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モータースポーツ > 全日本モトクロス選手権 > 第8戦 近畿・名阪スポーツランド 決勝レポート
レース
近畿・名阪スポーツランド 第8戦 9月4日
近畿・名阪スポーツランド
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/3 近畿・名阪スポーツランド
02 4/17 SUGO・スポーツランドSUGO
03 4/24 関東・自動車安全運転センター
04 5/15 中国・世羅グリーンパーク弘楽園
05 6/5 九州・HSR九州
06 7/3 北海道・わっさむサーキット
07 7/17 東北・藤沢スポーツランド
08 9/4 近畿・名阪スポーツランド
09 10/2 中国・世羅グリーンパーク弘楽園
10 10/23 日本GP・スポーツランドSUGO
第8戦 近畿・名坂スポーツランド
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実戦投入された'06市販CRF450RでIA1ヒート1で高濱が優勝
IA2ヒート2では福留が5勝目をマーク
決勝日:9月4日(日)
会場:名阪スポーツランド 天候:晴れのち曇り 気温:26℃ コースコンディション:ドライ 観客:1万4900人

 7週間に及ぶ夏休みを終えて、全日本選手権が再開。このところ開幕戦会場として定着している、名阪スポーツランドがその舞台だ。予報では天気が崩れる可能性があったが、予選が行われた土曜日は快晴、決勝日の日曜は晴れのち曇りというモトクロス日和だった。

 Hondaは今大会、'06市販モトクロッサーを実戦投入。CRF450Rを高濱龍一郎選手が、CRF250Rを芹沢直樹選手、深谷広一選手、中堀敏宏選手、川島雄一郎選手の4人が走らせた。

 また、TEAM HRCは2階建ての新型トランスポーターを導入。ライダーのサイン会に出席したファンを車内に案内する見学会を催し、好評を博した。

第8戦 近畿・名坂スポーツランド
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第8戦 近畿・名坂スポーツランド
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▼IA1(450/250)ヒート1
 出原忍選手(ヤマハ)がホールショットを取り、小池田猛選手(ヤマハ)、釘村太一選手(ヤマハ)、大河原功次選手(ヤマハ)、高濱選手、辻健二郎選手(TEAM HRC)と続く。増田一将選手(TEAM HRC)はスタートに失敗して出遅れ、オープニング11番手。そして、3周目の転倒で17番手まで後退した。レース序盤はヤマハ勢がリードしたが、10分過ぎ頃に出原選手と釘村選手が、立て続けに転倒。7周目からは小池田選手がリーダーとなり、さほど離れずに大河原選手、高濱選手、辻選手らがついていた。
 中盤になると、大河原選手と高濱選手が接近。15周目には高濱選手が2位に浮上し、その勢いで小池田選手とトップ争いを展開する。高濱選手はラスト2周に小池田選手を抜き去り、見事に'06市販CRF450Rのデビュー戦を飾る優勝を果たした。一時は4番手につけていた辻選手は、途中のミスでポジションを落とし6位。増田選手は7位までばん回してチェッカーを受けた。

▼IA1(450/250)ヒート2
 好スタートの大河原選手をかわして、オープニング早々、高濱選手がリーダーとなる。HRC勢は2人ともスタートに失敗し、辻選手は13番手、増田選手は1周目の転倒によりほぼ最後尾からの再スタートとなった。高濱選手がリードを広げる一方、上位陣の中では小島太久摩選手(ヤマハ)、田島久選手(Honda)が相次ぎ転倒し、序盤の2番手争いは大河原選手、出原選手、戸田蔵人選手(スズキ)の3人に絞られた。猛然と追い上げる辻選手は、7周目には6番手まで浮上した。
 レースが後半に差しかかり、高濱選手のパーフェクトウインの可能性が見え出した頃、高濱選手は転倒で6位になった。この機に、リーダーは出原選手に代わる。2位争いは大河原選手と戸田選手で続けられたが、開始30分間際に戸田選手が前へ。ラスト4周は出原選手を戸田選手が追い詰め接戦となったが、出原選手が逃げきって初優勝した。辻選手は5位、増田選手は9位でフィニッシュした。

