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モータースポーツ > 全日本モトクロス選手権 > 第4戦 中国・世羅グリーンパーク弘楽園 決勝レポート
レース
中国・世羅グリーンパーク弘楽園 第4戦 5月15日
中国・世羅グリーンパーク弘楽園
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/3 近畿・名阪スポーツランド
02 4/17 SUGO・スポーツランドSUGO
03 4/24 関東・自動車安全運転センター
04 5/15 中国・世羅グリーンパーク弘楽園
05 6/5 九州・HSR九州
06 7/3 北海道・わっさむサーキット
07 7/17 東北・藤沢スポーツランド
08 9/4 近畿・名阪スポーツランド
09 10/2 中国・世羅グリーンパーク弘楽園
10 10/23 日本GP・スポーツランドSUGO
第4戦 中国大会
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Honda1-2フィニッシュ!
辻がIA1クラス初優勝を果たす
決勝日:5月15日(日)
会場:グリーンパーク弘楽園 天候:晴れ 気温:25℃ コースコンディション:ドライ 観客:1万3500人

 グリーンパーク弘楽園の土は、乾燥によりバイクが通り過ぎる度にパウダー状の砂塵が発生するため、頻繁に散水が必要なコンディションであった。

 増田一将選手、福留善秀選手とケガが相次ぎ、意気消沈気味だったTEAM HRC。前戦で肩を負傷した福留選手は、今大会も欠場することになったが、会場には元気な顔を見せファンサービスに努めていた。

 また、前戦で総合優勝(2位/1位)を飾った高濱龍一郎選手(Honda)は、今大会の予選レース中にヒザを痛めて、痛みに耐えながらの参戦となってしまった。

第4戦 中国大会
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第4戦 中国大会
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▼IA1(450/250)ヒート1
 大河原功次選手(ヤマハ)がホールショットを取り、戸田蔵人選手(スズキ)、小島太久摩選手(ヤマハ)、出原忍選手(ヤマハ)と続く。増田選手は7番手、辻選手は11番手と出遅れた。トップにはすぐに戸田選手が立ったが、10分後には小島選手へと入れ替わり、フレッシュな顔ぶれによる争いが前半を引っ張った。
 8周目には増田選手がリーダーとなり、中団の混戦をくぐり抜けてきた辻選手もこれに続く。後半は増田選手と辻選手が1-2態勢となったが、2台の差は3秒を切った頃からぐっと縮まり、終盤はテールトゥーノーズになる。そして、ラストラップ、ついに辻選手が増田選手攻略に成功。増田選手はチェッカーまでの半周で逆襲を試みたが、100分の7秒差で振り切った辻選手が優勝。IA1クラスでの優勝は、辻選手にとって初の快挙だった。

▼IA1(450/250)ヒート2
 好スタートの大河原選手をかわした戸田選手が転倒で自滅。2周目からは増田選手、加賀真一選手(スズキ)、辻選手というオーダーになる。辻選手が加賀選手を早々とパスすると、ヒート1よりも早く1-2態勢が整った。増田選手と辻選手は終始2〜3秒差を保ちながら周回を重ね、ヒート1同様のドラマを期待させた。
 果たして30分を経過する頃には、またしてもテールトゥノーズになった増田選手と辻選手。だがこのヒートでは逆転はならず、増田選手がリードを守りきって優勝した。辻選手の後ろでは、加賀選手と小島選手が3位争いを繰り広げたが、最終的には小池田猛選手(ヤマハ)が3位に駆け込んだ。

▼IA2(250/125)ヒート1
 溝口哲也選手(カワサキ)がホールショットを取り、序盤から独走態勢を築く。セカンドグループは小島庸平選手(スズキ)、須田純選手(カワサキ)、釘村忠選手(ヤマハ)、そしてCRF250Rを駆る深谷広一選手(Honda)が接戦を展開した。深谷選手は15分過ぎに、この混戦をすり抜けて2位に浮上したが、10秒近いアドバンテージを持った溝口選手が逃げきり優勝。深谷選手は小島選手のスパートを振り切って、2位でチェッカーを受けた。

▼IA2(250/125)ヒート2
 スタートから飛び出した北居良樹選手(スズキ)をかわして、溝口選手が2周目にトップに立つ。3番手以下には、小島選手、釘村選手、深谷選手らが続く。レース中盤になっても溝口選手の貯金は3〜4秒ほどだったが、追いかける方はその距離を縮められず、溝口選手がリーダーの座を守り通す。深谷選手は中盤4位走行中に転倒脱落。2位には小島選手の追撃をかわした北居選手が入賞した。

第4戦 中国大会
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第4戦 中国大会
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コメント

増田一将選手 (IA1・2位/1位)
「菅生で脳しんとうと頚椎捻挫をやってから、走り込みもトレーニングも十分にできていないので、コンディション的には70パーセントぐらい。そのせいか、ヒート1では途中から腕がアガっちゃって…。辻さんが来るのはわかっていながら最後の1周で抜かれたので、もう悔しくて悔しくて仕方がなかったですよ。最後の登りなんか、フィニッシュジャンプまで全開で飛んだし、手前のジャンプからフィニッシュまで飛んで抜き返したいくらいでした。ヒート1で負けたのは、サスセッティングを新しくしたせいかもしれないと思って、ヒート2では元に戻したのが正解だったようです。案の定、辻さんと一騎打ちになったけれど、今度は逃げきりましたからね。今までの優勝の中でも一番うれしいものでした」

