■サム・ホーニッシュJr.(優勝) 「最後の戦いは非常にスリリングだった。楽しくもあったが、緊張感も高いものとなっていた。ウェルドンのマシンはアウト側を走っても速かった。自分のマシンはアウトでもインでも自在に走れるハンドリングを備えていた上、全体的に少しだがウェルドンより速く、特にトラフィックの中でのスピードで明らかに勝っていた。連勝でシーズン3勝目を飾り、ポイントランキング・トップにも立てた。さらに、チーム・ペンスキーが勝ったことのないカンザスで勝つこともできたし、今日は最高の1日になった」
■ダン・ウェルドン(2位) 「終盤はホーニッシュJr.とのすごい接戦となった。あのスピードで、今年のコースがサイド・バイ・サイドで走るのが難しい状況となっている中、僕らはギリギリのスペースだけを保ってバトルし続けた。今日、僕は彼の走りから多くを学んだ。サムもそれは同じだろう。2人とも素晴らしい良いレースを戦っていた。そして、僕の方はあと一歩優勝に届かなかった。Hondaのエンジンが本当のイコール・コンディションだということが、今日のレースで改めてわかったと思う。ハイパワーのエンジンでこれだけ性能を揃えるのは大変な仕事だ」
■ヴィットール・メイラ(3位) 「レースのスタート直後はマシンが凄いアンダーステアになっていた。それをピットストップで改善したが、バックストレートが追い風になっていたために、ターン3へとターンインするのが本当に難しかった。ターン4へ入るところのバンプもドライビングをさらに難しくしていた。2回目のピットストップで、マシンのハンドリングを最高のものにできた。だからこそ何台ものマシンをパスできた。いくつものハードファイトを戦い抜いて3位になれたことを喜んでいる」
■松浦孝亮(8位) 「最後のリスタートが悔しいです。周回遅れはインに動いてくれるはずだったのにアウトに残ってブロックして来たのが影響しました。今日は序盤こそハンドリングが悪かったのですが、ピットストップのたびにそれを改善して、良いレースを戦えました。ターン1、ターン2で我々のマシンはとても速かったけれど、ターン3でアウト側のラインを走るとオーバーステア、イン側のラインだとアンダーステアになってしまい、思うようにオーバーテイクができませんでした。高速オーバルでのマシンが実力をつけていることは今日のレースで証明されたと思います。今後も今日のようなレース、そしてさらに良いレースを戦いたいと思います」
■ロバート・クラーク:HPD社長 「カンザスでのレースはいつもスリリングなゴールとなるが、今日もその例に漏れず、サム・ホーニッシュJr.とダン・ウェルドンによる僅差のエキサイティングなゴールシーンとなった。オーバルコースでのレースは非常にスピードが高いため、目で見た時には大差と見えても、実際にはほんの小さな差しかない。18台が出場する予選で15位となったら、パフォーマンスが低いと考えるのが普通だが、実際には0.6秒も離れていない。それが今のIndyCarシリーズだ。今日のレースはいくつかのグループに分かれた戦いとなっていたが、そのグループ同士の間にある差も決して見た目ほど大きくはない。チーム間の実力はさらに拮抗して来ているので、シーズン後半戦も接戦が見られるに違いない」 |