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お知らせ

2014 MFJ国内競技規則<ロードレース競技規則>

2014年のMFJ国内競技規則のロードレースレギュレーション改訂に伴い、変更箇所のご案内をいたします。
尚、規則詳細については「2014 MFJ国内競技規則」をご参照ください。

<付則4>
ロードレース競技規則

4 : 公式シグナル

4-1-1
公式シグナルの違反は、罰金、レースタイム加算、予選タイム抹消、失格、ポイント削除などの罰則が与えられる。
罰則の決定は大会審査委員会が違反の内容により裁量を決定する。

4-1-2-2
緑旗及びグリーンライト :
・コース規制の解除ならびに、当該旗提示ポストから黄旗の解除を示す。
・公式練習、公式予選、ウォームアップ、サイティングラップ、各1周目に全てのポストで振動提示される。
・決勝前のウォームアップラップスタートを示すために、スターターにより振動提示される。
・黄旗が提示された直後のポストにおいて、振動提示される。
・ピットレーン出口が開放される場合にピットレーン出口で振動提示される。

4-1-2-3
赤ストライプ付黄旗 : 当該旗の提示付近のコース上において、雨以外の理由で、コース表面が滑りやすい状態(コース上にオイルや落下物がある可能性も含む)を示す。この旗は、ポストにおいて振動提示される。

4-1-2-4
レッドクロス(赤い斜め十字の入った白旗) :
当該旗の提示付近のコース上おいて雨が降り始めたことを示す。この旗はポストにおいて振動提示される。

4-1-2-5
レッドクロス(赤い斜め十字の入った白旗)と赤ストライプ付黄旗 :
当該旗の提示付近のコース上おいて雨が降り続いていることを示す。この旗はポストにおいて同時に振動提示される。

4-1-2-6
青旗 :
・後方よりペースの速い車両が接近し、まさに追い越される状態にあることを示す。当該ライダーに対してポストにおいて振動提示される。

4-1-2-7
チェッカー旗 :
レースまたは公式予選の終了を示す。
この旗は、コントロールライン付近において振動提示される。
チェッカーを受けたライダーは、ゆっくりとピットに戻らなければならない。フィニッシュライン通過直後の停止はしてはならない。

4-1-2-8
青旗とチェッカー旗 :
ファイナルラップにフィニッシュライン手前でトップライダー直前に他のライダーが走行している場合、トップのライダーにはレース終了を伝え、トップライダー直前のライダーは、もう一周する事を伝える。
コントロールライン付近において青旗とチェッカー旗が同時に振動提示される。

4-1-3-1
黄旗及びイエローライト :
当該旗の提示およびイエローライト点滅の前方コースおよびコースサイドに障害物やその他危険な状態であることを示す。
・ポストで黄旗の1本振動は、前方コースサイドに危険が存在することを予告する。
・ポストで黄旗の2本振動は、前方コース上に走行を妨げるような障害物など危険が存在することを予告する。
・ライダーはスローダウンし、いつでも停止できるように準備していなくてはならない。緑旗が振動提示される地点まで、追い越しは禁止される。
・それぞれのスターティンググリッドで振動提示された場合、スタートディレイドを意味する。

4-1-3-2
赤旗及びレッドライト :
この旗が提示されると、競技の中断を示す。コースを閉鎖する場合にも使用される。
・公式練習、公式予選またはレースが中断された場合、各ポストにおいて振動提示される。コースに設置されているレッドライトが点灯される。ライダーは低速で最大限の注意をはらいピットに戻らなければならない。
・ピットレーン出口が閉鎖される時、ピットレーン出口において振動提示され、レッドライトが点灯される。ライダーはピットアウトできない。
・赤旗は、決勝前のウォームアップラップ終了時にスターティンググリッドで提示される。
・レッドライトは、レーススタートのために2〜5秒スタートラインで点灯される。

4-1-3-3
白旗 :
当該旗の提示ポスト前方コース上において、救急車両等の介入車両に遭遇することを示す。
・この旗は、ポストにおいて振動提示される。
・白旗振動提示ポストからこの介入車両を追い越すまで他のライダーを追い越すことは禁止される。
・コース介入車両の追い越しは許可される。

