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第17戦 マイアミ:10月10日決勝

もてぎでクラッシュした時の後遺症がまだ残っていたので、予選はあまりアグレッシブにはいきませんでした。レース前もふらふらしていた状態だったため、少し不安があったのですが、いざ決勝がスタートすると前にクルマが多かったこともあり、集中することができていつの間にか身体の不安もなくなりました。クルマの調子が良く、どんどん順位を上げることができたんです。

最初から攻めの走りができるクルマでしたし、タイヤの状態も良かったので、パスするのも楽でした。ピットストップも最高で、ピットに入る時のインラップやコースへ戻る時のアウトラップのコンビネーションもばっちり。毎回3〜4秒も縮めることができましたね。残念だったのが最後のタイヤのセットで、設定していた温度が合っていなかったため、急に乗りづらくなったんです。

残り40周ぐらいになると、前と後ろのクルマにそれぞれ数十秒の差ができ、順位が落ち着いた途端に身体も一気に辛くなってきました。最後は慎重に走ってゴールしましたが、予選19位から追い上げて6位フィニッシュし、全体的に攻めの走りができたのは自信になりましたね。体が完ぺきだったらと思いましたけど、これからオフシーズンに入るにあたって、いい終わり方ができたと思います。

予選19位/決勝6位 (>>決勝プレスリリース
武藤英紀
最終戦で武藤は13台抜きを披露し、2009年のシーズンを締めくくった。

2009年シーズンを振り返って

2年目の今シーズンは、たくさんの収穫があったと思います。毎レース戦ってきた中で、様々な要素が噛み合わなかった時もありましたけど、うまく噛み合ったレースはオーバルでもロードコースでもそれなりの結果を残すことができました。今年のベストはアイオワの3位でしたが、昨年と違ってしっかりと戦った上での順位でしたし、リッチモンドではコーションのタイミングさえ合えば勝てたレースだったと思っています。

このような結果からも、ドライビングという面で運転のスキルやセッティングの能力において、間違いなく成長していると実感しています。でも僕自身がミスをしたり、スタッフがミスした時などは、お互いに信頼関係を築くということがすごく重要だというのが改めて分かりました。ドライビングさえ良ければ勝てるというのではなく、やはりチーム全員の力が発揮できないとダメなんですね。

また、地元日本のレースは予選でクラッシュし、ふらふらした状態でレースをしなければならなかった中で、ファンのみなさんの応援をこれほど頼もしく思ったことはありませんでした。それまではあまりファンのことを意識していなかったのですが、今は本当に、ファンがいるから走ることができるんだと実感しています。それが分かっただけでも本当に良かったなぁと。今年はドライバーというよりも、人間として成長できたなと思いました。

ランキング11位
武藤英紀
初年度に続いて表彰台を獲得し、人間的に大きく成長できた2年目だったと武藤は語る。
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