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モータースポーツ > 全日本モトクロス選手権 > 第6戦 北海道・わっさむサーキット 決勝レポート
レース
北海道・わっさむサーキット 第6戦 7月3日
北海道・わっさむサーキット
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/3 近畿・名阪スポーツランド
02 4/17 SUGO・スポーツランドSUGO
03 4/24 関東・自動車安全運転センター
04 5/15 中国・世羅グリーンパーク弘楽園
05 6/5 九州・HSR九州
06 7/3 北海道・わっさむサーキット
07 7/17 東北・藤沢スポーツランド
08 9/4 近畿・名阪スポーツランド
09 10/2 中国・世羅グリーンパーク弘楽園
10 10/23 日本GP・スポーツランドSUGO
第6戦 北海道大会
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IA1でHonda勢1-2-3フィニッシュ!
総合優勝は高濱の手に、IA2では福留が2位/2位
決勝日:7月3日(日)
会場:わっさむサーキット 天候:晴れ 気温:32℃ コースコンディション:ドライ 観客:11,000人

 第6戦北海道大会は、全10戦からなる今シーズンが後半戦へ突入したことを意味する。例年の会場、わっさむサーキットでの全日本選手権開催はこれで14回目。岩盤や石が多く、高度なテクニックと慎重なライン取りが要求されるコースだ。

第6戦 北海道大会
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第6戦 北海道大会
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 前回の九州大会からは4週間ぶりのレースになったが、辻健二郎選手、増田一将選手、福留善秀選手の全員が負傷上がりのTEAM HRCにとっては、このインターバルの恩恵を受けての参戦となった。

 このところ全国各地で大雨のニュースがもたらされていたが、北海道和寒町は土日とも好天に恵まれ、気温も30℃を超えた。

▼IA1(450/250)ヒート1
 好スタートを切った増田選手が、オープニングラップからトップを快走。2番手以下には大河原功次選手(ヤマハ)、小島太久摩選手(ヤマハ)、高濱龍一郎選手(Honda)、辻選手、小池田猛選手(ヤマハ)と続く。増田選手は早々と独走態勢を固めたが、セカンドグループでは散水の影響でめまぐるしい順位の変動があり、10分過ぎには増田選手、小島選手、小池田選手、辻選手という上位陣に落ち着く。レース中盤になると小島選手が脱落し、2位争いは小池田選手と辻選手の一騎討ちとなった。
 レースが大詰めを迎えると、序盤のミスで7位まで後退していた高濱選手の猛追撃が始まる。30分を経過する頃には、小池田選手と辻選手を射程内に追い詰め、三つ巴の2位争いを展開。そして迎えた最終ラップ、高濱選手は辻選手と小池田選手を立て続けに抜いて2位入賞を果たした。高濱選手との接触で小池田選手がはらんだコーナーで、辻選手も小池田選手をかわして3位をゲット。終始トップを走って優勝した増田選手を筆頭に、Honda勢が1-2-3フィニッシュを達成した。

▼IA1(450/250)ヒート2
 絶好調の高濱選手がホールショットを取ったが、出遅れた増田選手は1周目9番手、辻選手は転倒もあって19番手と波乱に満ちたヒートになった。高濱選手は小島選手、加賀真一選手(スズキ)、釘村太一選手(ヤマハ)ら後続をあっと言う間に引き離し、開始10分後には10秒差以上の独走態勢に持ち込んだ。
 レース中盤になると、高濱選手を追いかける2〜3番手は加賀選手と戸田蔵人選手(スズキ)に代わったが、リーダーのペースは衰えを見せず、早々とスタート・トゥ・フィニッシュ達成の雰囲気が漂い始める。不運な転倒から追い上げるHRC勢は、トップ争いには絡めなかったものの、増田選手が終盤のペースアップによって5位、辻選手も12位までばん回した。終始快走した高濱選手は、そのまま逃げきって優勝、2位に加賀選手、3位には30分間際で戸田選手をかわした小池田選手。この結果、ポイントリーダー小池田選手とランキング2位高濱選手の差は11ポイントに接近した。

