qatar イタリアGP
  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 3rd 2nd 2nd 1st 2nd 2nd
ケーシー・ストーナー 2nd 6th 3rd 5th 8th 3rd
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3日間ともに快晴に恵まれた第9戦イタリアGPは、今季2回目のPPから好スタートを切ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2位でフィニッシュ、5戦連続、今季8回目の表彰台に立ちました。気温25℃。路面温度45℃。タイヤにはやや厳しいコンディションとなりましたが、前戦ドイツGPからの2連勝に闘志を燃やしたペドロサは、好スタートを切ってホールショットを奪います。しかし、1コーナーでブレーキングミス、その間に、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ヤマハ)に先行を許しました。

先頭を走るのはロレンソ。そのロレンソの後方で、ペドロサはドヴィツィオーゾをパスするのに4周を費やしました。その間にトップのロレンソとの差は約1秒へと広がり、ドヴィツィオーゾをパスしたあとも、本来のリズムに戻るまでに数周を費やし、さらにリードを広げられるという厳しい展開となりました。そのあと、レース中盤には、1分47秒台のハイペースで周回しますが、終盤はリアタイヤのスピニングに苦しんでペースを上げられず、前戦ドイツGPからの2連勝を果たすことができませんでした。

今大会、思うようにセッティングが決まらず、予選5番手から決勝に挑んだケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は、オープニングラップ8番手から、2周目には、ベン・スピーズ(ヤマハ)とヘクトール・バルベラ(ドゥカティ)をかわし6番手に浮上。9周目にはニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)をパスして5番手へと順位を上げますが、12コーナーでブレーキングミスを喫して10番手にダウン。そのあと、追い上げて8位でフィニッシュしました。

Repsol Honda Team勢はオランダ、ドイツに続く3連勝を果たすことができませんでしたが、総合2位にペドロサ、総合3位にストーナーというランクは変わらず、次戦以降の追い上げに期待が高まります。

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ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「スタートはよかったのですが、1コーナーでブレーキングミスをして、ホルヘに抜かれてしまいました。そのあと、ドヴィツィオーゾにもパスされて、びっくりしました。ドヴィツィオーゾは、1コーナーのブレーキングがハードで、彼をオーバーテイクするのにほかの場所を見つけなくてはならず、数周かかってしまいました。その間にホルヘにはギャップを広げられてしまいました。それからは、自分のリズムを取り戻そうとしました。そして1分47秒台で周回できるようになりましたが、リアタイヤがかなりスピンするようになり、チャタリングも出るようになったので、タイヤが心配になりました。そのため、少しペースを抑えようと決めました。ホルヘに追いつくためには1分47秒台で走らなければならなかったし、今回、彼は非常に強かったので、それは無理なことと判断したからです。ホルヘには、おめでとうと言いたいです。優勝できませんでしたが、今日のレースで2位というのは、僕にとってはいい結果です。一生懸命がんばってくれたチームに感謝したいです」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 8位)
「思っていたような結果になりませんでした。今日は、表彰台争いができると思っていました。もしかすると、ダニについて行けるペースがあったかもしれません。今週のホルヘは、ずっとすばらしい走りをしていて、間違いを犯さなかったです。ホルヘとダニにはかなわないと思いましたが、3位にはなりたかったです。しかし、マシンがうまく機能しませんでした。朝のウォームアップでもうまくいきませんでした。だから、今回は、マシンにはあまり満足していません。快適でなかったです。そして、レースではミスをしてしまいました。11コーナー出口で振られ、12コーナーでブレーキが開いて止まり切れませんでした。できる限り握りしめたし、コースぎりぎりで止まれるんじゃないかと思いましたが、グラベルに入ってしまい、かなりロスしてしまいました。アルバロとの接触は、申し訳ないと思います。2コーナーでパスしようとしましたが、彼が僕のインを締めてきたので、どうしようもなかったです。難しいレースでした。残念な結果になってしまいました」

中本修平|HRCチーム代表
「残念ながら優勝することができませんでした。ダニは、おおよそ想定した通りのタイムで走ることができたと思います。しかし、序盤にドヴィツィオーゾ(ヤマハ)を抜くのにちょっと時間がかかりすぎたのが痛かったです。それでホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)にリードを広げられてしまい、追いつくことができませんでした。ケーシーは、コースアウトがなければ3位はいけたと思います。コーナーの立ち上がりで振られ、そのときにブレーキのキャリパーが開いてしまい、次のコーナーでブレーキが効かず、止まりきれなかったようです。我々にとっては残念な結果となりましたが、今日は、ホルヘがすばらしい走りをしていましたので、ホルヘに負けたという感じです。次のラグナセカも、ホルヘが得意とするサーキットですので、厳しいレースになると思います。しかし、全力でホルヘの連勝を阻止して、ポイントを縮めたいと思います」

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2012.07.15
Podium for Pedrosa, difficult 8th for Stoner Repsol Honda's Dani Pedrosa took an important second position in the Grand Prix of Italy, but team mate Casey Stoner could only manage 8th in a warm race at Mugello circuit, where air temperatures reached 25℃ and track temperatures 45℃.

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