2007年のIRL IndyCarシリーズはアメリカでの開幕2戦の後に、今年も日本へとやって来た。オーバルコースでのレースは開幕戦のホームステッド・マイアミ・スピードウェイに続く2レース目である。
栃木県のツインリンクもてぎで開催されるブリヂストン・インディ・ジャパン300マイルの決勝レースは、4月21日の土曜日にスケジュールされているため、走行は木曜日にスタートした。走行2日目となる金曜日の午後には、1台ずつコース・インしてラップタイムを競うシングルカー方式の予選が行われた。1人のドライバーにつき2周のアタックを行い、よい方のタイムによって決勝のスターティング・グリッドが決定するのだ。
ツインリンクもてぎは全長1.5マイルのスーパー・スピードウェイ。コーナーに10度の傾斜がついた高速オーバルコースで出場18人のドライバーがアタックを行い、昨年度のもてぎで優勝したエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が26秒6416=平均時速205.393マイルをマークしてポールポジションを獲得した。第2戦Hondaグランプリ・オブ・セント・ピータースバーグでもカストロネベスはポールポジションを手にしており、早くも今シーズン2回目のポールポジションである。
予選2番手はダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)で、ラップタイムは26秒6744。ポールシッターとなったカストロネベスとの差はわずか0.0328秒しかなかった。予選の接戦ぶりはすさまじく、予選10番手となったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)までがポールポジションから0.3秒以内に収まっており、トップから最後尾の18位でもタイム差は0.7925秒しかなかった。
松浦孝亮(スーパーアグリ・パンサー・レーシング)は走行初日のプラクティスで2番手につけ、予選でも上位グリッドを獲得する活躍が期待されたが、風が強いコンディションにマシンセッティングを完全に合わせることができず、9番手となった。
今年のインディ・ジャパンには女性ドライバーが2人出場している。ダニカ・パトリック(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は4番手とすばらしいスタートポジションを手に入れ、サラ・フィッシャー(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)は15番グリッドから明日のレースに出場する。
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