Round01日本ツインリンクもてぎ

J-GP3 決勝

2018年4月8日(日)

栃木県

大激戦を制して岡谷雄太がデビューウイン

全日本ロードレース選手権開幕戦が栃木県ツインリンクもてぎで開催されました。昨年タイトルを獲得した伊達悠太はJ-GP2にステップアップし、チャンピオン不在の戦いとなります。また、女性ライダーの岡崎静夏(Kohara Racing Team)、高杉奈緒子(41Planning)、白石玲菜(Dreamline Team REINA)、中山愛理(TEAM SHOTA)の4名がフルエントリーしていることでも注目を集めるクラスです。

予選はウエットコンディションとなり、ポールポジションは菅原陸(RG NIWA with DOGFISH Racing)。2番手に小室旭(Team P.MU 7C MIKUNI)、3番手に太田虎之進(WJ-FACTORY)がフロントローに並びました。

決勝は晴れとなり、路面コンディションはドライでスタートが切られました。オープニングラップを制したのは古内右京(KTM)、2番手に中島元気(Team SRS-Moto)が付け、3番手岡谷雄太(MORIWAKI CLUB)と続きます。トップ争いは古内、中島と、3番手に浮上した小室、岡谷、福島佑斗(Team Plusone)、菅原の6台へと膨れ上がります。その後ろの第2集団は、山本恭裕(チームライフ・ドリーム北九州)を先頭に10台が数珠つなぎで続きまました。

トップ争いは古内、中島、古村、福島、岡谷、菅原のオーダー。岡谷が6ラップ目にトップへ浮上し、中島、古内、古村、福島、菅原が続きます。7番手には藤井謙太(au・テルルMotoUP RT)となり、その後方に7台が続いて集団でのバトルを繰り広げます。7ラップ目には高杉が7番手を奪い、グループを引っ張ります。

10ラップ目には中島が首位を奪い、岡谷、小室、福島、古市、菅原と順位を入れ替えます。第2集団先頭の7番手には五十嵐翔希(ライダーズサロン横浜)が浮上し、高杉、安村、藤井、長谷川、中山、山本、宇井が続きます

15ラップを過ぎ、少量ですが雨が落ち始めます。しかし、トップ争いの6台のバトルは続き、首位の岡谷を中島、福島、小室、古市、菅原が追いかけます。この雨はすぐに止み、大きくコンディションが変わることはありませんでした。

17ラップ目には小室がトップへ浮上してラストスパート。最終ラップは岡谷、小室、中島、福島、須川、古市の順で突入。90度コーナーで小室が前に出ますが、ラインがクロスし、最終コーナーの攻防で勝ったのは岡谷。デビュー戦での初優勝を飾りました。2位小室とのタイム差は0.000秒という僅差でした。3位に中島が入り、ここまでが表彰台登壇。4位に福島、5位に菅原という順でチェッカーを受けました。7位は山本が奪い、8位高杉、9位中山。10位藤井となりました。白石は16位。岡崎は6ラップ目にピットインしてリタイアとなりました。

コメント

岡谷雄太(J-GP3 優勝)
J-GP3 森脇護監督、岡谷雄太「全日本のデビューレースで勝てるとは、走り出すまで考えてもいませんでした。スタートしてトップを走ることができて、もしかしたら勝てるチャンスがあるかもしれないと考えました。前を走ることができて、余裕を持って最後までレースを組み立てることができたと思います。僕にとっても初優勝ですが、ピレリタイヤでの優勝も全日本初で、モリワキのスタッフもピレリの方も本当に喜んでくれて、自分も本当にうれしくて泣いてしまいました。モリワキには高橋裕紀選手、清成龍一選手と尊敬できる先輩がいるので、先輩たちに追いつけるようにがんばっていきたいです」

小室旭(J-GP3 2位)
J-GP3 小室旭「自分でペースを作って、序盤に逃げたかったのですが、大きな集団になり、そういう状況が作れませんでした。優勝を目指していたので、2位はもちろん悔しいですが、これも実力と受け入れます。若いライダーたちが最後までいいバトルをしてくれたことは、個人的にはとてもうれしいことでした。自分も、彼らに負けないようにがんばりたいです」

中島元気(J-GP3 3位)
J-GP3 中島元気「序盤でトップ争いから抜けて逃げたいと思ったのですが、途中で集団に飲み込まれてしまい、逃げるプランが実行できませんでした。途中、雨が降ったタイミングで、周りがペースダウンしたときにうまく逃げられたらよかったのですが、それもできず、最後に勝負を賭けましたが届かなかった。とても悔しいです」

J-GP3 リザルト

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
161岡谷雄太Honda2041'14.053
271小室旭Honda20+0.000
34中島元気Honda20+0.140
436福島佑斗Honda20+0.352
593菅原陸Honda20+0.707
63古市右京KTM20+1.686
712山本恭裕Honda20+22.875
816高杉奈緒子Honda20+23.227
933中山愛理Honda20+23.367
10090藤井謙太Honda20+23.493
11 6 安村武志 PRCS 20 +23.593
1213長谷川聖Honda20+24.117
1317野澤秀典Honda20+46.510
1481セナ・アウジスHonda20+47.124
1532檜山拓実Honda20+47.321
1619白石玲菜Honda20+1'33.801
1734村田憲彦Honda20+1'39.052
1820畑中要Honda20+1'39.173
RT 41 宇井陽一IODA 6 +6Laps
RT27川瀬啓一郎Honda8+12Laps
RT15岡崎静夏Honda5+15Laps
RT30太田虎之進Honda0-
RT45鈴木孝志Honda0-
RT29鈴木大空翔Honda0-

J-GP3 ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
161岡谷雄太Honda25
271小室旭Honda22
34中島元気Honda20
436福嶋佑斗Honda18
5 93菅原陸Honda16
63古市右京KTM15
712山本恭裕Honda14
816高杉奈緒子Honda13
9 33中山愛理Honda12
10 090 藤井謙汰Honda 11
1213長谷川聖Honda9
1317野澤秀典Honda8
14 81セナ・アウジスHonda7
15 32檜山拓実Honda6
1619白石玲菜Honda5
17 34村田憲彦Honda4
1820 畑中要Honda3

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