今年からIRL IndyCarシリーズはHonda Indy V-8を出場全車が搭載している。第90回目の開催と、世界で最も長い伝統を誇るインディアナポリス500マイル・レース(Indy500)は、史上初めて1種類のエンジンだけがエントリーを行うレースとして開催される。その出場33台が、予選最終日の今日、すべて決定した。
今年の予選は4日のうちの2日が雨天のためにキャンセルされたが、予選2週目は2日とも快晴に恵まれた。本来なら予選3日目となる昨日が、今年は予選初日となり、32人のドライバーが予選アタックを完了した。33のグリッドは、ただひとつを残すだけとなっていた。
そして今日、予選最終日は最後のひとつのグリッドをめぐる戦いが繰り広げられた。
予選最終日は、バンプデイという別名も持っている。一旦33台のグリッドが決定した後には、最も遅いドライバーが"オン・ザ・バブル”と呼ばれ、そのドライバーよりも速い予選アタックが実現すると、グリッドから弾き出されるのだ。しかし、今年のIndy500では、33個のグリッドに対して33人のドライバーしか予選アタックを行わなかった。
33人目のアタッカーとしてルーキーのティアゴ・メデイロス(PDMレーシング)が走り、全グリッドが埋められた。34人目のドライバーとなるはずだったマーティ・ロスは、予選時間の終了を間近に控えた夕方の5時30分過ぎ、プラクティス中にアクシデントを起こし、予選アタックのチャンスを自ら諦めざるを得ない状況に陥ったのだ。
メデイロスが初出場を決め、ロスは3回目のIndy500出場を断念し、第90回Indy500の予選は幕を閉じた。レースは1週間後の5月28日に開催される。その前に出場全車は、金曜日にファイナル・プラクティスを行う。
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