IRL Honda Racing
モータースポーツ > IRL インディカー・シリーズ > 第3戦 ツインリンクもてぎ 決勝
レース情報 予選 決勝 フォトギャラリー
2006.04.22 Rd.03 ツインリンクもてぎ
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
マイアミ
02 4/2
セント・ピーターズバーグ
03 4/22
ツインリンクもてぎ
04 5/28
インディアナポリス
05 6/4
ワトキンス・グレン
06 6/10
テキサス
07 6/24
リッチモンド
08 7/2
カンザス
09 7/15
ナッシュビル
10 7/23
ミルウォーキー
11 7/30
ミシガン
12 8/13
ケンタッキー
13 8/27
インフィニオン
14 9/10
シカゴランド
第3戦 ツインリンクもてぎ
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快晴の下、7万8000人が見つめる中でエリオ・カストロネベスが圧勝を飾る
4月22日(土)・決勝
会場:ツインリンクもてぎ(日本/栃木県芳賀郡茂木町/全長1.5マイル) 天候:快晴 気温:23.2℃
リザルト&ポイント

 2006年のIRL IndyCarシリーズ第3戦ブリヂストンインディジャパン300マイルは、今年も素晴らしい快晴の下での開催となった。ツインリンクもてぎの新記録となる7万8000人のファンが見守る中、昨日までに行われた2回のプラクティスでともに最速タイムをマークし、ポールポジションからスタートしたエリオ・カストロネベス(マールボロ・チーム・ペンスキー/ダラーラ)は、決勝レースを通して速さを保ち続け、2位でゴールしたダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング/ダラーラ)に6秒3851という大差をつけて優勝した。

第3戦 ツインリンクもてぎ
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第3戦 ツインリンクもてぎ
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 木曜から2日連続で雨が降った今年のツインリンクもてぎだったが、決勝日は朝からさわやかな青空が広がり、華々しい数々のアトラクションとセレモニーの後に、200周のレースはスタートが切られた。3年連続優勝を狙うウェルドンは、3番手スタートからカストロネベスの背後に迫り、周回遅れを見事に利用してトップを奪った。しかし、カストロネベスはピット・ストップでトップを奪い返し、その後はトップの座を明け渡すことはなかった。レースがゴールまで20周を切ってからベスト・ラップを続けて出すほど、カストロネベスのマシンはレースを通して安定した速さを誇っており、200周のうちの184周をリードする圧倒的な強さでゴールまでを走り切った。

 3位でゴールしたのは、2004年シリーズチャンピオンのトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)だった。レース終盤にタイヤのパンクがあり、ポジションを落としたが、粘り強い走りでカナーンは2戦連続のトップ3フィニッシュを果たした。4位はサム・ホーニッシュJr.(マールボロ・チーム・ペンスキー/ダラーラ)。そして、18番手スタートから素晴らしい走りを見せ続けた2004年のIndy500ウィナー、バディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/パノス)が5位でゴールした。ライスのチームメイトで女性ドライバーのダニカ・パトリック(レイホール・レターマン・レーシング/パノス)も、14番手スタートから8位でフィニッシュした。

 松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/ダラーラ)は、6番グリッドからスタートし、7位でゴールした。ギア・セッティングが今日のコンディションに合っておらず、ストレートでのスピードの伸びが悪かった松浦だったが、冷静に、そしてミスなくゴールまでマシンを運んだ。開幕戦6位、第2戦と今回の第3戦で続けて7位フィニッシュを果たした彼は、ポイントランキングで6位につけている。

第3戦 ツインリンクもてぎ
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第3戦 ツインリンクもてぎ
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コメント

エリオ・カストロネベス(優勝)
「チームの勝利だ。僕らのチームは本当に素晴らしい力をインディジャパンでも発揮してくれた。今週末の僕らは最初から速かった。悪天候でプラクティスの時間が少なくなったため、それが非常に有利に働いた。レースでも僕らは調子の良さを保てていた。マシンは完璧だった。この調子の良さを保って次のIndy500、そしてシーズンを戦って行きたい」

ダン・ウェルドン(2位)
「シリーズポイントを考えても、2位は嬉しい結果だ。今日の僕らはエリオより速い時もあって、彼がトラフィックにひっかかった時にパスすることができた。しかし、レースを通して速かったのは彼の方だった。今日の彼には太刀打ちできなかった。インディジャパンでの3連勝を飾れたら、それは素晴らしいことだった。3連勝は果たせなかったけれど、2位は決して悪い結果ではない。さぁ、次は僕の大好きな、そして得意なIndy500だ」