▼IA2(250/125)ヒート1
 溝口哲也選手(カワサキ)がホールショット。中堀敏宏選手(Honda)、小島庸平選手(スズキ)、新井宏彰選手(カワサキ)を間に挟んで、福留選手は1周目5番手につけた。中堀選手の後退と入れ替わるように、小島選手と福留選手がポジションを上げ、4周目には溝口選手、小島選手、福留選手がトップ3を形成した。
 時間の経過とともに溝口選手がリードを広げる一方、小島選手と福留選手が接近。24分過ぎには、福留選手が小島選手をかわして2位を確保した。だがトップのアドバンテージを崩すまでには至らず、溝口選手、福留選手、小島選手の順でチェッカーを受けた。

▼IA2(250/125)ヒート2
 ホールショットの溝口選手に続き、2番手につけた福留選手だったが、オープニングラップの攻防で北居良樹選手(スズキ)の先行を許した。そんな福留選手が2位を取り返したのは5周目だった。9周目には溝口選手が転倒。それをかわそうとした福留選手もバランスを崩し、ここではポジションに変動がないままだった。
 終盤になると福留選手がペースアップし、数秒前を走っていた溝口選手を射程内に捕らえる。最終ラップにはサイド・バイ・サイドになった2台が、並んだままフィニッシュラインに飛び込む。ほぼ同着に見えたが、溝口選手が0.14秒差で優勝。福留選手はヒート1に続いて2位入賞と健闘した。

第6戦 北海道大会
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コメント

高濱龍一郎選手(IA1・2位/1位)
「めちゃくちゃうれしいです。ランキングでも小池田選手にぐっと近づいたわけですが、チャンピオンとかそんな意識は全くなく、無心で攻めているのが好結果につながっているのだと思います。ヒート1は出遅れたこともあったし、水をまいた路面が滑ったから、ハード用タイヤで攻めるのが難しかった。後半は路面が乾いてきたから、そろそろ行こうかと勝負してみました。最後の最後ではコーナーに小池田選手と並んで入って行って、2人とも振られながら限界ぎりぎりの勝負でした。ヒート2ではスタートから出られたんで、楽に逃げることができました。Hondaさんには大変お世話になっていますが、成績を求められるようなプレッシャーはないので、今の自分はのびのびと走れています」

増田一将選手(IA1・1位/5位)
「ひとまずヒート1で優勝できて、スランプ脱出できたかなという感じでした。スタートも出られたし、自分のペースもキープできたので。セッティングがうまくいったこともありますけど、まあなかなかすっきりしなかったのは自分の気持ちの問題だったと思います。このインターバルで、その辺りの切り替えには成功しましたね。ところがヒート2では出遅れた上に、転倒しちゃいました。12番ポストのインベタに石が出てきて、滑って転んだんですよ。ヒート1の自分がそうでしたけど、このコースはなかなか抜くところがないので『出たもん勝ち』でしょう。追い上げるのも積極的に何かするんじゃなく、ミス待ちになりますし。でも後半になってからはペースをつかめたので、順位を上げられたし、今日のトータル的には悪くなかったと思ってます」

辻健二郎選手(IA1・3位/12位)
「熊本で肩を脱臼して以来、トレーニング不足だったし、全開で走るのも初めてだったんですが、探りながら走ってヒート1で3位というのは収穫だと思います。頭を使ってレースできた実感がありますね。それなのにヒート2では2度も転んでしまって…。どちらも他のライダーから影響を受けた形なので、ちょっと残念です。その後は気持ちを入れ替えて追い上げたつもりでしたが、もう完全にリズムが狂って空回りという感じでした。せっかく前回のケガから復帰して表彰台に上がったのに、ヒート2の転倒で帳消しというか、今の気持ちとしては悔しさの方が強いですね」

福留善秀(IA2・2位/2位)
「前回は3位/3位で悔しかったんですが、今回は2位/2位でも悔しいんです。やっぱり勝ちにきてますから。ヒート1では2位に上がるまでに時間がかかってしまって、追撃態勢を整えた時には溝口選手に届かなかったというレースでした。ヒート2ではその反省を生かして、早めに2位に上がって追いかけたんです。でも、目の前で溝口選手が転んだ時に、抜こうとしたラインに起き上がってこられて、あわててブレーキ握っちゃって…。それで離された後、25分頃に自分のタイムが3秒上がって、またチャンスが来たんです。疲れたせいで力が抜けたんでしょうね。最終ラップには溝口選手と何度も並んだし、最終コーナーではアウトから勝負したんですけど、やっぱりあそこはインでしたね」

