予選初日:5月15日(土) サーキット:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ 天候:雨のち曇り 気温:12〜13℃
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B.ライス
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5月9日に練習走行が開始された第88回Indy500は、今日、5月15日が予選初日である。3日間ある予選のうち、初日に最速タイムを出したドライバーが栄誉あるポールポジションを手にできるのがインディ独特のルール。そして、Honda Indy V-8を搭載するバディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)が222.024マイルの平均速度でポールポジションを獲得した。今年の開幕戦ホームステッドでキャリア初のポールポジションを記録しているライスにとって、2度目のポールポジションはシリーズ最大のイベントで達成された。Hondaにとっては、今シーズン開幕以来4戦連続のポールポジションである。そして、Hondaは伝統あるインディアナポリス・モーター・スピードウェイにおける初めてのポールポジションを達成した。
約1ヶ月に及ぶ長いイベントであること、予選が2週間にまたがる合計3日間行われることなど、Indy500には他のレースとは異なる点が多くあるが、予選も2周アタックしたうちの良い方を選ぶ通常の方式とは違って、4周の連続走行を行って、その4周すべての平均速度を競うシステムが採用されている。ライスは午後4時過ぎに17番目のアタッカーとしてコースインすると、最初の2ラップを222マイル台に載せた。後半の2ラップは221マイル台だったが、4周の平均を今日ただ一人222マイル台に載せてポールポジションを掴んだのだった。
ライス以外のHonda Indy V-8勢も期待された通りのパフォーマンスを発揮し、ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が221.524マイルで2位、ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が221.471マイルで3位とフロントローを独占。そればかりでなく、2列目、そして3列目のイン側までのトップ7グリッドをHondaは独占した。今回のレースからはレギュレーション変更によってエンジンの排気量は3.5リッターから3リッターへと500cc小さくなり、シャシーの空力パッケージにも変更が施されているが、Hondaは3リッターエンジン初の予選で上位7グリッドを独占し、トップ10に8台を食い込ませることに成功した。Hondaにとって予選トップ7独占はIndyCarシリーズへの参戦を始めて以来、初めてのことだ。これまでのベストリザルトは今年の第3戦ツインリンクもてぎでのトップ5独占だった。
日本人ドライバー2人も、ルーキーの松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Gフォース)が3列目アウト側グリッドの9位、Indy500挑戦は去年に続く2回目となるロジャー安川(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)が4列目アウト側となる12番グリッドを手にした。今回スポット参戦しているブルーノ・ジュンケイラ(ニューマン・ハース・レーシング/Gフォース)は、予選初日の今日になって一気にスピードアップを果たし、4番手グリッドにつけることとなった。
予選アタック1周目にターン1でスピン、クラッシュを喫したブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)は二度目のアタックを行わず、今月まだ一度も走行を行っていないグレッグ・レイ(アクセス・モータースポーツ/Gフォース)も今日は予選アタックを行わなかった。
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