●IB OPEN ヒート1
IBオープンクラスの決勝は、ヒート1のみ土曜日に実施されるため、大幅にショートカットされたコースでの戦いとなりました。パッシングポイントは非常に少なく、スタートで出遅れると厳しいコンディション。しかしHonda勢は1周目に好位置を確保できず、猪飼和麻が9番手、富岡寿弥(TEAM SAKURAI with FFF)が14番手、近藤雄紀(TEAM HAMMER)は18番手からのレースとなりました。

ここから、必死の追い上げを続けたのは近藤。2周目に16番手、3周目に15番手へ浮上すると、4周目以降は縦に長い10番手争いの集団に加わりました。しかし近藤は、すぐ前を走る富岡や猪飼をなかなか攻略できず、レースが中盤を迎える9周目にようやく13番手までポジションアップ。これでようやくペースアップを果たし、終盤まで前を追った近藤は、11位でゴールしました。

●IB OPEN ヒート2
マディのヒート1は追い上げられず13位に終わった富岡は、路面状況が大幅に回復した日曜日の朝に実施された決勝ヒート2で、1周目に10番手あたりの位置を確保。2周目には7番手に浮上して、前を走る阿部晴基(ヤマハ)に接近しました。次周、富岡は阿部をパスして佐藤沙弐(カワサキ)に迫りましたが、背後には阿部と小笠原大貴(ヤマハ)も僅差で続く状態でした。

3周目以降、富岡ら4台は5番手争いを展開。この激しいバトルの中で富岡は、5周目に小笠原と阿部に先行され、8番手に後退しました。次周、5番手を走っていた選手の後退と阿部のミスにより、富岡は順位を回復。3番手から9番手まで7台が縦長に続く集団の中で、ライバルたちと攻防を繰り広げました。しかし終盤になると集団はばらけて、富岡は10周のレースを7位でゴールしました。