リザルト
第1戦 マイアミ 第1戦 マイアミview

開幕戦のポールポジションはスコット・ディクソンが獲得
武藤英紀は9番グリッド

2008年3月28日(金)
予選
会場:ホームステッド・マイアミ・スピードウェイ

2008年のIRL IndyCarシリーズ第1戦は、25台という多くのマシンを集めて華々しく開幕した。今年もシーズン最初のレースの舞台となるのは、フロリダ州マイアミ郊外のホームステッド・マイアミ・スピードウェイ。公式予選が行われた今日、サーキットは一日中青空が広がり、アメリカの最南端に近いとあって初夏のような暖かさとなった。

午前と午後に各1回のプラクティスが行われたあと、午後6時30分に予選はスタートし、03年シリーズチャンピオンで07年シリーズランキング2位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がキャリア9回目のポールポジションを獲得した。

今シーズンからIndyCarシリーズは予選方式を変え、Indy500と同様に4周連続アタックでの平均スピードで決勝のスターティング・グリッドを決定することとなった。ディクソンは全長1.5マイルのコースで平均時速213.341マイルを記録して、2番手のエド・カーペンター(ヴィジョン・レーシング)を4周合計においてわずかに0.0141秒差で下してポールポジションを手に入れた。

武藤英紀(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は、決勝重視のプログラムをこなしながらもルーキー最速となる予選9番手に食い込んだ。レースをにらんだマシンセッティングに大きな手応えを感じている武藤は、明日の決勝では予選以上のパフォーマンスを発揮し、上位フィニッシュを果たそうと意欲を燃やしている。

今日の予選では2人のドライバーがアクシデントを起こした。その最初はルーキーのジェイ・ハワード(ロス・レーシング)で、2人目は05年以来、3年連続でホームステッドでの開幕戦を制しているダン・ウェルドン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ハワードはアタック1周目、ウェルドンはアタックに入る直前のウオームアップ・ラップ中にコンクリートウオールにヒット。明日のレースでは、ウェルドンが24番グリッド、ハワードは最後尾25番グリッドからスタートする。

コメント

スコット・ディクソン(ポールポジション)

「4周連続の予選アタックでは速さと安定感を両立させるのが本当に難しい。2人がアクシデントを起こしたのは、その難しさによるものだったと思う。午後のプラクティスで決勝用のセッティングも進めることができた。予選でトップに立てたこともうれしいが、明日のレースで是非とも勝利をつかみたい」

エド・カーペンター(2番手)

「合同テストのときからマシンの仕上がりは非常によく、今日の予選ではトップ5に入れるものと確信していた。213マイル台での周回は可能と考えていたが、最後のラップでマシンのグリップが下がった。それを補うためにコクピット内でセッティング調整を行ったものの十分ではなく、ポールポジションは逃した。しかし、いいシーズンのスタートを切れた」

A.J.フォイト4世(3番手)

「フロントローのグリッドを獲得できなかったのは残念だが、僕をそこから弾き出したのはチームメートだったのだから、自分たちのチームとしてのパフォーマンスに満足している。合同テストのときからマシンは調子がよく、予選に向けてのセッティング調整もうまくいった。僕らのチームは2台ともに明日のレースで優勝するだけの力を持っていると思う。チームの初勝利を飾ることができれば最高だ」

武藤英紀(9番手)

「予選ではトップ10入りを目指していたので、自分の目標はクリアできたと考えています。ただ、マシンの仕上がりが非常によかったので、予選に向けてはもう少しアグレッシブなセットアップにしてもよかったとも思います。4周連続のアタックでは全ラップで安定したタイムを出すのが難しいのですが、ウオームアップも4周の計測ラップも思いきりよく走ることができました。自分としては、計測ラップはあとコンマ1秒か、もう少し速く走れると思っていたのですが、決勝用のセッティングはテストのときからよいものにできているので、明日のレースでは完走、そして上位でのフィニッシュを目指します」

エリック・バークマン|HPD社長

「25台ものインディカーが予選を走るのはとても久しぶりのことで、今日のサーキットは華やかさに包まれていた。IndyCarシリーズに参戦を続けてきているチームがグリッド上位に並び、今年から新たに参戦を開始したチームが後方グリッドを占めることとなったが、それは準備期間の差によるもので仕方がないと思う。しかし、両者の間にある差が小さいことが今日の予選では明らかとなり、明日行われる開幕戦、さらには今シーズンのレースのすべてで激しい戦いが繰り広げられるであろうことを予感させてくれた」

予選リザルト

順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム
1 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing D/H/F 01:40.2341
2 20 エド・カーペンター Vision Racing D/H/F 01:40.2482
3 2 A.J.フォイト4世 Vision Racing D/H/F 01:40.7676
4 7 ダニカ・パトリック Andretti Green Racing D/H/F 01:40.8066
5 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F 01:40.8166
6 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Green Racing D/H/F 01:40.9452
7 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F 01:41.0675
8 11 トニー・カナーン Andretti Green Racing D/H/F 01:41.0683
9 27 武藤英紀 Andretti Green Racing D/H/F 01:41.1024
10 25 マーティ・ロス Roth Racing D/H/F 01:41.1264
11 17 ライアン・ハンターレイ Rahal Letterman Racing D/H/F 01:41.4689
12 4 ヴィットール・メイラ Panther Racing D/H/F 01:41.6762
13 15 バディ・ライス Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 01:42.0784
14 14 ダレン・マニング A.J. Foyt Enterprises D/H/F 01:42.1598
15 34 フランク・ペレラ Conquest Racing D/H/F 01:42.2034
16 5 オリオール・セルビア KV Racing Technology D/H/F 01:42.3056
17 02 ジャスティン・ウィルソン Newman Haas Lanigan Racing D/H/F 01:42.4349
18 23 ミルカ・デュノー Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 01:42.6559
19 36 エンリケ・ベルノルディ Conquest Racing D/H/F 01:42.7433
20 33 アーネスト・ビソ HVM Racing D/H/F 01:42.7577
21 8 ウィル・パワー Newman Haas Lanigan Racing D/H/F 01:42.7935
22 18 ブルーノ・ジュンケイラ Dale Coyne Racing D/H/F 01:43.0882
23 19 マリオ・モライス Dale Coyne Racing D/H/F 01:43.2707
24 10 ダン・ウェルドン Chip Ganassi Racing D/H/F -
25 24 ジェイ・ハワード Roth Racing D/H/F -