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モータースポーツ > 全日本モトクロス選手権 > 第1戦 近畿・名阪スポーツランド 決勝レポート
レース
近畿・名阪スポーツランド 第1戦 4月3日
近畿・名阪スポーツランド
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/3 近畿・名阪スポーツランド
02 4/17 SUGO・スポーツランドSUGO
03 4/24 関東・自動車安全運転センター
04 5/15 中国・世羅グリーンパーク弘楽園
05 6/5 九州・HSR九州
06 7/3 北海道・わっさむサーキット
07 7/17 東北・藤沢スポーツランド
08 9/4 近畿・名阪スポーツランド
09 10/2 中国・世羅グリーンパーク弘楽園
10 10/23 日本GP・スポーツランドSUGO
第1戦 近畿大会
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増田が開幕2連勝、辻も表彰台を獲得!
決勝日:4月3日(日)
会場:名阪スポーツランド 天候:雨のち晴れ 気温:15℃ コースコンディション:ドライ 観客:1万4352人

 マシンの4ストローク化が進んだため、今季からクラス呼称が変更になった。旧IA250はIA1(450/250)へ、旧IA125はIA2(250/125)へと、それぞれ改められた。また昨年MFJが予選で試みたタイムアタック方式が廃止され、以前のような10分+1周のレース形式で行われることになった。

 TEAM HRCは今季、全日本モトクロスに3人体制で臨む。おなじみの辻健二郎(IA1)に加え、新加入の増田一将(IA1)と福留善秀(IA2)というフレッシュな顔ぶれだ。IA1にはCRF450R、IA2にはCRF250Rというように、使用マシンは4ストロークのみとなる。

 開幕戦の近畿大会、レース当日は未明から小雨が降っていたが、決勝が始まる頃には日が差すようになり、コースコンディションに影響はなかった。

第1戦 近畿大会
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第1戦 近畿大会
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▼IA1(450/250)ヒート1
 好スタートを切った小池田猛(ヤマハ)の後に、戸田蔵人(スズキ)、増田と続く。辻はオープニングラップ7番手。2周目には増田がトップに立ち、小池田を徐々に引き離していった。辻は着々とポジションアップを図り、10分すぎには3番手まで浮上した。

 レースが後半に差しかかると、リーダーの増田は独走態勢を固め、2位小池田を追いかける辻の走りが注目の的となったが、ポジションに変動はなく増田、小池田、辻の順にチェッカー。増田は移籍後初めてのレースでまず1勝をマークした。

▼IA1(450/250)ヒート2
 増田がホールショットを取り、加賀真一(スズキ)をはさんだ3番手に辻がつける。2周目には辻が早々と2位に浮上し、Hondaの1-2態勢が整った。増田と辻は、しばらく3〜4秒間隔で周回を重ねたが、中盤を迎えると増田のリードがぐっと広がり、辻は2番手に定着した。

 Honda1-2の両者の間隔は最大で14秒ほどになり、このヒートも増田が独走のうちにチェッカー。辻は3位に浮上してきた中村友則(カワサキ)の追撃を受けながらも、2位でフィニッシュした。増田が両ヒートを制したのは、125時代以来のこと。ステップアップ後初となるパーフェクトウィンを達成した増田だった。

▼IA2(250/125)ヒート1
 小島庸平(スズキ)がスタートから飛び出し、平田優(カワサキ)、福留、芹沢直樹(Honda)と続く。福留は2周目には2番手、4周目にはトップへと浮上。福留の背後には、小島と平田が離されずにつき、三つ巴の争いがしばらく続いたが、7周目に平田と小島が接触転倒し、トップは単独で福留のものとなった。

 再スタート後、平田は一時2番手を走行したが、溝口哲也(カワサキ)のプッシュに屈して脱落。結局チェッカーは福留、溝口、小島の順で振られた。移籍後の初戦をものにし、幸先のいいスタートを切った福留であった。

▼IA2(250/125)ヒート2
 7番手スタートを切った福留が、オープニングラップで転倒というハプニングで始まった。マシンを起こして再スタートした時には、最後尾まで落ちていたが、ここからは我慢の追い上げだ。トップはまたしてもホールショットの小島。須田純(カワサキ)、島崎大祐(スズキ)らがその背後についたが、5周目には釘村忠(ヤマハ)が2番手に浮上する。

 10分から25分すぎまで、小島と釘村の接近戦が延々と続いたが、14周目には釘村がリーダーとなる。結局レースは釘村、小島、北居良樹(スズキ)の順でチェッカー。1周目最後尾から追い上げた福留は7位まで挽回、オーバーオールでは3位を獲得した。

第1戦 近畿大会
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第1戦 近畿大会
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コメント

増田一将(IA1・1位/1位)
「このクラスで初めてのピンピン(1/1)だったんですが、それほど実感はないですね。アキラ(成田亮)がアメリカに行ってしまったので、次に来るのは誰かというシーズンだと思うんですが、移籍して初めてのレースで勝ててよかった…というのが本音です。去年はケガがあってチャンピオン争いからも脱落したし、悔いの残るシーズンだったので、このオフにはやるべきことをすべてやりました。主に走り込みですが、数年ぶりにアメリカに行ってやってきたし、その成果が出たと思います。ヒート2では初めてホールショット賞をもらったんですが、実はスタートが苦手だったので、チームスタッフについてもらって特訓したんです。マシンに助けられたことも確かです。CRF450Rは今までに乗ってきたどのバイクよりも素晴らしく、特に車体の安定感が気に入っています」

