J-GP2クラスでは、水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.)がランキング2位の関口太郎(SOX Team TARO PLUSONE)に29ポイント差をつけてトップに立っており、タイトル決定の可能性がある中でレースウイークが始まりました。水野はポールポジションを獲得し、タイトル獲得に向けて順調な滑り出しを見せます。2番手には関口が付けました。

決勝スタートで飛び出し、ホールショットを奪ったのは関口。それを石塚健(カワサキ)と水野が追います。水野はヘアピン進入で前の2台をかわして首位に浮上し、リードを広げると、2分31秒台にタイムアップして独走。その後方、岩戸亮介(Team 髙武 RSC)、関口、石塚、生形秀之(スズキ)、作本輝介(Team 髙武 RSC)が2番手争いを繰り広げます。7番手争いは榎戸育寛(MOTOBUMHONDA)、岩崎哲郎(カワサキ)で争われます。

水野は5ラップ目には後続に2秒243のリードを築き、その差をじわじわと広げていきました。2番手争いは関口と石塚が集団を抜けて争います。4番手には作本が浮上し、岩戸、生形が争いますが、8ラップ目に作本がヘアピンで転倒。コースへ復帰するも、9ラップ目を13番手で通過します。

水野がレースをリードしますが、2番手争いの石塚、関口がペースアップし、その差を詰めてきます。水野、石塚、関口の3人によるトップ争いとなり、4番手に生形、5番手を岩戸、榎戸で争います。14ラップ目、石塚がヘアピンで首位に立ち、水野、関口が追う展開となりますが、水野は15ラップ目の1コーナーで前に出て、再びレースをリードします。

その後再び石塚がトップを奪い逃げますが、石塚はダブルヘアピンで転倒し、そのままリタイア。水野が再度トップとなり、そのままチェッカーを受けて、今季5勝目。見事、チャンピオンを獲得しました。関口が2位、生形が3位。榎戸は4位へ浮上し、岩戸が5位でチェッカーを受けました。転倒を喫した作本は、9位までばん回しました。