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決勝リザルト&ポイントランキング
IA1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 7 増田一将 Honda 18 33:20.421
2 10 高濱龍一郎 Honda 18 +5.57
3 6 辻健二郎 Honda 18 +6.62
4 4 小池田猛 ヤマハ 18 +8.45
5 9 釘村太一 ヤマハ 18 +17.68
6 3 大河原功次 ヤマハ 18 +19.96
12 119 田島久 Honda 18 +1:05.38
14 29 沼田誠司 Honda 18 +1:10.59
15 12 平塚雅樹 Honda 18 +1:31.01
18 111 本田太一 Honda 17 +1Lap
22 15 小田切一剛 Honda 17 +1Lap
- 32 太田真成 Honda 9 DNF

IA1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 10 高濱龍一郎 Honda 18 33:18.139
2 14 加賀真一 スズキ 18 +11.74
3 4 小池田猛 ヤマハ 18 +13.95
4 13 戸田蔵人 スズキ 18 +18.43
5 7 増田一将 Honda 18 +20.04
6 9 釘村太一 ヤマハ 18 +20.70
8 119 田島久 Honda 18 +22.95
12 6 辻健二郎 Honda 18 +58.76
15 12 平塚雅樹 Honda 18 +1:42.49
16 29 沼田誠司 Honda 18 +1:49.73
18 15 小田切一剛 Honda 17 +1Lap
19 111 本田太一 Honda 17 +1Lap
21 32 太田真成 Honda 17 +1Lap

IA2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 711 溝口哲也 カワサキ 18 32:58.942
2 34 福留善秀 Honda 18 +11.74
3 44 小島庸平 スズキ 18 +13.39
4 40 釘村忠 ヤマハ 18 +15.73
5 37 深谷広一 Honda 18 +32.54
6 42 新井宏彰 カワサキ 18 +34.58
10 56 中堀敏宏 Honda 18 +50.59
15 35 芹沢直樹 Honda 18 +1:12.85
20 29 沼田誠司 Honda 18 +1:41.98
23 010 安達広頼 Honda 17 +1Lap
24 73 杉本高規 Honda 17 +1Lap
30 116 友山雅人 Honda 15 DNF

IA2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 711 溝口哲也 カワサキ 18 33:19.658
2 34 福留善秀 Honda 18 +0.14
3 36 北居良樹 スズキ 18 +28.33
4 197 平田優 カワサキ 18 +35.83
5 40 釘村忠 ヤマハ 18 +41.68
6 37 深谷広一 Honda 18 +44.83
21 73 杉本高規 Honda 17 +1Lap
23 35 芹沢直樹 Honda 17 +1Lap
25 116 友山雅人 Honda 17 +1Lap
27 010 安達広頼 Honda 17 +1Lap
28 56 中堀敏宏 Honda 17 +1Lap
29 29 沼田誠司 Honda 16 +2Laps
IA1
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 小池田猛 ヤマハ 237
2 高濱龍一郎 Honda 226
3 増田一将 Honda 214
4 辻健二郎 Honda 199
5 釘村太一 ヤマハ 177
6 小島太久摩 ヤマハ 171
10 田島久 Honda 132
15 平塚雅樹 Honda 81
20 小方誠 Honda 32
23 池田孝宏 Honda 15
24 沼田誠司
Honda 12
25 河瀬英明 Honda 8
25 本田太一 Honda 8
30 永田寛典 Honda 2
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  IA2
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 溝口哲也 カワサキ 253
2 小島庸平 スズキ 226
3 釘村忠 ヤマハ 186
4 北居良樹 スズキ 182
5 福留善秀 Honda 173
6 深谷広一 Honda 161
17 芹沢直樹 Honda 47
19 鈴木友也 Honda 46
22 中堀敏宏 Honda 42
25 杉山和起 Honda 21
27 伊藤昌弘 Honda 11
29 沼田誠司 Honda 9
31 杉本高規 Honda 6
33 中村泰介 Honda 5
37 関川信一 Honda 1
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