TONE RT SYNCEDGE4413)、9位に伊達悠太(KIMARacing)、10位に榎戸がつけました。

コメント

岩戸亮介(優勝)
「レースウイーク中は雨での走行でしたが、決勝はドライコンディションとなり、路面温度も上がって難しいレースになりました。スタートが決まって、このまま逃げたいと思いましたが、それは難しかったです。集中力も切れそうになったので、気持ちを落ち着けて作戦を考え直し、最後に勝負しようと思いました。その作戦通りに勝つことができてよかったです。ここはチームの地元なので、勝つことができてたくさんの人が喜んでくれたことがうれしかったです」

名越哲平(2位)
「夏の間に鈴鹿8時間耐久レースに参戦し、前戦は水野(涼)選手の代役でもてぎ戦に出させたもらったことで大きな刺激を受けました。JSB1000クラスのトップライダーたちのすごさを感じたこと、どんなふうにマシンを操るか、タイヤのマネージメントをどう考えるのか、自分がマシンになにを求めているのか、どう引き出すのかなど、さまざまなことに取り組めんで成長できたように思います。作本選手の後ろで走り方を学び、勝負することができました。チームの豊富なデータのおかげで、ドライでのマシンセッティングを出すことができてトップ争いができたと思います。勝てなかったことは残念ですが、このクラスで初めてトップ争いができました。今の実力はここだと受け止めて、次は勝てるようにしたいです」

作本輝介(3位)
「予選順位が悪かったことで、追い上げのレースになることは覚悟して挑みました。落ち着いてポジションを上げていったのですが、追い上げの最中にタイヤを使い過ぎてしまい、終盤は厳しい戦いになりました。トップを守ったまま逃げたかったのですが、無理ができない状況で勝負ができなかったことが悔しいです。残り2戦、今回のレースを反省材料にして、優勝を目指します」

J-GP2 リザルト

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
14岩戸亮介Honda1834'01.669
2634名越哲平Honda18 +0.048
316作本輝介Honda18 +0.232
444関口太郎Honda18 +1.315
571三原壮紫Honda18 +22.941
6392尾野弘樹スズキ18 +29.034
770岩崎哲朗カワサキ18 +29.130
810ケミン・クボヤマハ18 +33.338
964伊達悠太Honda18 +33.591
1034榎戸育寛Honda18 +41.252
1236徳留真紀Honda18 +43.122
13090中村修一郎Honda18 +50.018
12大木崇行Honda4 +14Laps

J-GP2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
14岩戸亮介Honda117
244関口太郎Honda105
316作本輝介Honda85
470岩崎哲朗カワサキ78
5634名越哲平Honda74
671三原壮紫Honda70
764伊達悠太Honda61
810ケミン・クボヤマハ59
936徳留真紀Honda54
1034榎戸育寛Honda49
13090中村修一郎Honda38
1712大木崇行Honda22

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