トニー・カナーン(3位)
「今日は3位で満足だ。レースの後半にタイヤ・トラブルがあって、みんなよりずっと早くピットに入らなければならなかった。マシン自体の調子は悪くなかったんだけれど、あの時点で今日のレースは諦めなければならないと思った。しかし、そこからも頑張り続けたことで3位という結果を手にすることができた」

松浦孝亮(7位)
「とても悔しい結果ですね。トップ5でゴールできると思っていましたが、ギア比が合っていませんでした。ハンドリングも安定しなくて、序盤はアンダーステア、中盤はオーバーステア、そして終盤はアンダーステアに再び戻っていました。しかし、レースを戦うごとに僕らのチームはどんどん良くなっています。マシンも走るごとに速くなっていますし、今日のレースは開幕戦の6位よりも内容のある7位だと思います」

ロバート・クラーク:HPD社長
「今年もインディジャパンはとてもエキサイティングなレースとなった。とても美しいレース日和の1日でもあった。我々としては、今回もすべてのHonda Indy V-8が一切トラブルを出さなかったことを喜んでいる。全員が強力なエンジンの供給を受け、レースをスタートからゴールまで力強く走り続けた。
  日本のファンはとても熱心で、毎年レースを楽しんでくれている。今年も本当に多くのファンが集まってくれ、その前でエンジンのトラブルがなく、とてもレベルの高いバトルをお見せできたことを嬉しく思う。
  今回供給したエンジンは、開幕2戦とまったく同じスペックだった。今年は全チームが1基のエンジンで2レースを戦うこととしているが、今回のエンジンはインディジャパンだけの使用で終了となる。次戦のIndy500からは、我々が2006年用スペックとして開発して来たものを投入するからだ。走行可能な距離は1200マイルと、今回までのものより400マイル長くなっている。Indy500から供給を開始し、そのスペックを今シーズンは最終戦まで供給して行く」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム/差
1 3 H.カストロネベス Marlboro Team Penske D/H/F -
2 10 D.ウェルドン Target Chip Ganassi Racing D/H/F +6.3851
3 11 T.カナーン Andretti Green Racing D/H/F +8.6163
4 6 S.ホーニッシュJr. Marlboro Team Penske D/H/F +9.0011
5 15 B.ライス Rahal Letterman Racing P/H/F +9.7491
6 7 B.ハータ Andretti Green Racing D/H/F +13.8972
7 55 松浦孝亮 Super Aguri Fernandez Racing D/H/F +14.7633
8 16 D.パトリック Rahal Letterman Racing P/H/F +15.4456
9 9 S.ディクソン Target Chip Ganassi Racing D/H/F +1Lap
10 4 V.メイラ Panther Racing D/H/F +0.7146
11 27 D.フランキッティ Andretti Green Racing D/H/F +10.8972
12 26 Ma.アンドレッティ Andretti Green Racing D/H/F +19.6561
13 2 T.シェクター Vision Racing D/H/F +4Laps
14 5 B.ラジアー Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +5Laps
15 14 F.ジァホーネ A.J. Foyt Enterprises D/H/F +45Laps
16 8 S.シャープ Delphi Fernandez Racing D/H/F +158Laps
17 91 P.J.チェッソン Hemelgarn Racing D/H/F +160Laps
18 17 J.シモンズ Rahal Letterman Racing P/H/F +1.0390
19 51 T.エンゲ Cheever Racing D/H/F +175Laps
20 20 E.カーペンター Vision Racing D/H/F +1.9813
【ドライバー】
順位 ドライバー チーム 総合
ポイント
1 H.カストロネベス Marlboro Team Penske 146
2 D.ウェルドン Target Chip Ganassi Racing 104
3 S.ホーニッシュJr. Marlboro Team Penske 94
4 S.ディクソン Target Chip Ganassi Racing 92
5 T.カナーン Andretti Green Racing 89
6 松浦孝亮 Super Aguri Fernandez Racing 80
7 B.ハータ Andretti Green Racing 77
8 V.メイラ Panther Racing 64
9 D.フランキッティ Andretti Green Racing 63
10 F.ジァホーネ A.J. Foyt Enterprises 61
11 S.シャープ Delphi Fernandez Racing 60
12 D.パトリック Rahal Letterman Racing 59
13 T.シェクター Vision Racing 57
14 B.ライス Rahal Letterman Racing 53
15 B.ラジアー Dreyer & Reinbold Racing 48
15 Ma.アンドレッティ Andretti Green Racing 48
17 P.J.チェッソン Hemelgarn Racing 44
18 E.チーバーJr. Cheever Racing 39
19 E.カーペンター Vision Racing 18
20 R.モレノ Vision Rasing 12
20 J.シモンズ Rahal Letterman Racing 12
20 T.エンゲ Cheever Racing 12
23 P.ダナ Rahal Letterman Racing 6
ポイント一覧
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