▼IA2(250/125)ヒート1
 小島庸平選手(スズキ)がスタートから飛び出したが、2周目には福留善秀選手(TEAM HRC)が前に出る。序盤は福留選手と小島選手のトップ争いが続いたが、15分過ぎ頃から2番手には北居良樹選手(スズキ)が浮上。レース後半は福留選手と北居選手の一騎打ちとなり、会場はヒートアップした。
 まもなく30分が経過しようという16周目、福留選手と北居選手は何度かポジションを入れ替えた後、ラインが交錯したヘアピンコーナーで接触。転倒した福留選手が4位に後退し、北居選手が初優勝。小島選手、新井宏彰選手(カワサキ)が表彰台の両脇に立った。

▼IA2(250/125)ヒート2
 またしても小島選手がホールショットを取ったが、その背後につけていた福留選手が2周目にトップに立ち、序盤からリードを広げる。8周目には7秒差となったが、9周目に小島選手をかわした北居選手が2番手に上がると、そのリードはじりじりと詰められた。
 25分過ぎには、ついにテールトゥノーズとなった福留選手と北居選手。ヒート1と同じ2人によるバトルが続けられたが、僅差で福留選手が逃げきり、リベンジを果たした。
 今大会はポイントリーダーの溝口哲也選手(カワサキ)が負傷欠場したため、小島選手が溝口選手と同点首位に並び、福留選手が32ポイントのビハインドを追う展開となっている。

第8戦 近畿・名坂スポーツランド
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コメント

高濱龍一郎選手(IA1・1位/6位)
「前回の藤沢のレースでは、成績も悪かったし、転んで背中を轢かれて骨がずれたらしく、全然走れなかったこともあったので、とても落ち込んでいました。それでいろんなものを断ち切りたくて、髪を短くしました。いつもレースを自分なりに評価していますが、あの藤沢は全然評価できなかった。実は今回のマシンは、'06CRFなんですけれど、1週間前に乗り始めたばかりなのに、とても乗りやすいんです。Hondaの人たちがこんなに支援してくれているので、勝ちたい気持ちが強かったです。ヒート1の優勝は、トップの小池田選手を見ながら走っていたら、追いついてしまったという感じです。ヒート2は逆でトップだったのに、S字の進入でバンクの外に着地して転倒してしまった。いつも思い切り走っていきたいと思っているんです」

辻健二郎選手(IA1・6位/5位)
「思いきりいくぞっていう気持ちで臨んだレースでしたが、スタートしてみたら前に人が大勢いて、思いきり走れませんでした。結果としては良くもなく悪くもなく、予定通りにはならないレースでした。ヒート1では、大河原さんに対する勝負を焦って転びそうになり、そこを後ろのライダーに抜かれました。ヒート2では、トップのハマー(高濱選手)が転倒したのを見て、なんだか欲が出てきたというか気持ちが乱れてしまい、そこからはペースを上げられなくなりました。実は先週、また肩を脱臼してしまい、練習不足ではありました。ですけど、夏休みにAMAナショナルに出場して、得たものも大きかったんです」

増田一将選手(IA1・7位/9位)
「フィジカル的に100パーセントではなかったんですが、そんな言い訳はしたくないですね。スタートは失敗でした。出足はよかったんですけど、フロントが浮いてもたもたしてるうちに囲まれてしまいました。3周目の転倒は、石に乗ったみたいです。スパッと転びました。ヒート2でも出遅れたのですが、S字の1本ラインで前が詰まってたところに後ろから追突されて、また転倒してしまいました。そこからはもう、気持ちを入れ替えて、とにかく1人でも多く抜いてやろうと考えました。今やれることを、ベストを尽くしてやるだけです。ネイションズの日本代表に選ばれたことは、とてもうれしく光栄に思っています。いまは今日のレースのことで頭がいっぱいですが、これから徐々に遠征のことなどを考えていきたいですね」

福留善秀選手(IA2・4位/1位)
「本当はピンピン(1位/1位)を狙っていたので、いくら優勝といっても、負けたヒートの悔しさが強いですね。今日は去年までチームメイトだった北居選手と小島選手と、しかもこの名阪で戦ったので、チーム練習みたいな気分でした。でも、北居選手が思ったよりも速くなっていたので、正直に言ってびっくりしました。自分が乗れてなかったことも確かですが、彼が成長したことも確かです。バトルしながら何度もぶつかっていますが、あれは結構お互いに楽しんでやってたことなんです」