辻健二郎(IA1・3位/2位)
「チームに一将(増田)が入ってきたのは、すごくうれしいことで歓迎しています。チーム内ではいろいろと比較される対象になるでしょうが、今は2人が刺激し合っていい状態だし、1-2フィニッシュもその成果でしょう。チームとしては最高の結果ですが、自分としては1位になることしか考えていないので、最高とは言えません。ヒート1はスタート直後の混戦からうまく抜け出せなかったことと、ギア抜けなどのミスがあって順位を落としたりと、ちょっと不甲斐ないレースでした。ヒート2は1コーナーで一将と並んだんですが、お互いに譲らないまま壁を登り、結局先に行かせてしまいました。ずっと2位にいながら逃げられてしまったわけですが、今日は一将の方が速かった。素直に負けを認めたいと思います」

福留善秀(IA2・1位/7位)
「勝ててよかったです。今年からこんなにいい体制でレースをやらせてもらえることになって、なんとか早い時期にチームに優勝をプレゼントしたいと思っていたので、開幕戦のヒート1で勝てたのは最高です。ただ、いいことは続かないもので、ヒート2では1周目に転倒してしまいました。目の前にいたライダーがジャンプを飛ばなかったんですが、自分はもう空中に出ていたので避けきれなかったんです。スタートで出遅れて焦ったのがいけなかったですね。再スタート後は『ここからやってやる!』と気持ちを入れ替えて走りました。HRCだからというプレッシャーは特にありません。去年だって優勝しなきゃいけないと思っていたし、それはプライベートでもファクトリーでも同じことですから」

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決勝リザルト&ポイントランキング
IA1
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 7 増田一将 Honda 19 31:46.650
2 4 小池田猛 ヤマハ 19 +14.75
3 6 辻健二郎 Honda 19 +19.43
4 411 中村友則 カワサキ 19 +31.44
5 10 高濱龍一郎 Honda 19 +36.12
6 2 田中教世 スズキ 19 +36.88
11 119 田島久 Honda 19 +1:09.89
12 8 小方誠 Honda 19 +1:21.04
16 12 平塚雅樹 Honda 19 +1:40.57
22 23 池田孝宏 Honda 17 +2Laps
26 15 小田切一剛 Honda 15 DNF
RT 175 永田寛典 Honda 11 DNF
RT 32 太田真成 Honda 1 DNF

IA1
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 7 増田一将 Honda 19 32:02.996
2 6 辻健二郎 Honda 19 +09.00
3 411 中村友則 カワサキ 19 +24.22
4 4 小池田猛 ヤマハ 19

+35.33

5 2 田中教世 スズキ 19

+38.92

6 10 高濱龍一郎 Honda 19 +43.42
7 119 田島久 Honda 19 +46.96
11 8 小方誠 Honda 19 +1:03.68
17 12 平塚雅樹 Honda 18 +1Lap
22 23 池田孝宏 Honda 17 +2Laps
24 32 太田真成 Honda 17 +2Laps
26 175 永田寛典 Honda 15 +4Laps

IA2
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 34 福留善秀 Honda 19 31:45.456
2 711 溝口哲也 カワサキ 19 +06.04
3 44 小島庸平 スズキ 19 +07.21
4 36 北居良樹 スズキ 19 +07.47
5 40 釘村忠 ヤマハ 19 +16.32
6 197 平田優 カワサキ 19 +18.82
8 41 鈴木友也 Honda 19 +56.61
9 37 深谷広一 Honda 19 +59.71
17 56 中堀敏宏 Honda 19 +1:40.76
21 61

杉山和起

Honda 18 +1Lap
23 73 杉本高規 Honda 18 +1Lap
25 187 関川信一 Honda 18 +1Lap
27 54 星野優位 Honda 15 +4Laps
RT 35

芹沢直樹

Honda 8 DNF
RT 57

杉尾寿城

Honda 0 DNF

IA2
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 40 釘村忠 ヤマハ 19 32:48.551
2 44 小島庸平 スズキ 19 +11.45
3 36 北居良樹 スズキ 19 +14.88
4 37 深谷広一 Honda 19 +15.51
5 197 平田優 カワサキ 19 +29.76
6 43 須田純 カワサキ 19 +38.08
7 34 福留善秀 Honda 19 +43.60
8 35 芹沢直樹 Honda 19 +46.99
9 41 鈴木友也 Honda 19 +47.22
16 56 中堀敏宏 Honda 19 +1:42.00
17 73 杉本高規 Honda 18 +1Lap
19 61 杉山和起 Honda 18 +1Lap
20 187 関川信一 Honda 18 +1Lap
RT 116 友山雅人 Honda 8 DNF
RT 54 星野優位 Honda 3 DNF
250
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 増田一将 Honda 50
2 辻健二郎 Honda 42
3 小池田猛 ヤマハ 40
4 中村友則 カワサキ 38
5

田中教世

スズキ 31
6 高濱龍一郎 Honda 31
7 田島久 Honda 24
11 小方誠 Honda 19
12 平塚雅樹 Honda 9
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  125
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 小島庸平 スズキ 42
2 釘村忠 ヤマハ 41
3 福留善秀 Honda 39
4 北居良樹 スズキ 38
5 平田優 カワサキ 31
6 溝口哲也 カワサキ 31
7 深谷広一 Honda 30
8 鈴木友也 Honda 25
14 芹沢直樹 Honda 13
18 中堀敏宏 Honda 9
21 杉本高規 Honda 4
22 杉山和起 Honda 2
24 関川信一 Honda 1
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