Indy500のポールポジションはスコット・ディクソンが獲得
武藤英紀がルーキーでただ1人予選を9番手で通過
2008年5月10日(土)
ポールデイ |
会場:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ |
5月4日、5日のルーキー・オリエンテーション・プログラムで始まった第92回インディアナポリス500マイル・レース(Indy500)は、5月10日(土)に、4日間行われる予選のうちの1日目(ポールデイ)が開催され、全33グリッドの3分の1であるポールポジションから11番手までの11グリッドが決定した。
5月6日から出場者全員がプラクティス走行を開始したが、直後の2日間が雨天だったために、誰もが満足な走行ができないまま予選初日を迎えることとなった。
そんな厳しい状況の中、03年シリーズチャンピオンで、すでに今シーズンも開幕戦で優勝を飾っているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が4周平均時速226.366マイルのスピードを記録してポールポジションを獲得した。予選2番手は226.110マイルを出したダン・ウェルドンで、チップ・ガナッシ・レーシングが1-2番手を独占。フロントロー外側の3番グリッドはライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)が手に入れた。
ルーキーの武藤英紀(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は初参戦のIndy500ながら、走行日数を重ねるごとに着実にスピードアップを果たしてポールデイを迎えた。くじ引きによって決められた順番で6番目にコースインした武藤は、223.653マイルをマーク。ところが、積んでいるべきバッテリーを搭載していなかったために、走行終了後の車検でタイムが無効となった。
武藤は予選終了まで残り1時間を切ってから再度アタック。プレッシャーをはね除けて1回目以上の223.887マイルの平均スピードを出し、9番手に食い込んで見せた。シーズン開幕前のオープンホイール・シリーズ統一により、今年のIndy500には13人ものルーキーが出場しているが、ポールデイでグリッドを確保できたのは武藤ただ1人だった。
ツインリンクもてぎで開催されたブリヂストン・インディジャパン 300マイルでキャリア初優勝を飾った女性ドライバーのダニカ・パトリック(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は、予選5番手の好位置につけている。
今後、予選は5月11日(日)に開催されて12番から22番グリッドを決め、次の週末5月17日(土)に23番から33番グリッドが埋められる。予選最終日である18日(日)はバンプデイと呼ばれ、グリッド位置を得ている33人のうち最も遅い予選スピード記録が破られるごとに、その保持者がグリッドからはじき出され(バンプアウト)ていき、最終的にすべてのグリッドが確定する。
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