トニー・カナーンがポールポジションを獲得
2008年4月5日(土)
予選 |
会場:セント・ピーターズバーグ特設コース
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IRL IndyCarシリーズ第2戦が行われるセント・ピーターズバーグは、フロリダ半島のほぼ中央東側に位置する高級リゾート地。湾に面した小規模なダウンタウンにヨット・ハーバーと市営飛行場を備えており、その空港の滑走路をメインストレートに、湾沿いの公園内を走る道と、ホテルやコンドミニアムが建ち並ぶエリアの一般道路を使ったコースが使用される。コースの全長は1.8マイルで、低速から高速までバラエティに富んだ12のコーナーが配されている。
今シーズン初のロードレースでは、新フォーマットの予選が初めて導入された。出場する26人はくじ引きによって半分の13人ずつに分けられ、各グループが20分間走行。ここでの上位6人ずつが次なる予選へ駒を進め、今度は12人が15分間の予選第2段階に臨み、さらに6人へと絞り込まれる。そして、最終段階は10分間、ポールポジションを含む上位6グリッドをかけて競い合う。
ファイアストン・ファスト6と呼ばれる6人に残ったドライバーたちは、走行を重ねるごとにグリップの高まるコースで激しいポールポジション争いを展開。1分02秒5322を記録したトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が、新フォーマットの予選を制して第2戦のポールポジション・ウイナーとなった。カナーンにとって、2007年のケンタッキー以来となるキャリア9度目のポールポジションである。
2番手は1分2秒6096を出したウィル・パワー(KVレーシング・テクノロジー)、3番手はジャスティン・ウィルソン(ニューマン・ハース・ラニガン・レーシング)だった。チャンプカー・シリーズからの移籍組が、得意のロードコースで予選上位へと食い込んだ。
2年連続でセント・ピーターズバーグでの優勝を記録しているエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は4番手、今年の開幕戦ウイナーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は13番手、女性ドライバーのダニカ・パトリック(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は19番手だった。
武藤英紀(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は、走行初日の金曜日に3番手につける1分3秒44913のベストをマークし、予選の第1段階突破は確実と見られていた。ところが、計測時間終了間際の路面コンディションがよくなったタイミングでクリアラップを獲得できず、1グループ目の7番手となった。次の段階へと進める6番手にわずか0.0834秒届かず、武藤のスターティング・グリッドは14番手となった。
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