4-1-3-4
白旗+黄旗 :
コース介入車両がコース上で停止するやいなや、白旗は振動提示されたままで黄旗も合わせて振動提示される。

4-1-3-5
黒旗 :
この旗は、当該ライダーに速やかにピットインの指示していることを示す。
・この旗は、当該ライダーのナンバーを示すボードとともに各ポストで振動提示される。
・この旗はライダーのチームに告知された以降にのみ振動提示される。

4-1-3-6
オレンジボール旗と白ナンバーを付したブラックボード :
当該ナンバーのマシンは、彼自身、及び他のライダーに危険をおよぼす可能性があり、速やかにコースから離脱し、安全な場所に停止することを示す。
・この旗は当該ライダーのナンバーを示すボードとともに各ポストにて振動提示される。
・この旗とボードが示されたライダーは安全な場所に速やかに停止しなければならない。

4-1-3-7
白・黒斜分割旗 :
当該旗の提示ポスト前方にスロー走行車両があることを示し、後続のライダーに対し、静止提示される。そのスロー走行車両と走行ラインが重なる場合に振動提示される。

4-1-3-8
黄旗+SC(セーフティーカー)ボード
セーフティーカーの介入によるレースの一時中立化(注意・減速・追い越し禁止)を示す。
・全てのポストにおいて黄旗の振動提示とSCボードが提示され、レースは中立化される。ライダーはスローダウンし、他のライダーを追い越すことはできない。
・追越しを指示された車両以外は、セーフティーカーを追い越すことは禁止される。後方に一列に並んで走行しなければならない。

4-2-3
レッドライト(赤色燈) 赤旗と同意味、競技監督および監視ポストで使用。
スタート時に2〜5秒間点灯される。

4-2-4
ブルー点滅ライト 公式予選またはレース中は常にピットレーン出口で常に点滅される。

4-3-1
シグナル旗の寸法 : 80cm×100cm

4-3-2
旗の色の指定
オレンジ  Pantone 151 C
黒  Pantone Black C
青  Pantone 298 C
赤  Pantone 186 C
黄  Pantone Yellow C
緑  Pantone 348 C

4-3-3
ゼッケンボード
黒ボード(70cm×50cm)にライダーの白ナンバー(最低4cm幅×縦30cm以上)が掲示できること。全てのポストで提示される。

8 : ナンバープレート

8-1
モーターサイクルのフロントとシートカウルの両サイドまたは、シートカウル上部で数字の上部をライダーに向けるようにゼッケンナンバーが装着され、観客とオフィシャルが明白に認識できるようにしなければならない。さらに、モーターサイクルのいかなる部分によってもまたはライダーが自分のシートに座った時に身体によっても隠れてはいけない。
シートカウル上部のゼッケンサイズは、フロントのナンバーと同じサイズでなければならない。

13 : 車両の検査

13-6
車両検査時持込み台数は、全日本、地方選手権および地方大会は1台に限られる。
ただし、全日本選手権JSB1000クラスは2台までとする(スペアマシンは同一メーカーに限る)。

17 : スタート方法

17-4-2
スタート15分前(サイティングラップ開始)
サイティングラップのためにピットレーン出口がグリーンシグナルと緑旗振動提示で開放される。サイティングラップを1周してスターティンググリッドにつく。
グリッドにつく際には十分に徐行し、所定のグリッドに着かなければならない。

ピット出口で5分、4分、3分、2分、1分前のカウントダウンボードが掲示される。サイティングラップは義務づけられない。ただし、全ライダーがスタートした場合、カウントダウンボードの掲示は省略され、以後のスタート手順が継続される。

17-4-3
スタート10分前(サイティングラップ終了)
赤旗振動提示とレッドシグナルでピットレーン出口が閉鎖される。サイティングラップは義務づけられない。
サイティングラップに参加しないライダーは、ウォームアップラップ開始5分前まではオフィシャルの指示に従って自分のマシンをグリッドに押して行くことができる。
サイティングラップ中に技術的なトラブルに見舞われたライダーは、ピットに戻って調整またはマシンの交換(JSBクラスのスペアマシン登録車両のみ。以後同様)を行うことができる。
この場合、当該ライダーはピットレーンからウォームアップラップを開始しなくてはならない。

