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ROUND 06

アメリカインディ500 Indianapolis 500 2017.05.28(日)・決勝

第6戦 インディ500

インディ500を佐藤琢磨が日本人として初めて制覇。Hondaはインディ500を2連勝で、通算12勝目を達成する

5月28日(日)の正午過ぎ、アメリカ東部のインディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイでスタートが切られた第101回インディアナポリス500(インディ500)で、佐藤琢磨(Andretti Autosport)が優勝を果たしました。F1を足掛け7シーズン戦ったあとの2010年に、アメリカの最高峰オープンホイールチャンピオンシップであるインディカー・シリーズにフル参戦を始めた佐藤は、2013年4月にロングビーチで日本人として初めて、インディカーレースで勝利を挙げました。そして今日、世界で最も長い歴史を誇り、世界で最も多くの観客を集めて開催されるレースを、日本人として初めて制し、伝統に則ってビクトリーレーンでミルクを飲みました。

雨の心配もされた中でスタートしたインディ500の決勝レースでしたが、200周のゴールまで凄まじいバトルが続き、幸いにも雨による中断はありませんでした。しかし、接近戦が続いたがゆえに頻発するアクシデントで、一度の赤旗を含めて合計11度ものフルコースコーションが出されました。佐藤は予選4番手で2列目グリッドのイン側からスタートし、レース序盤はトップグループを保っていましたが、82周目のピットストップで時間をロスしたために大きくポジションダウン。89周目には17番手に下がりましたが、冷静な戦いぶりを保って着々と一つずつポジションを回復。そうして、122周目には6番手までばん回し、そこからはトップを視野に入れた戦いを展開しました。

佐藤琢磨

レースが残り50周となったとき、佐藤は10番手につけており、イエロー中の168周目に行ったピットストップのあとには、5番手にポジションをアップさせました。172周目に4番手となった佐藤は、175周目に一つ順位を下げましたが、すぐにばん回し、179周目にはターン1でアウトから一挙に2台、豪快にオーバーテイク。このアタックが決定的でした。その後はインディ500を3度制覇しているエリオ・カストロネベス(シボレー)と6周にわたるし烈な一騎打ちに。そして佐藤は、追いすがりアタックを仕掛けてくるカストロネベスを振りきり、チェッカーフラッグを受けました。

また、ルーキーのエド・ジョーンズ(Dale Coyne Racing)が予選11番手から3位でフィニッシュ。アクシデントでまき散らされた破片にぶつかるなど、2度もマシンにダメージを受けながらも、見事にマシンをゴールまで運びトップ3でゴールしたのです。Hondaドライバーたちはほかにも、マックス・チルトン(Chip Ganassi Racing)は最多の50周をリードして4位。トニー・カナーン(Chip Ganassi Racing)が5位でゴールしました。

メカニカルトラブルにより、2014年ウイナーのライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)、2度のF1ワールドチャンピオンに輝いているフェルナンド・アロンソ(McLaren-Honda-Andretti)がリタイアを喫しました。アロンソは初挑戦のインディでありながら、28周をリードするすばらしい走りを披露しました。

コメント

佐藤琢磨(第101回インディ500ウイナー) 佐藤琢磨 「勝ちました! 世界最高のレースで勝ちました! 信じられないほどの感激です。チームには感謝してもしきれないほどです。ファンタスティックです。厳しいレースでした。そして、エリオ(カストロネベス)は本当にフェアに戦ってくれました。だからアウトサイドからパスを仕掛けることができました。すばらしいバトルになっていました。ファンの皆さんも楽しんでくれたと思います。12歳のころから、こういった大きなレースで勝つことを夢見てきました。これまで私をサポートしてきてくれた方々には感謝しても感謝しきれません。最後の3ラップを迎えるまで、だれが勝つか全く分からないレースになっていました。私とエリオとはサイドバイサイドで残り3ラップに突入しました。そこからは、もうアタックするしかなかったです。完全にアクセルを全開に保ったままの戦いです。それを成功させ、彼を突き放すことができました。最高のレースになりました」

フェルナンド・アロンソ(24位) 「レースを最後まで走りきれずに残念です。出場するレースのすべてでゴールを目指しているからです。今日はそれを果たせませんでした。しかし、今日のレース、そしてこの2週間は、私にとって非常に大きな経験となりました。私は自分の能力を証明するため、そして自分自身にチャレンジする意味も込めてインディ500に出場しました。私はF1の世界ではだれとでも戦えるという自信がありますが、インディカーで同じようにだれとでも勝負ができるのかは分かりませんでした。競争をしているという感覚を持てたこと、インディ500でトップを走れたことが、私にとってはすばらしかった。このレースで1周でもリードができたら最高ですが、トップで多くの周回を重ねられました。何度もオーバーテイクをして、タワーを見たら“29”が一番上にありました。ザック・ブラウンやスタッフは、ちゃんとその写真撮ってるかな? とか考えていました。その写真を自分の家に飾りたいので。SATO-san、おめでとう! Andretti Autosport、おめでとう!」

決勝リザルト

レース

順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
126佐藤琢磨Honda2003:13'03.3584
23H.カストロネベスシボレー200+0.2011
319エド・ジョーンズHonda200+0.5278
48マックス・チルトンHonda200+1.1365
510トニー・カナーンHonda200+1.6472
622J.P.モントーヤシボレー200+1.7154
798アレクサンダー・ロッシHonda200+2.4222
827マルコ・アンドレッティHonda200+2.5410
988G.シャヴェスシボレー200+3.8311
1014C.ムニョスシボレー200+4.5319
1215グレアム・レイホールHonda200+5.0310
137ミハイル・アレシンHonda200+5.6993
1763ピッパ・マンHonda199+1Lap
2018ジェームス・デイビソンHonda183+17Laps
2116オリオール・セルビアHonda183+17Laps
225ジェームズ・ヒンチクリフHonda183+17Laps
2429フェルナンド・アロンソHonda179+21Laps
2583チャーリー・キンボールHonda166+34Laps
2728ライアン・ハンターレイHonda136+64Laps
3150ジャック・ハーヴェイHonda65+135Laps
329スコット・ディクソンHonda52+148Laps
3377ジェイ・ハワードHonda45+155Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
13H.カストロネベスシボレー245
21S.パジェノーシボレー234
326佐藤琢磨Honda234
49スコット・ディクソンHonda234
598アレクサンダー・ロッシHonda190
610トニー・カナーンHonda188
712W.パワーシボレー186
82J.ニューガーデンシボレー186
919エド・ジョーンズHonda185
105ジェームズ・ヒンチクリフHonda170
118マックス・チルトンHonda170
1228ライアン・ハンターレイHonda152
1427マルコ・アンドレッティHonda147
1515グレアム・レイホールHonda144
1618セバスチャン・ブルデーHonda136
177ミハイル・アレシンHonda134
2083チャーリー・キンボールHonda99
2529フェルナンド・アロンソHonda47
2616オリオール・セルビアHonda40
2863ピッパ・マンHonda32
2977ジェイ・ハワードHonda24
3218ジェームス・デイビソンHonda21
3350ジャック・ハーヴェイHonda17

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