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ツインリンクもてぎ
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ROUND
#03
APRIL 21, 2007
第3戦 ツインリンクもてぎ
リザルト ポイント

トニー・カナーンがダン・ウェルドンとの激戦を制し、ツインリンクもてぎ初優勝を飾る

第3戦 ツインリンクもてぎ
2007年4月21日(土)・決勝
開催地:栃木県芳賀郡茂木町
会場:ツインリンクもてぎ(全長:1.5マイル)
天候:晴れ
気温:23.5℃

2007年のIRL IndyCarシリーズ第3戦ブリヂストン・インディ・ジャパン300マイルが、初夏のようなすばらしい好天のもとで開催され、ツインリンクもてぎの新記録がまたも更新される7万8500人のファンが集まった。

趣向を凝らしたさまざまなアトラクションやセレモニーが行われた後、晴れわたった空のもと、アメリカン・レースらしい華やかな雰囲気の中で午後1時にグリーンフラッグが振り下ろされ、18台のインディカーが時速300km/hを超す高速バトルへと旅立った。

第3戦 ツインリンクもてぎ

2年連続のポールポジションからスタートしたエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)をパスしてトップ争いを繰り広げたのは、予選3位だったトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)と、予選2位のダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)の2人。ところが、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)がクラッシュしてフルコースコーションが出されると、レース展開は大きく変化した。

スピードで勝るカナーンとウェルドンの有利に変わりはないものの、ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)、カストロネベス、サム・ホーニッシュJr.(チーム・ペンスキー)、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)までが、燃費も絡めた作戦を用いることで逆転優勝を狙える展開となったのだ。

全200周のレースが138周目を迎えたところで、カストロネベス、ホーニッシュJr.、ディクソンの3人がピットに入り、給油を行った。さらにフルコースコーションが続く中で、カストロネベスは144周目にもう一度ピットイン。しかし、ここでベストの作戦を採ったのはフランキッティで、146周目に燃料を満タンにしてコースへと戻った。

この後、ゴールまでフルコースコーションが再び出されることはなく、燃料をどれだけ長く持たせるかのガマンくらべから1台ずつ脱落。ウェルドンは186周目にピットへ向かい、カナーンにトップの座を明け渡した。

スピードがありながらも好燃費を確保していたカナーンは、この後の4周を全力で突っ走り、給油を終えてコース復帰後もリーダーの座を保ち続けることに成功。ゴール前2周でウェルドンが差を詰めるものの、カナーンが0.4828秒という僅差で勝利を飾った。続く3位でフィニッシュしたのは、最後の54周を無給油で走り切ったフランキッティだった。

松浦孝亮(スーパーアグリ・パンサー・レーシング)は、9番グリッドからスタート。ターン1へと10番手で進入した。その直後、突然マシンのリアがグリップを失い、ターン2へとさしかかるところでスピン。コース外側の壁にぶつかるアクシデントで1周もすることなくレースを終えた。グリップがとても低くなっていたことの原因は不明だが、レースのコンディションにマシンセッティングの何かが合っていなかったようだ。

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COMMENT

コメント

Tony Kanaan トニー・カナーン(優勝)
  「スタート直後のハンドリングはよくなかったけれど、レースが進むうちに路面がよくなっていき、自分たちのマシンに合ったコンディションになるものと確信していた。勝つためには辛抱強く走ることが求められるレースになっており、そうすることができたからこそ僕らは優勝できたのだと思う。昨年から1.5マイル・オーバルではチーム・ペンスキーとターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングがとても強かったけれど、ツインリンクもてぎでは僕らが優勝できた。冬の間にチームががんばって開発を進め、それが実ったという点から、本当にうれしい勝利となった」
Dan Wheldon ダン・ウェルドン(2位)
「レース序盤にして無線が通じないトラブルが発生した。それによって燃費に関して慎重な作戦を取らざるを得ず、不利な戦いを強いられていた面はあった。しかし、それだけが今日の僕らの敗因ではなかったと思う。今日のレースでは僕らも速かったけれど、トニー・カナーン、そしてアンドレッティ・グリーン・レーシングが最強だった。彼らを倒すだけの力が僕らにはなかったし、そもそもトラブルは自分たちのミスによって生まれたものなのだ」
Dario Franchitti ダリオ・フランキッティ(3位)
「トニー・カナーンとダン・ウェルドンに匹敵するスピードが僕らにはあった。しかし、僕ら3人はほぼ互角だったので、コース上でのバトルで彼らをパスできるかは疑問だった。そこで最後のフルコースコーションでギャンブル的な作戦を採ることにしたんだ。燃費を稼ぎ、みんなより1回少ないピットストップでゴールまで走り切ることにした。僕らの作戦は優勝には結びつかなかったが、結果的に3位でゴールすることができた。いいギャンブルだったと思う」
Kosuke Matsuura 松浦孝亮(18位)
「昨日のプラクティスまでマシンのセッティングがとてもよかったのに、レースではなぜだかオーバーステアが出ていて、1周目にしてスピンしてしまいました。スタート直後でまだスピードは高くなかったので、乱気流がマシンの姿勢を乱したということもありませんでした。大勢のファンが応援してくれるレースが、こういう結果となってしまったことは本当に悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。まだ今シーズンは14戦が残っていますから、アメリカからいいニュースをお届けできるよう、これからもがんばり続けます」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#03
APRIL 21, 2007
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム
1 11 トニー・カナーン Andretti Green Racing D/H/F 1:52:23.2574
2 10 ダン・ウェルドン Target Chip Ganassi Racing D/H/F +0.4828
3 27 ダリオ・フランキッティ Andretti Green Racing D/H/F +11.5538
4 9 スコット・ディクソン Target Chip Ganassi Racing D/H/F +13.0623
5 6 サム・ホーニッシュJr. Team Penske D/H/F +1Lap
6 8 スコット・シャープ Rahal Letterman Racing D/H/F +1.3149
7 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F +2.3356
8 17 ジェフ・シモンズ Rahal Letterman Racing D/H/F +14.3647
9 2 トーマス・シェクター Vision Racing D/H/F +15.5252
10 15 バディ・ライス Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +16.3194
11 7 ダニカ・パトリック Andretti Green Racing D/H/F +2Laps
12 14 ダレン・マニング A.J. Foyt Enterprises D/H/F +3.8787
13 22 A.J.フォイト4世 Vision Racing D/H/F +3Laps
14 5 サラ・フィッシャー Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +14.1634
15 20 エド・カーペンター Vision Racing D/H/F +8Laps
16 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Green Racing D/H/F +66Laps
17 4 ヴィットール・メイラ Delphi Panther Racing D/H/F +150Laps
18 55 松浦孝亮 Super Aguri Panther Racing D/H/F +200Laps
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ポイントランキング

 
順位 ドライバー チーム 総合ポイント
1 ダン・ウェルドン Target Chip Ganassi Racing 118
2 トニー・カナーン Andretti Green Racing 115
3 スコット・ディクソン Target Chip Ganassi Racing 112
4 エリオ・カストロネベス Team Penske 101
5 サム・ホーニッシュJr. Team Penske 91
6 ダリオ・フランキッティ Andretti Green Racing 91
7 トーマス・シェクター Vision Racing 74
8 スコット・シャープ Rahal Letterman Racing 65
9 バディ・ライス Dreyer & Reinbold Racing 60
10 ダニカ・パトリック Andretti Green Racing 59
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