ライダーが所定のスターティンググリッドに着くのを助けるために、コースサイドでオフィシャルがグリッド列を示す
ボードを掲げる。この段階で競技監督はレースを『ウェット』または『ドライ』のいずれかを宣言する。この宣言はグリッド上にいるライダーとピットレーンにいるライダーに対してボードで示す。ボードが出されない場合は自動的に『ドライ』とみなされる。

17-4-4
ウォームアップ開始まで
グリッド上での給油は禁止される。
グリッド上でタイヤウォーマーのためのジェネレーターを使用しても良い。マシン1台につき1台のジェネレーターとする。
そのジェネレーターは、持ち運び可能なハンディタイプとし、車両の後方に置かなければならない。
ただし、地方選手権においては、グリッド上でのジェネレーターの使用は特別規則で禁止される場合がある。
この段階で、全てのマシンのエンジンは停止され、グリッド上のライダーは、マシンの調整を行ったりコースコンディションに合わせてタイヤ交換を行うことができる。

17-4-9-2
スタートオフィシャルの振動提示するグリーンフラッグの指示で、ライダーはスタートし、1周走行する。

17-4-9-3
オフィシャルカーがその後ろに続く。

17-4-9-5
ウォームアップラップが開始されたら、各ポストはライダーにフラッグポジション位置を確認させるためにグリーンフラッグを振動提示する。

17-4-9-7
グリッド最前列の前には赤旗を提示するオフィシャルが立つ。

17-4-9-8
オフィシャルカーが到着した後に戻ってきたライダーは、次の方法によりスタートしなければならない。

17-4-9-8-1
スターティンググリッド最後尾の次のグリッドについて、スタートしなければならない。オフィシャルカーより遅れて到着するライダーが複数ある場合は、到着順で空グリッドについてスタートする。スタートディレイドが生じた場合、正式なグリッドポジションに戻り再スタートすることができる。

17-4-9-8-2
ピットインし、ピットスタートする。
ウォームアップラップ途中でトラブルに見舞われたライダーは、ピットレーンに戻って修理またはマシンの交換(JSBクラスのスペアマシン登録車両のみ)ができる。ピットスタートの場合、グリッドからスタートしたライダーの集団がピットレーン出口を通過したら、オフィシャルはピットレーンに待機するライダーをスタートさせる。

17-4-9-8-3
オフィシャルカーより遅れてくるライダーが、オフィシャルの指示を無視して、通常のスタートグリッドについた場合は、通常のスタート実施後ストップ&ゴー・ペナルティーが科される

17-4-9-10
オフィシャルカーが戻り、すべてのボードが降ろされたら、グリッド後方に待機するオフィシャルがグリーンフラッグを振る。

17-4-10-4
ピットレーンでは当該ライダーのメカニックがエンジン始動させるために援助すること及びマシンを交換(JSBクラスのスペアマシン登録車両のみ)することが許可される。

17-4-11
スタートディレイド
スタート時の安全性を脅かすようなトラブルが発生した場合、スタートを受け持つオフィシャルがレッドライトを点灯させたまま赤旗を振る。『スタートディレイド』のボードを掲示する。各グリッド列を担当するオフィシャルは黄旗を振動提示する。この場合ライダーはヘルメットをとらずにグリッドに待機する。エンジンを停止させなくてもよい。各ライダーについて2名のメカニックがライダーを補佐するためにグリッドに立ち入ることが許可される。この時、タイヤウォーマー、スタンド、簡易ツールは持ち込めるが、発電機は持ち込めない。

17-4-11-1
スタート手順は「ウォームアップ開始3分前ボード」ボードの段階から開始され、「1分前」「30秒前」からライダーは追加のウォームアップラップを1周走行し、レース周回数は1周減算される。
※サイティングラップスタートの時間、グリッド列ボードの配列(隔列の場合もある)、またはその他の手順について省略する場合がある。この場合、各特別規則ならびに公式通知に示される。

17-4-11-2
スタートディレイドの原因となったライダーは、ピットレーンに入れられ、もし、再スタートできる時には空グリッド最後尾のグリッドからスタートしなければならない。

