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第4戦 インディアナポリス
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アメリカ Round 4
Indianapolis
2004 May,30
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ポイント
バディ・ライスがポールポジション獲得
Honda Indy V-8勢はインディアナポリスで初ポールを獲得し、予選トップ7を独占

予選初日:5月15日(土) サーキット:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ 天候:雨のち曇り 気温:12〜13℃

B.ライス
B.ライス

 5月9日に練習走行が開始された第88回Indy500は、今日、5月15日が予選初日である。3日間ある予選のうち、初日に最速タイムを出したドライバーが栄誉あるポールポジションを手にできるのがインディ独特のルール。そして、Honda Indy V-8を搭載するバディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)が222.024マイルの平均速度でポールポジションを獲得した。今年の開幕戦ホームステッドでキャリア初のポールポジションを記録しているライスにとって、2度目のポールポジションはシリーズ最大のイベントで達成された。Hondaにとっては、今シーズン開幕以来4戦連続のポールポジションである。そして、Hondaは伝統あるインディアナポリス・モーター・スピードウェイにおける初めてのポールポジションを達成した。

 約1ヶ月に及ぶ長いイベントであること、予選が2週間にまたがる合計3日間行われることなど、Indy500には他のレースとは異なる点が多くあるが、予選も2周アタックしたうちの良い方を選ぶ通常の方式とは違って、4周の連続走行を行って、その4周すべての平均速度を競うシステムが採用されている。ライスは午後4時過ぎに17番目のアタッカーとしてコースインすると、最初の2ラップを222マイル台に載せた。後半の2ラップは221マイル台だったが、4周の平均を今日ただ一人222マイル台に載せてポールポジションを掴んだのだった。

 ライス以外のHonda Indy V-8勢も期待された通りのパフォーマンスを発揮し、ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が221.524マイルで2位、ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が221.471マイルで3位とフロントローを独占。そればかりでなく、2列目、そして3列目のイン側までのトップ7グリッドをHondaは独占した。今回のレースからはレギュレーション変更によってエンジンの排気量は3.5リッターから3リッターへと500cc小さくなり、シャシーの空力パッケージにも変更が施されているが、Hondaは3リッターエンジン初の予選で上位7グリッドを独占し、トップ10に8台を食い込ませることに成功した。Hondaにとって予選トップ7独占はIndyCarシリーズへの参戦を始めて以来、初めてのことだ。これまでのベストリザルトは今年の第3戦ツインリンクもてぎでのトップ5独占だった。

 日本人ドライバー2人も、ルーキーの松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Gフォース)が3列目アウト側グリッドの9位、Indy500挑戦は去年に続く2回目となるロジャー安川(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)が4列目アウト側となる12番グリッドを手にした。今回スポット参戦しているブルーノ・ジュンケイラ(ニューマン・ハース・レーシング/Gフォース)は、予選初日の今日になって一気にスピードアップを果たし、4番手グリッドにつけることとなった。

 予選アタック1周目にターン1でスピン、クラッシュを喫したブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)は二度目のアタックを行わず、今月まだ一度も走行を行っていないグレッグ・レイ(アクセス・モータースポーツ/Gフォース)も今日は予選アタックを行わなかった。

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バディ・ライス(ポールポジション/222.024マイル)
B.ライス
「今月が始まって以来、チームは本当に良いパフォーマンスを発揮して来ている。Hondaのエンジンの素晴らしさについては、言葉では言い表せないほどだ。Indy500でのポールポジション獲得は僕のキャリアにとって非常に大きなものとなる。もちろん、このような成績を収めることができたのはレイホール・レターマンというチームのおかげだ。今年になってチームは体制を大幅に拡大した。その成果が早くも出た。大事な予選の時が来るまで手の内を全部見せずにいた。最速タイムを予選で出せたのは、チームのそうした作戦も功を奏してのことだった。本当に嬉しい。Hondaは念願のもてぎ優勝を今年果たした。この勢いでIndy500も初制覇したいと思う。自分の予選アタックは、正直言って222マイルが出せるとは思っていなかった。しかし、ポールポジションを狙える力を持っていることはわかっていた。予選に向けてチームが選んだセッティングが的確だった。プラクティスより遅いタイムしか出せなかったドライバーが多い中、僕らはスピードアップを果たせた。チーム、マシン、エンジン、すべてに満足している」

ダン・ウェルドン(予選2位/221.524マイル)
D.ウェルドン
「Hondaがトップ7を独占した。これは素晴らしいことだ。さらにアンドレッティ・グリーン・レーシングの誰かがポールポジションだったらもっと嬉しかったけどね。僕自身もポールポジションを惜しくも逃してしまった。しかし、予選アタックは1ラップ目をもう少し速くできたかもしれない。ちょっと慎重になってしまった。Indy500は去年も経験しているので、今年はずっとリラックスできている。チームは4人のドライバーが協力し合ってマシンを仕上げており、予選だけでなく、レースに向けての準備も非常に高いレベルで進められている。これで予選は終わった。次はレースだ。500マイルの長さで、予選のポジションはハッキリ言えばあまり大きな意味を持たない。しかし、フロントローからスタートできることはひとつのボーナスみたいなものだと思う。クリアな視界でグリーンフラッグを受けられるからだ」

