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秋吉が最終戦で劇的逆転タイトル
伊藤は第4戦から3連勝で全日本引退シーズンを飾る

第5戦岡山国際サーキットで2連勝の伊藤(中央)。秋吉(右)は3位表彰台。 開幕戦筑波で優勝した高橋(中央)。2010年シーズンは鈴鹿8耐でも優勝を果たした。

国内最高峰レースのJSB1000クラスは筑波サーキットで開幕し、今年より新設のJ-GP2と混走で行われた。2010年シーズン限りで全日本引退を表明した伊藤真一(Keihin Kohara R.T.)、フル参戦となった秋吉耕佑(F.C.C. TSR Honda)ほか、高橋巧(MuSASHi RT ハルクプロ)、亀谷長純(Honda DREAM RT 桜井ホンダ)らがCBR1000RRで戦った。

開幕戦筑波サーキットではポールポジションの亀谷を好スタートを決めた高橋がパスし、オープニングラップでトップに浮上。徐々にペースを上げると後続車とのアドバンテージを築き、1位の座を譲ることなくトップでゴール。亀谷は2位でチェッカーを受け、Hondaにとっては幸先のいいスタートとなった。

2戦目鈴鹿はフォーミュラ・ニッポンと併催の鈴鹿2&4。予選では好調だった亀谷が転倒し、伊藤もそれに絡んで転倒するというアクシデントが発生した。この影響で伊藤はケガを負い、決勝レースは無念のキャンセルを強いられた。決勝レースではポールポジションの秋吉がホールショットを奪うも、中須賀克行(ヤマハ)、高橋にぴったりとマークされ、3台によるトップ争いが終盤まで展開される。最終ラップは中須賀、高橋、秋吉の順番で突入し激しいバトルが繰り広げられ、テール・トゥ・ノーズの最終コーナーで秋吉が仕掛け、3選手が横一列でゴールラインを通過。0.074秒という僅差で秋吉が優勝、2位は同じく僅差で開幕戦を制した高橋そして3位に中須賀にが入り、このデッドヒートで観客を沸かせた。

大雨のために決勝がキャンセルされた第3戦オートポリスは予選順位でハーフポイントが加算され、第4戦スポーツランドSUGOでは伊藤がポールポジションから今季初優勝。秋吉は2位、鈴鹿8耐を制した高橋は4位となった。伊藤はこの後も好調を維持して第5戦でもポール・トゥ・ウイン、第6戦ツインリンクもてぎでも優勝を遂げ、3連勝を果たした。最終戦を残してのポイントランキングでは高橋が2位、秋吉、亀谷、伊藤が4、5、6位につけた。

最終戦鈴鹿は2レースが行われるため、チャンピオンシップの行方はまだわからない状況。この中で各予選ステージを制した秋吉が2レースともポールポジションを獲得。レース1で秋吉が優勝、伊藤は2位。ポイントリーダーの中須賀は転倒し、決着はレース2へと持ち越された。レース2はウエットコンディションの中、秋吉、伊藤が単独1-2位を走行。コースアウトを喫しながらもトップを譲らず、豪快なウイリーでフィニッシュラインを通過した秋吉が初のタイトルを手中にした。

ポイントランキングでは高橋が3位、伊藤が5位、亀谷が6位となった。

2010 ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7-1 7-2
1 秋吉耕佑 Honda 153 2 25 10 22 20 18 28 28
2 柳川明 カワサキ 146.5 18 18 12.5 20 18 16 23 21
3 高橋巧 Honda 136 25 22 8 18 16 15 21 11
4 中須賀克行 ヤマハ 133 2020 11 15 22 22   23
5 伊藤真一 Honda 132.5     7.5 25 25 25 25 25
6 亀谷長純 Honda 132 22 16 9 16 11 20 19 19

トピックス&特集

チーム&選手紹介

チーム名 参戦クラス 参戦マシン ライダー 2009年の戦績
Honda DREAM RT 桜井ホンダ JSB1000 CBR1000RRK 亀谷 長純 全日本JSB1000 6位
Keihin Kohara Racing Team & TSR JSB1000 CBR1000RRK 伊藤 真一 全日本JSB1000 7位
MuSASHi RT HARC−PRO. JSB1000 CBR1000RRK 高橋 巧 全日本JSB1000 8位
F.C.C.TSR Honda JSB1000 CBR1000RRK 秋吉 耕佑 全日本JSB1000 10位

●エントリーリストは暫定発表で、変更になる場合があります(2010.2.19掲載)

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