17-4-11-2-1
複数のペナルティー対象者があった場合、空グリッド位置は元のグリッド順とする。

17-5-2-7
オープニングラップはオフィシャルカーが追尾する。

17-5-5
ピットスタート
ピットの出口地点をライダーの主要集団が通過したあとで、ピットレーンで待機しているライダーに対してグリーンライトの点灯もしくは、緑旗の振動提示を用いてピットスタートが許可される。

18 : スタートにおける反則

18-2-2-2
当該ライダーに「STOP」の文字の下に車両ナンバーを付した一体型ボード(ペナルティー・ストップボード)をコントロールラインで提示する。
天候やコースレイアウトにより、他のポストで追加表示をする場合がある。

18-2-2-4
同時に複数の違反が発生した場合、原則的に一台ごとに停止させる。停止の順番は予選タイムに基づきタイム順に停止の指示を出す。ペナルティーボードは複数同時に提示する場合もある。

23 : レースの一時停止

23-1-1
スタートラインとすべてのマーシャル・ポストで振動提示される。ライダーはただちに減速し、ピットに戻らなくてはならない。当該レースの結果は前の周を終えた時点でのものとされる。
したがって、結果はレースを続行していたライダー全員が、赤旗が掲示されずにフルラップを完了した時点でのものとされる。

23-2-1
競技監督の決定により、レースを一時中立化するためにセーフティーカーが使用される場合がある。セーフティーカーとは、オレンジライトを装備し、車両の後部に「SAFETY CAR」(以下セーフティーカー)と書かれた車両のことを言う。

23-2-2
セーフティーカー導入の手順は以下のとおりとする。
セーフティーカーを導入する場合の詳細は、各大会の特別規則または公式通知によって示される。セーフティーカーは、ライダー又はオフィシャルが危険な状況であるがレースを中断するほどではない場合に使用される。

セーフティーカー導入手順

(1)競技監督がセーフティーカー導入を決定したら、直ちに全てのフラッグマーシャルポストから黄旗振動と「SC」と書かれた白いボード(以下SCボード)が提示され、セーフティーカーの活動が終了するまで保持される。

(7)特定の状況下では、競技監督はセーフティーカーにピットレーンを使用することを要請できる。この場合、セーフティーカーはオレンジライトが点灯していることを条件として、全車はセーフティーカー後方に続いて追い越しをすることなくピットレーンに進まなければならない。この状況にてピットレーンに入った車両は自己のガレージエリアに停車することができる。

競技再開手順

(1)競技監督がコントロールライン又はスタートラインからのレース再開を決定したら、セーフティーカーはオレンジライトを消灯する。この時点で、セーフティーカー後方に並ぶ先頭車両が走行ペースを決定することができる。

(3)セーフティーカーがピットレーンに進入すると同時に、全てのフラッグマーシャルポストから黄旗振動とSCボードは一斉に撤去される。

(4)競技再開はシグナルブリッジにグリーンライトが点灯されることで合図され、同時にメインフラッグマーシャルポストのみグリーンフラッグが振動提示される。ただし、各車両は、コントロールライン又はスタートライン(ピットレーン含む)を通過するまでは、追い越しはできない。

24 : 赤旗中断されたレースの再スタート

24-1-4
登録された車検に合格しているスペアマシン(JSBクラスのみ)に変更できる。
また「【12】出場車両ならびにマーキング部品の変更」の規則は適用されない。

24-2-5
登録され車検に合格しているスペアマシン(JSBクラスのみ)に変更できる。
また、「【12】出場車両ならびにマーキング部品の変更」の規則は適用されない。

24-2-8
スタート手順は、24-1-8項が適用される。

26 : レース終了

26-2
ファイナルラップにフィニッシュライン手前でトップライダーのすぐ前に他のライダーがいる場合、スタート・フィニッシュマーシャルは同時にチェッカーフラッグと青旗を振動提示する。これはトップを走行するライダーはレースを終了するが、そのすぐ前を走っているライダーはファイナルラップを完走し、チェッカーフラッグを受けなければならないということを意味する。

31 : 違反に対する罰則

31-2-3
公式シグナル提示(提示区間)における違反には下記罰則を適用する。

31-2-3-1
旗提示(提示区間)における危険行為(追い越し・転倒・コースアウトなど)
罰金、レースタイム加算、予選タイム抹消、失格などの罰則が与えられる。罰則の決定は大会審査委員会が違反の内容により、裁量決定する。

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