辻健二郎選手 (IA1・1位/2位)
「長年A級やってきましたけど、優勝経験は125クラスだけで、250(IA1)クラスで勝つのはこれが初めてなんです。うれしいことは確かなんですが、誰を抜いて勝ったとか、そんなことはあまり関係なくて、納得のいく走りができたことに満足しています。勝ち負けは気にせずに、自分の走りをすればいいんだと。もちろん、(増田)一将に勝ったことは大きな収穫です。自分には自信になるし、一将にも何かを与えたはずです。アメリカでジム(ホーリー)さんに教わるようになってから、もっと上へ上へと目指すようになり、それが好結果につながったのかな。ヒート2でも同じような展開になったけれど、乗れていたので大きく走りすぎたら、3回ぐらいコースアウトしそうになりましたよ。終盤には一将を追い詰めたんですが、今度は逃がしちゃいましたね。IA125時代は、ヒート1で勝つとヒート2も勝たなきゃというプレッシャーがありましたが、今は不思議とそういう気がしません」

福留善秀選手 (IA2・DNS)
「茨城で痛めた肩が完治していないので、今回はレースに出られませんが、サイン会などファンサービスをするために来ています。ライバルの走りを観察する目的もありますしね。脱臼と肩甲骨のクラックで、全治1ヶ月半から2ヶ月と言われたんですが、手術をしてリハビリも始めています。肩はまだあまり動かせないんですが、なるべく早くレースに復帰したいと思っています。まだチャンピオンを諦めたわけではないし、カムバックしたら全戦勝つつもりです。そのためには相当コンディションを回復させないといけないので、復帰がいつになるのか断言はできません」

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決勝リザルト&ポイントランキング
IA1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 6 辻健二郎 Honda 19 33:30.475
2 7 増田一将 Honda 19 +0.07
3 3 大河原功次 ヤマハ 19 +23.72
4 14 加賀真一 スズキ 19 +26.08
5 11 小島太久摩 ヤマハ 19 +29.27
6 10 高濱龍一郎 Honda 19 +29.93
8 119 田島久 Honda 19 +35.42
16 12 平塚雅樹 Honda 19 +1:51.95
19 23 池田孝宏 Honda 18 +1Lap
21 132 河瀬英明 Honda 18 +1Lap
24 32 太田真成 Honda 14 DNF

IA1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 7 増田一将 Honda 19 33:33.187
2 6 辻健二郎 Honda 19 +0.85
3 4 小池田猛 ヤマハ 19 +40.84
4 11 小島太久摩 ヤマハ 19 +43.72
5 14 加賀真一 スズキ 19 +45.20
6 10 高濱龍一郎 Honda 19 +49.26
8 119 田島久 Honda 19 +55.25
9 12 平塚雅樹 Honda 19 +1:08.08
21 132 河瀬英明 Honda 18 +1Lap
22 32 太田真成 Honda 18 +1Lap

IA2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 711 溝口哲也 カワサキ 19 33:31.339
2 37 深谷広一 Honda 19 +6.19
3 44 小島庸平 スズキ 19 +8.17
4 36 北居良樹 スズキ 19 +8.66
5 40 釘村忠 ヤマハ 19 +16.22
6 43 須田純 カワサキ 19 +23.10
16 56 中堀敏宏 Honda 19 +1:05.81
19 58 伊藤昌弘 Honda 19 +1:33.40
23 61 杉山和起 Honda 19 +1:45.55
24 144 中村泰介 Honda 19 +1:49.26
27 187 関川信一 Honda 18 +1Lap
29 73 杉本高規 Honda 18 +1Lap
- 116 友山雅人 Honda 8 DNF
- 29 沼田誠司 Honda 6 DNF

IA2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 711 溝口哲也 カワサキ 18 32:34.724
2 36 北居良樹 スズキ 18 +3.64
3 44 小島庸平 スズキ 18 +7.22
4 40 釘村忠 ヤマハ 18 +7.98
5 42 新井宏彰 カワサキ 18 +43.71
6 43 須田純 カワサキ 18 +46.77
17 61 杉山和起 Honda 18 +1:48.78
20 56 中堀敏宏 Honda 17 +1Lap
21 144 中村泰介 Honda 17 +1Lap
22 29 沼田誠司 Honda 17 +1Lap
24 187 関川信一 Honda 17 +1Lap
29 37 深谷広一 Honda 16 +2Laps
30 58 伊藤昌弘 Honda 15 +3Laps
- 73 杉本高規 Honda 12 DNF
- 116 友山雅人 Honda 8 DNF
IA1
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 辻健二郎 Honda 156
2 小池田猛 ヤマハ 154
3 高濱龍一郎 Honda 151
4 増田一将 Honda 147
5 釘村太一 ヤマハ 116
6 小島太久摩 ヤマハ 105
9 田島久 Honda 94
14 平塚雅樹 Honda 54
19 小方誠 Honda 32
23 池田孝宏 Honda 5
25 本田太一 Honda 3
28 河瀬英明 Honda 2
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  IA2
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 溝口哲也 カワサキ 153
2 釘村忠 ヤマハ 152
3 小島庸平 スズキ 149
4 北居良樹 スズキ 138
5 深谷広一 Honda 116
6 平田優 カワサキ 101
7 福留善秀 Honda 89
15 鈴木友也 Honda 46
20 中掘敏宏 Honda 31
25 芹沢直樹 Honda 13
26 杉山和起 Honda 10
27 沼田誠司 Honda 8
29 杉本高規 Honda 6
30 伊藤昌弘 Honda 4
33 関川信一 Honda 1
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