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決勝リザルト&ポイントランキング
IA1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 10 高濱龍一郎 Honda 19 32:20.393
2 4 小池田猛 ヤマハ 19 +00:04.27
3 11 小島太久摩 ヤマハ 19 +00:04.78
4 3 大河原功次 ヤマハ 19 +00:07.36
5 13 戸田蔵人 スズキ 19 +00:08.71
6 6 辻健二郎 Honda 19 +00:12.13
7 7 増田一将 Honda 19 +00:30.38
12 119 田島久 Honda 19 +01:04.29
17 8 小方誠 Honda 19 +02:06.93
20 15 小田切一剛 Honda 18 +1Lap
21 29 沼田誠司 Honda 18 +1Lap
25 132 河瀬英明 Honda 17 +2Laps
RT 23 池田孝宏 Honda 4 DNF

IA1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 777 出原忍 ヤマハ 19 32:59.806
2 13 戸田蔵人 スズキ 19 +00:00.89
3 11 小島太久摩 ヤマハ 19 +00:08.11
4 3 大河原功次 ヤマハ 19 +00:09.19
5 6 辻健二郎 Honda 19 +00:20.89
6 10 高濱龍一郎 Honda 19 +00:25.58
9 7 増田一将 Honda 19 +00:42.87
15 119 田島久 Honda 19 +01:14.89
19 15 小田切一剛 Honda 18 +1Lap
21 29 沼田誠司 Honda 18 +1Lap
23 8 小方誠 Honda 18 +1Lap
24 132 河瀬英明 Honda 18 +1Lap
26 23 池田孝宏 Honda 18 +1Lap

IA2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 36 北居良樹 スズキ 19 32:27.829
2 44 小島庸平 スズキ 19 +00:15.99
3 42 新井宏彰 カワサキ 19 +00:37.71
4 34 福留善秀 Honda 19 +00:54.62
5 56 中堀敏宏 Honda 19 +00:55.08
6 43 須田純 カワサキ 19 +00:55.99
7 37 深谷広一 Honda 19 +00:56.80
10 35 芹沢直樹 Honda 19 +01:20.37
12 73 杉本高規 Honda 19 +01:38.93
14 80 川島雄一郎 Honda 18 +1Lap
15 57 杉尾寿城 Honda 18 +1Lap
16 58 伊藤昌弘 Honda 18 +1Lap

IA2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 34 福留善秀 Honda 19 32:46.284
2 36 北居良樹 スズキ 19 +00:00.60
3 44 小島庸平 スズキ 19 +00:49.45
4 37 深谷広一 Honda 19 +01:09.46
5 65 星野裕 スズキ 19 +01:10.71
6 43 須田純 カワサキ 19 +01:13.10
9 56 中堀敏宏 Honda 19 +01:48.97
10 80 川島雄一郎 Honda 18 +1Lap
12 35 芹沢直樹 Honda 18 +1Lap
15 57 杉尾寿城 Honda 18 +1Lap
16 73 杉本高規 Honda 18 +1Lap
25 58 伊藤昌弘 Honda 16 +3Laps
IA1
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 小池田猛 ヤマハ 310
2 増田一将 Honda 285
3 高濱龍一郎 Honda 275
4 辻健二郎 Honda 266
5 小島太久摩 ヤマハ 241
6 釘村太一 ヤマハ 223
10 田島久 Honda 169
15 平塚雅樹 Honda 103
20 小方誠 Honda 36
24 小田切一剛 Honda 16
25 池田孝宏
Honda 15
26 沼田誠司 Honda 15
28 河瀬英明 Honda 8
30 本田太一 Honda 8
36 永田寛典 Honda 2
39 太田真成 Honda 1
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  IA2
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 溝口哲也 カワサキ 293
2 小島庸平 スズキ 293
3 福留善秀 Honda 261
4 北居良樹 スズキ 251
5 釘村忠 ヤマハ 218
6 深谷広一 Honda 210
16 芹沢直樹 Honda 83
17 中堀敏宏 Honda 70
21 鈴木友也 Honda 53
25 杉本高規 Honda 23
26 杉山和起 Honda 21
29 伊藤昌弘 Honda 16
34 杉尾寿城 Honda 12
35 沼田誠司 Honda 9
39 中村泰介 Honda 5
44 関川信一 Honda 1
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