■ダン・ウェルドン(優勝 2006年度シリーズ・ランキング2位)
「最終戦も激しいバトルとなり、我々は考えていた通りのレースを戦うことができた。タイトル獲得のチャンスをものにするため、今日はアグレッシブに走り、ミスはひとつもなかった。それがチームにとっての50勝目につながったと思う。スピードのあるマシンを与えてくれたチームに感謝したい。それと同時にHondaにも、シーズンを通して最高のエンジンをレースに出場する全員に供給してくれたことに対して深く感謝したい。タイトルを獲得したホーニッシュJr.、そしてロジャー・ペンスキー率いるチーム・ペンスキーにおめでとうと言いたい」
■サム・ホーニッシュJr.(3位 2006年度シリーズ・チャンピオン)
「タイトルを獲得でき、僕は今、人生で最も大きな喜びにひたっている。今日のレースは、スタートからゴールまで本当に厳しい戦いになっていた。優勝したいという思いも強かったが、同時に大きなリスクを冒すことのできない状況にも置かれていた。今シーズンは自分にとって本当にすばらしいものとなった。Indy500で初めて勝てたことが一番のハイライトだが、3度目のタイトル、そしてチーム・ペンスキーにとって初めてのタイトルを獲得できたことも、Indy500での勝利に並ぶ大きな喜びだ」
■スコット・ディクソン(2位 2006年度シリーズ・ランキング4位)
「チームにとっての50勝目を、1-2フィニッシュで達成することができた。このようにすばらしい結果でシーズンを終えられたことはうれしい。苦しいシーズンを過ごしてきた後だけに、力強い戦いぶりを1年を通して保ち続けたことに、大きな喜びを感じている。この勢いを来シーズンへと持ち込みたい。ダラーラへとシャシーを変更しながら、我々は高い戦闘力を発揮した。来年の我々はさらに強くなるだろう」
■松浦孝亮(11位 2006年度シリーズ・ランキング13位)
「自分でも最高のスタートが切れて、4位まで順位を上げることができました。しかし、ハンドリングをよくするために1回目のピット・ストップでフロントウイングを立て、さらに次のピット・ストップでもウイングを立てた結果、ドラッグが増えてストレートスピードが伸びなくなってしまいました。マシンの持つ力をできる限り引き出してレースを戦うことができたので、自分としては悔いのない走りとなっていましたが、満足のいく結果にはできませんでした」
■ロバート・クラーク:HPD社長 「まず最初に今日の勝者であるダン・ウェルドンに、そしてサム・ホーニッシュJr.とチーム・ペンスキーの見事なタイトル獲得に対して、おめでとうと言いたい。今日のレースではタイトルを争う4人全員が、ゴールまで激しく戦い通した。エリオ・カストロネベスはいったんペナルティによって後退したが、最後には3人に追いついた。グランドスタンドのファンは総立ちで彼らの戦いに見入り、声援を送っていた。このようにエキサイティングなレースでシーズンを締めくくれたことを喜んでいる。
Hondaにとっても今シーズンは、すばらしいものとなった。エンジンの単独サプライヤーを務めることは、Hondaにとってまったく新しいチャレンジであった。競い合うライバルがいなくなり、マニュファクチャラーズ・タイトルは意味のないものになったかに思えていた。しかし、明日そのトロフィーを授与されるとき、私は大きな満足感を感じるだろう。単独のサプライヤーとしての活動はとても難しく、HPDが一丸となって全力をあげて取り組まなくてはならないプログラムとなっていたからだ。Hondaにとってはまったく新しく、今まで経験したことのないチャレンジだった。我々がパドックにいる全チームに、信頼性が高く大きなパワーを持つエンジンを、イコールコンディションで提供できたことを誇りに感じている。
来シーズンからは燃料がエタノール100%となる。Hondaの技術面でのチャレンジは引き続き行われる。また、IRLとの協議し、さらにエンジンの走行可能距離を長くすることも実現していく予定だ」 |