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  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 1st 1st - - - -
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 5th 5th - - - -
ケーシー・ストーナー 2nd 2nd - - - -
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第11戦チェコGPのフリー走行は、1回目、2回目ともに、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、ケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)の3選手が上位を独占。すばらしいリザルトで後半戦のスタートを切りました。

2週間のサマーブレイクで、シーズン前半戦の疲れを取ったペドロサは、後半戦の活躍を期待させるすばらしいスタートとなりました。午前中の走行では2番手のストーナーに約1秒近いリードを築く1分56秒328というすばらしいタイムで首位に浮上。午後の走行ではフロントのセッティングに集中したため、午前中のタイムを更新することはできませんでしたが、2セッションともにトップタイムをマークする完ぺきな一日となりました。

ペドロサは、第4戦フランスGPで右鎖骨を骨折して、3戦欠場します。しかし、復帰2戦目のドイツGPで今季2勝目を達成、連戦となったアメリカGPで3位表彰台獲得と、復調をアピールしました。そして、後半戦のスタートとなったチェコGPのフリー走行では、完全復活を感じさせる好ラップを連発。最高峰クラスでは初のチェコGP制覇に向けて絶好のスタートを切りました。

対照的に、2番手につけたストーナーは、リアのグリップと旋回性の妥協点を見いだせず、2セッションともにトライ&エラーの一日となりました。ベストタイムではペドロサに続きましたが、アベレージでは、ペドロサの1分56秒台に対して、1分57秒台と不満の残る結果に終わりました。2日目のセッションでは、チームメートのペドロサのタイムを目標にセットアップに取り組むことになります。

この日、エンジンブレーキのセッティングに苦しんだアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)も、前戦アメリカGPでは表彰台に立てず、5位でフィニッシュしています。加えて、し烈な戦いを繰り広げたベン・スピース(ヤマハ)に先着される悔しいレースとなっていただけに、シモンチェリとともに、その雪辱に気合満点。2日目の予選ではフロントローを狙うことになります。この日は、トップ5に4台のHonda勢が名前を連ね、Honda勢の表彰台独占はもちろん、上位独占が期待されます。

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ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)
「今日は最初から感触がよかったです。マシンは最初からよくて、前進することができました。ベストタイムは更新できませんでしたが、午前、午後ともにマシンの状態を改善することができました。夏休みを過ごしたことで、今回は新鮮な気持ちで大会に挑んでいます。夏休みの前にはなかったエネルギーを感じています。土曜日と日曜日も、このペースを維持して、いいレースをしたいです。今日は両セッションともに、とても満足しています。予選、決勝と、まだまだマシンの状態はよくなると思います。それは他の選手たちも同じだと思いますし、このまま集中してセットアップに取り組みたいです。今日はずっと一人で走っていました。明日はほかのライダーの走りを見て、自分のアドバンテージとウイークポイントを探ってみたいです」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 2番手)
「正直、今日はポジティブではありませんでした。前回のラグナセカと同じようなスタートになってしまいました。今日の走行を終えた段階では、どっちの方向でセッティングしていけばいいのか分かりません。フロントの感触がしっくりこなくて、コーナーの進入とコーナリングのフィーリングがいまいちでした。それにリアのエッジグリップも不足しているのでコーナーの出口でも苦戦しています。満足のいくセットアップにはほど遠いです。前進できるところはたくさんあると思いますが、今はどうしたらいいのか分かりません。明日は2台のマシンでいろいろ試してみたいです。そして、予選へ向けてベストな状態に仕上げたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5番手)
「今日はエンジンブレーキの調整に苦労しました。今使っているエンジンブレーキのシステムは、イタリアGP後のムジェロテストで初めて使ったもので、それ以降ずっと使っています。とてもいいのですが、セットアップが難しくて、今日はいいセットアップを見つけるのに苦労しました。時間もかかり、そのためにあまり多く周回することができませんでした。終盤はセッティングが完ぺきではありませんでしたが全力で走りました。本当ならもっと速く走れたと思うし、フラストレーションがたまりました。今日の5番手タイムには満足していません。これからデータを見てセッティングの方向を決めます。明日も今日のようにドライコンディションで走れること祈っています」

中本修平|HRCチーム代表
「リザルトはよかったですが、リアのグリップ不足がHonda勢共通の課題となりました。リアのグリップを上げると旋回性が悪く、旋回性を上げるとリアのグリップが不足します。その妥協点を探る一日になりました。トップタイムのダニは、午後にタイムを更新できませんでしたが、これはフロントフォークのセッティングに集中していたこともあってタイムを狙っていなかっただけのこと。ケーシーとシモンチェリは、グリップ向上と旋回性の改善に取り組む一日でした。ドヴィツィオーゾは、エンジンブレーキのフィーリングがよくなくて、この部分にも取り組みました。今日はトップ5のうち4台がHondaでしたが、今回もロレンソと厳しい戦いになることは間違いありません。明日も引き続き、セットアップに集中したいです」

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2011.08.12
Pedrosa leads a Repsol Honda 1-2 in Brno Free Practice The Repsol Honda Team went back on track today for the first day of practice at Brno circuit, in preparation for the Grand Prix of Czech Republic, eleventh round of the 2011 MotoGP World Championship.

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