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第8戦
鈴鹿サーキット
2003年11月16日 開催
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レースレポート

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道上/フィリップ組が表彰台入りで最終戦を飾った
今季最高の6位でフィニッシュしたARTA NSX
現役生活にピリオドを打った土屋圭市選手
TAKATA童夢NSX(道上 龍/S.フィリップ組)2位
■決勝日時 :11月16日(日)
■決勝レース :52周(約302km)
■天候 :予選/曇り 決勝/晴れ
■気温 :20.6℃(15:00現在)
■コース :ドライ
■観客数 :3万4000人(主催者発表)
執念の2位を獲得したTAKATA童夢NSX
執念の2位を獲得したTAKATA童夢NSX

 11月16日(日)、鈴鹿サーキット国際コース(三重県)においてシーズン最終戦となる2003年全日本GT選手権(JGTC)第8戦「SUZUKA GT 300km」の決勝レース(52周=約302km)が開催された。

 15日(土)に行われたGT500クラス公式予選でNSX-GT勢は、道上 龍/セバスチャン・フィリップ組(TAKATA童夢NSX)が1分55秒889を記録し予選4番手を獲得。松田次生/アンドレ・ロッテラー組(Mobil 1 NSX)は予選8番手、加藤寛規/光貞秀俊組(RAYBRIG NSX)は予選9番手、伊藤大輔/トム・コロネル組(G'ZOX-NSX)は予選10番手、土屋圭市/金石年弘組(ARTA NSX)は予選11番手から決勝スタートを迎えることとなった。

 決勝レースは晴れ、気温20.6℃と11月中旬としては暖かいコンディションのなか、14時05分に本年最後のローリングスタートが切られた。NSX-GT勢のオープニングラップはS.フィリップ選手(TAKATA童夢NSX)が4位。このレースを最後に現役引退を表明している土屋圭市選手(ARTA NSX)が11番手スタートから8位に浮上。加藤寛規選手(RAYBRIG NSX)が9位、A.ロッテラー選手(Mobil 1 NSX)が11位、伊藤大輔選手(G'ZOX-NSX)が12位で通過した。

 5周目の最終コーナーで、激しい3番手争いを演じていたS.フィリップ選手がauセルモスープラを抜き、3番手に浮上。さらに10周目、トップを走るADVANスープラがコースアウトにより、2番手に浮上する。

 21周通過時点で、S.フィリップ選手が2位、土屋選手は6位、加藤選手が7位、A.ロッテラー選手が11位、伊藤大輔選手は12位を走行する。トップグループを走るライバル達が18周終了あたりでドライバー交代を行うのに対し、NSX-GT勢は、ピットインのタイミングを遅らせることができたため、タイヤを終盤戦まで温存することができる有利な展開となった。ライバルたちのピットインの間に 暫定トップに立ったS.フィリップ選手は25周終了時に道上選手へドライバー交代を行った。

 30周目、ほぼ全車がドライバー交代を終えた時点でのNSX-GT勢の順位は道上選手が2位、光貞選手は6位、金石選手は8位、T.コロネル選手は11位、松田選手は12位を走行。NSX-GT勢はレース終盤での勝負に向けて徐々に追い上げを図る。

 最終戦を勝利で飾るべくチャージし続ける道上選手は2分00秒台の好タイムを連発。一時は約18秒にまで離されていたトップとの差を、47周目には2秒台へ短縮する。そして、トップの背後につきプレッシャーを与え続けていく。その結果、48周目のシケインの入り口でトップのカルソニックスカイラインがオーバーランし、道上選手が最終コーナーで念願のトップに浮上した。ところが、直後49周目の2コーナー進入時で、道上選手と2位のカルソニックスカイラインが接触したか道上選手がスピンアウトを喫してしまう。だが、道上選手は諦めることなく2位のままコースへ復帰。車体のダメージをかばいながら残りの周回を走りきり執念の2位を獲得した。
 続くNSX-GT勢は光貞選手が5位、金石選手が6位、T.コロネル選手が11位、松田次生選手が12位でチェッカーを受け、全車完走を果した。

 決勝暫定結果に関し、童夢レーシングチームは抗議書を提出したが、大会審査委員会調査・検討のうえ却下とした。そのため、童夢レーシングチームは控訴を提出する意思を表明。
 このため、大会事務局は決勝暫定結果をもって最終とし、正式結果を保留した。
 正式結果については、後日、JAFの裁定後に発表される。

 レース終了後、土屋圭市選手(ARTA NSX)の現役引退セレモニーが行われた。高橋国光監督と鈴木亜久里監督からはなむけの花束を受け、多くのファンや関係者が見守るなかパレードラップを行い、26年間の現役生活に別れを告げた。


●永長 真(Shin Nagaosa)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
「NSX-GTへのご支援、ご声援ありがとうございました。シーズン序盤はマシン開発が思うように進まず、苦しいスタートを強いられましたが、第5戦富士で優勝を遂げるなど、徐々にライバル達との差を縮めてまいりました。この最終戦でも、最後まで激しい優勝争いをするなど、NSX-GTのポテンシャルはライバル達と十分に渡り合える力をつけることができたと確信しております。ただ、来年の開幕までにより一層の努力をしなければ、シリーズチャンピオン争いはより厳しくなるものと思っております。これからも、NSX-GTの活躍をファンの皆様に観ていただくため、マシン開発に励んでまいりますので、よろしくお願い致します」

■暫定2位 #18 TAKATA童夢NSX
●道上 龍(Ryo Michigami)選手

「最終戦で優勝できなかったことは、本当に悔しいですね。自分自身としては、最後にトップを追い上げることができて満足しています。今日は、多くのファンからTAKATA童夢とHondaの応援を受けて気持ちよく走ることができました。今シーズン序盤は、NSX-GTが厳しいレースを強いられましたが、後半に巻き返すができましたし、我々も1勝を挙げることができました。来シーズンは最初から飛ばしていけるようにマシンの開発を頑張っていきたいと思います」

●セバスチャン・フィリップ(Sebastien Philippe)選手
「最後の展開は少し残念でしたが、最終戦で表彰台に上がることができて満足しています。レース中は、TAKATAの関係者やファンの皆さんからの応援が身近に感じてとても嬉しかったです。来年もまたお会いしましょう」

<土屋圭市選手の現役引退にあたり>
●山本 幹(Miki Yamamoto)本田技研工業株式会社 モータースポーツ部 部長

「私どもは1994年のル・マン24参戦から土屋選手と共に頂点を目指して参りました。そして1995年のル・マン24では見事クラス優勝の栄冠を獲得、JGTCでは、NSX-GTで2001年にランキング2位を獲得してくれました。モータースポーツファンから圧倒的な人気を得ていた土屋選手は国内外問わずモータースポーツ界の隆盛に大きな貢献をしてくれました。長い間、我々とともに頂点を目指し、絶え間ない努力を続けてくれた土屋選手に、心より『お疲れ様』と申し上げます。また、土屋選手を応援していただいた多くのファンの皆様や、陰ながら支えてくれた皆様に厚くお礼申し上げます。我々も引き続き、NSX-GTの全日本GT選手権参戦を支援していく所存でございますので、皆様のさらなる応援をいただきます様、お願い申し上げます」

 
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