ダリオ・フランキッティ(予選3位/221.471マイル)
D.フランキッティ
「プラクティスではずっと決勝用セッティングを担当していた。4カー体制をフルに利用するために自分たちは役割分担をしており、僕とブライアン(・ハータ)は決勝に向けたセッティングを行っていて、予選用セッティングではほとんど走らないまま今日のアタックを行った。こんなことができるのはチームの実力が高いことと、チームメイトを完全に信頼しているからだ。トニー(・カナーン)とダン(・ウェルドン)が作り上げた予選用セッティングはとても良かった。しかし、予選用セッティングでの走行が少ない状態でインディアナポリスのコースを走るのは難しかった。このコースはコンディションの変化に敏感だが、今日はプラクティスの時と路面の状態が大きく変わっていたため、1回目のアタックではアンダーステアが強く出てしまっていた。そこで一端中断し、2度目のアタックに賭けることにした。その判断は正しかった。ポールポジションは逃したが、フロントローにグリッドを確保することができた。Hondaエンジンは本当に強力で、それはトップ7を独占したことで見事に証明されている。自分たちはレース用セッティングを担当してきた分、レースでは強さを発揮できるはずだ。アンドレッティ・グリーン・レーシングの全員が力強いレースを戦うことができるだろう。前に誰もいないグリッドからスタートするレースを楽しみにしている」

ブルーノ・ジュンケイラ(予選4位/221.379マイル)
B.ジュンケイラ
「今回のIndy500挑戦を実現させてくれた多くの人たちにまず感謝したい。これまでにIndy500を2回走っているが、こうしてまた戻って来ることができて嬉しい。金曜に予選用のセッティングを試そうと思っていたら、雨で走れなくなってしまった。その前まではずっと決勝用セッティングを行っていた。他のドライバー達は予選用セッティングをずっと行っていたので、一昨日まででは差があった。しかし、今朝のプラクティスで予選用セッティングをトライして、それが期待していた通りに良いものにできた。30分という短いセッションでやりたいことを全部トライしなければならなかった。そうした難しい状況でもチームが素晴らしい仕事をしてくれた。昨日までは218.9マイルしか出せていなかった。トップ20にも入れていなかった。ギヤボックスが朝のプラクティスで壊れるトラブルもあったが、それを乗り越えて速いマシンに仕上げてくれた。1ラップ目にターン1でスピンしかけたので、2ラップ目からは思い切り攻めて行けなかったけれど、今日の予選結果には満足している」

松浦孝亮(予選9位/220.740マイル)
松浦孝亮
「悔しい結果ですね。2列目には入りたいと思っていましたから。風向きが昨日までと変わっていたのと、気温が低かったのが自分たちのスピードが上がり切らなかった理由ですね。暑い中でのプラクティスではずっと速かったのですが、寒くなるとスピードが上がっていかない。それは今日も同じでした。気温が下がるとダウンフォースが自然と増えるのですが、それに対して自分たちはセッティングでダウンフォースを減らす量が少なかったのかな、とも予選が終わった今は思います。2列目は実現できませんでしたが、9位からのスタートも楽しみです。ルーキーの中ではトップですし、3列目なら必ず上位は狙えますよね。500マイルのレースは長いので、アクシデントもあるでしょうし、トラブルが出るチームもあるはずです。自分たちとしては、粘り強い走りをして良い結果を出したいと考えています」

ロジャー安川(予選12位/220.030マイル)
ロジャー安川
「4番目か5番目のアタッカーになるはずだったのが、自分より前の人たちがアタックを見送ったので自分が一番にコースインすることになりました。誰もタイムを出していない状態というのは少し難しかったですね。アタックが完全な単独走行なのに対して、プラクティスでは誰のドラフティングを使っていない時でもコースに沿って風が回っているので、それでスピードが上がる面があると思うのです。それが予選では一切ないので、走っていてスピードが上がって行かない感じがしていました。今日は朝雨が降って湿度も高く、空気がとても重かった。それが大きな抵抗になっていることをアタックラップの最中には感じていましたね。今月はずっとマシンが安定して速く、決勝でも力を発揮できるはずです。去年よりひとつ後ろのグリッドからですけど、12番手は去年勝ったジル・ド・フェランがスタートしたグリッドですし、頑張りたいと思います」

和田康裕:HPD社長
「フロントロー3つを全て獲得することを目指していましたが、トップ7とは本当に嬉しい結果です。3リッターエンジンでの初めての予選は、非常に僅差で結果が決まるものになると考えていました。ドライバーとチームが頑張ってくれましたね。天気や路面のコンディションもプラクティスまでとは違っていて、非常に難しい予選となっていました。スピードは予想していたよりも若干遅いものになっていましたね。その原因が気温や湿度にあるのか、その辺りはまだ完全には把握していませんが、風向きが変わってターン1でのマシンの動きに影響を与えていたので、何台もがアクシデントを起こすことになっていたのだと思います。レースに向けては、プラクティス、そして今日の予選まででスピードのレベルも見えましたし、燃費などの要素を再確認した新しいスペックを投入します。今年のHondaチームは去年よりも実力が上がっていますね。レイホールもフェルナンデスも安定した強さを発揮しています。我々のエンジンも、チームも両方が成長しています。レースは激しく、観ておもしろいものになるでしょう。予選だけでなく、レースでも望む結果を得られるよう全力を挙げます」
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順位 No. ドライバー チーム 平均速度(mph)
1 15 B.ライス Team Rahal 222.024
2 26 D.ウェルドン Andretti Green Racing 221.524
3 27 D.フランキッティ Andretti Green Racing 221.471
4 36 B.ジュンケイラ Newman Haas Racing 221.379
5 11 T.カナーン Andretti Green Racing 221.200
6 5 A.フェルナンデス Fernandez Racing 220.999
7 17 V.メイラ Team Rahal 220.958
8 3 H.カストロネベス Marlboro Team Penske 220.882
9 55 松浦孝亮 Super Aguri Fernandez Racing 220.740
10 4 T.シェクター Panther Racing 220.417
12 16 ロジャー安川 Team Rahal 220.030
- 7 B.ハータ Andretti Green Racing -
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