qatar アメリカGP
  QatarGP
  FP1 FP2 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 1st 1st 3rd 3rd 2nd
ケーシー・ストーナー 3rd 3rd 2nd 1st 3rd
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第10戦アメリカGP決勝は、フロントローに並んだRepsol Honda Teamのケーシー・ストーナーとダニ・ペドロサ、そして、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)による3人のし烈な優勝争いとなり、レース終盤にロレンソをパスしたストーナーが優勝しました。2位にロレンソが入り、この2人を中盤までマークしたペドロサは3位でフィニッシュしました。これでHondaは今季5勝目を達成、Repsol Honda Teamの両ライダーがそろって表彰台に立つのは、今季6回目。シーズン折り返しとなるレースで、好リザルトを獲得しました。

今季4勝目を挙げたストーナーは、予選2番手から好スタートを切ると、オープニングラップ3番手。ロレンソ、ペドロサとトップグループを形成しました。そして3周目にペドロサをかわし2番手に浮上すると、ロレンソをピタリとマークして、プレッシャーをかけ続けました。そして、レース終盤の22周目にホームストレートでトップに立つと、32周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。

今大会は、前戦イタリアGP後にトライしたニューエンジンを、従来の車体に搭載して挑みました。金曜日、土曜日と、午前中は霧の多い天候となり、セットアップを進める時間が十分ではありませんでしたが、ニューエンジンのパフォーマンスを引き出し、車体とのバランスを取ることに成功しました。

これで、昨年の大会に続いてアメリカGP2連覇、通算3回目のアメリカGP制覇を達成しました。ストーナーは、第8戦ドイツGPでは最終ラップに転倒、第9戦イタリアGPはマシンのセットアップが決まらず8位と低迷しました。その雪辱を見事に果たし、満面の笑みを浮かべていました。

そのストーナーを中盤までピタリとマークしたペドロサは、転倒寸前の滑りを何度も経験して、中盤以降はペースを抑えました。今大会は、ニューエンジンとニューシャシーの組み合わせで今季2勝目に闘志を燃やしていました。ペドロサは、ニューマシンに高い評価を与えていましたが、そのポテンシャルをフルに引き出すことはできませんでした。今大会は、午前中の天候が不安定で、十分な走行時間が取れなかったことが決勝レースに影響しました。しかし、次戦インディアナポリスGPに向けて貴重なデータを得ることに成功しました。

これで10戦を終えて、9回の表彰台に立ったペドロサは、総合首位のロレンソと23点差の2位。今季4勝目を達成したストーナーは、ロレンソと32点差の3位。次戦インディアナポリスGP以降は、ニューエンジン、ニューシャシーのポテンシャルを発揮して逆転に挑みます。

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ケーシー・ストーナー(MotoGP 優勝)
「全体的に難しい週末でした。特に、ハードタイヤのパフォーマンスを引き出すのが難しく、そのため、決勝レースではソフトタイヤを使うことにしました。レース序盤に前に出ようとしましたが、ダニとホルヘがとてもいいラインを走っていたので、パスをするのが難しかったです。そのため、ラップタイムを少し落とし、タイヤを最後まで温存しようとしました。そのあと、ダニをパスして、ホルヘのうしろでタイヤを温存しながら慎重に走りました。トラクションをキープして、あまりスピンさせないようにしましたが、レース中はずっと勝てる自信がありました。優勝するために十分なペースで走ることができたと思います。そのため、タイヤを最後までもたせることだけを考えていました。前に出たとき、いいラップを刻むことができて、少しアドバンテージを築くこともできました。そして、そこからリードをキープすることができました。今日の優勝は、本当に本当にうれしいです。チームに感謝したいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
「今日はベストを尽くしましたが、3位になるのがやっとでした。序盤は、ケーシーにパスされても自信がありましたし、落ち着いて走ることができました。というのも、ケーシーはリアにソフトタイヤをチョイスするというリスキーな選択をしていたからです。でも、彼がチョイスしたソフトは、最後まで完ぺきに機能していました。僕もいいペースがありましたので、ケーシーに追いついて彼を抜けると思っていましたが、勢いあまって、もう少しで転倒するところでした。それで、前の2人と離れてしまいました。そのため、ブレーキングをハードにしてギャップを縮めようとしましたが、フロントから何回も転びそうになってしまいました。厳しいレースになりましたが、最後まで100%の力でプッシュできたので満足しています。しかし、優勝するためには小さなミスはできません。とにかく、新しいマシンに乗って、表彰台に立てたことはよかったです。インディアナポリスではもっと強いレースができるようにマシンを仕上げたいと思います」

中本修平|HRCチーム代表
「予想通り、厳しいレースになりましたが、ケーシーのすばらしい走りとがんばりで、優勝することができました。今日はタイヤの選択が難しかったですが、ソフトをチョイスしたのが、結果的によかったようです。今回は新しいエンジンを投入しましたが、ニューエンジンと車体のバランスもよかったです。ダニは、エンジンも車体も新しくて、2日目のフリー走行が悪天候のために走れなかったことがレースに影響してしまいました。結果は3位でしたが、次につながるレースになったことは間違いありません。次のインディアナポリスGPでは、Repsol Honda Teamの1-2を狙って全力を尽くしたいです」

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2012.7.29
Casey wins in Laguna with Dani 3rd, marking Repsol Honda's 300th podium The Repsol Honda Team leaves Laguna Seca very happy and ready for a well deserved summer break....

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