Australia Australia
  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 6th 5th 3rd 8th 4th 4th
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 5th 10th 6th 5th 3rd 3rd
ケーシー・ストーナー 1st 1st 1st 1st 1st 1st
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第16戦オーストラリアGPは、断続的に雨が降る不安定な天候の中で決勝レースが行われ、地元ファンの熱烈な声援を受けたケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、今季11回目のポールポジションからライバルを圧倒する速さで今季9勝目を達成。2011年シーズンのタイトルを獲得しました。

ストーナーにとっては、2007年以来4年ぶり。Hondaにとっては、2006年以来5年ぶりのタイトル獲得となりました。この日は、総合2位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がウオームアップで転倒して決勝レースを欠場。そのため、ストーナーは6位以内に入れば自力でチャンピオンが決まるレースとなり、オーストラリアGP5連勝達成という快挙で、タイトル獲得に華を添えました。

この日は、ドライコンディションでスタートしましたが、断続的に雨が降ったためマシンを交換できる“フラッグ・トゥ・フラッグ”が採用されました。しかし、雨はすぐに上がり、そのまま走りきったストーナーが優勝。マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が2位、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が3位に入り、Hondaは、第11戦チェコGP以来、今季2回目の表彰台独占を達成しました。また、4位にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が入り、上位4位までをHonda勢が独占しました。

ドヴィツィオーゾは4番グリッドから好スタートを切って、ペドロサとし烈な3位争いを繰り広げました。前半はドヴィツィオーゾ、中盤はペドロサが先行しましたが、終盤でドヴィツィオーゾが再び先行。5戦ぶり6回目の表彰台を獲得しました。一方、前戦日本GPで今季3勝目を挙げたペドロサは、強風に苦しんで思うようにペースを上げられず、4位でフィニッシュしました。

今大会、ストーナーが優勝でタイトルを獲得したのと同時に、Hondaは最高峰クラスで18回目のコンストラクターズタイトル(全クラス通算60回目)を獲得しました。これでHondaは、2011年シーズンの個人とコンストラクターズタイトルを獲得。残り2戦でチームタイトル獲得に全力を尽くすことになります。

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ケーシー・ストーナー(MotoGP 優勝)
「こんな結果を予想することはできませんでした。コンディションは厳しくて、レースは信じられないほど難しかったです。雨が降るんじゃないかと思っていたので、早めにリードを築こうと思っていました。でも本当に降ってくるかどうかは分かりませんでした。レース終盤の雨は、まるで雨の壁の中に入ったような感じでした。それまで雨の気配は全くありませんでしたが、最終コーナーに差しかかったときに雨が強くなりました。もう少しでコントロールを失うところでした。グラベルに飛び出しそうになりましたが、なんとかコントロールして後ろとのギャップをキープすることができました。その結果、ホームGPで優勝することができました。今大会では少し緊張していたので、今はほっとしています。今朝のホルヘ(ロレンソ)のアクシデントは本当に気の毒でした。彼はすばらしいライバルです。もし彼が今日のレースに出場していたら、このような結果にはならなかったと思います。手術がうまくいって、できるだけ早くレースに戻ってくることを願っています。今日は最高の一日になりました。チームとレプソル、そしてスポンサー、一年間一生懸命がんばってくれたすべての人に感謝したいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3位)
「思っていた通り、難しいレースになりました。このサーキットは天気が変わりやすくて予想がつきません。しかし、こうして表彰台に上がることができましたし、ダニの前でフィニッシュできてうれしかったです。今日は2位でフィニッシュできたかもしれませんでしたが、レース中盤にダニに抜かれたときにシモンチェリと離れてしまいました。今日はいくつかのコーナーでグリップが十分ではありませんでした。とにかくチャンピオンシップの3位争いは続いていますし、残り2レースでダニが巻き返してくるのは間違いないです。でも最後までベストを尽くしたいと思います。今日はチャンピオンを獲得したケーシーにおめでとうと言いたいです。彼にとってすばらしいシーズンになりました。彼は間違いなく最速のライダーです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 4位)
「大変な一日でした。今大会はフリー、予選とあまり快適ではなかったですし、それは決勝も同じでした。スタートのときに風を受けてしまい、バランスを崩してしまいました。信号が消えたと同時に左足を地面につけなければならず、スタートが決まりませんでした。最初の数周は、フィーリングがよくなかったです。その後、少しよくなりましたが、アンドレアとバトルしているときに、リアタイヤを消耗させてしまいました。今日は彼を抑え続けることができませんでした。そのうち雨が降り始めてしまいました。今日は、タイトルを獲得したケーシーにはおめでとうと言いたいです。今シーズン、彼は一番強かったです。常に表彰台にいたし、ミスもありませんでした。チャンピオンにふさわしいシーズンだったと思います」

中本修平|HRCチーム代表
「タイトルを獲得することができて本当にうれしいです。Hondaをサポートしていただいたすべての人、運営してくれた大勢の人にありがとうと言いたいです。今日は、ケーシーの優勝だけでなく、表彰台、さらに4位までを独占し、個人タイトルとコンストラクターズタイトルも併せて獲得することができました。あと2戦、気を抜かずしっかりと戦って最後に残っているチームタイトルも獲得したいです。正直、昨シーズンもタイトルをとるチャンスはありました。悔しいシーズンだったので、今年はこうしてタイトルを獲得することができてうれしいです。これからも勝てるように全力を尽くしたいと思います。本当にありがとうございました」

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2011.10.16
Stoner wins World Championship in all Honda podium Repsol Honda's Casey Stoner has clinched the 2011 MotoGP World Championship title 2011 with a superb victory in the Australian Grand Prix.......

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