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  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 2nd 2nd 2nd 3rd 3rd 4th
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 5th 4th 6th 6th 5th 3rd
ケーシー・ストーナー 1st 3rd 1st 2nd 1st 1st
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シーズン前半戦を締めくくるアメリカGP決勝は、予選で大接戦を繰り広げたケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)とダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、そしてホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)の3選手の優勝争いとなり、終盤ロレンソをかわしてトップに浮上したストーナーが優勝、中盤まで2番手を走行したペドロサが3位でフィニッシュしました。

4戦ぶり今季5勝目を達成したストーナーは、予選2番手から慎重なスタートを切ると、ロレンソ、ペドロサに続いて3番手を走行。中盤にペドロサをかわして2番手へ。さらにラスト6周でロレンソをかわすと、一気にペースを上げて2番手以下を突き放しました。

今大会のストーナーは、金曜日、土曜日のセッションで思うようにセッティングが決まらず苦悩しました。しかし、ウオームアップでいい状態を見つけることに成功し、決勝では周囲の走りをじっくりと見て、後半にペースを上げるという完ぺきなレース展開で勝利しました。シーズン前半戦のレースを見事、優勝で締めくくったストーナー。総合2位のロレンソとのポイント差を20点に広げることに成功して、しばしの夏休みを迎えます。これでHonda勢は、前半10戦中7勝というすばらしい結果を残しました。

予選3番手から好スタートを切り、中盤まで2番手を走行したペドロサは、体力が消耗した終盤にペースを上げられず、3位でフィニッシュしました。右鎖骨の骨折で3戦を欠場。復帰してこれが3戦目となりますが、身体に厳しいコースレイアウトと、負傷のためにトレーニング不足だったことが影響し、厳しい走りを強いられました。しかし、前戦ドイツGPで優勝しているペドロサは、今大会も優勝争いに加わっての3位。体調が戻れば優勝争いの常連になることを強烈にアピールしました。今大会の表彰台で、総合ランキングでも4位に浮上。後半戦の巻き返しに大きな期待が寄せられます。

予選6番手から決勝に挑んだアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、表彰台に立った3選手を追いましたが、終盤はペースが上がらず、追い上げてきたベン・スピーズ(ヤマハ)にかわされて5位でチェッカーを受けました。この日のドヴィツィオーゾは、いくつかの右コーナーでトップの3台からわずかに遅れ、その遅れを取り戻すためにほかのコーナーでプッシュしたことから、後半は厳しい走りになりました。これで2戦連続で表彰台を逃しましたが、総合3位をキープして前半戦を終了。後半戦では今季初優勝を目標に、ランキングアップを目指します。

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ケーシー・ストーナー(MotoGP 優勝)
「今週はあまりうまくいかず、決勝レースでダニとホルヘと戦えるかどうか自信がありませんでした。しかし、ウオームアップで試したセッティングがよくて、ペースを上げることに成功しました。いい状態になったこともあって、自信も生まれ、スタート前はすごく冷静でした。フルタンクの時はあまりフィーリングはよくありませんでしたが、序盤はタイヤをゆっくり温めようと思っていたので、ペースを抑えました。ホルヘとダニに、あまり離されないようにペースをコントロールして、がまん強い走りに撤しました。その後、ペースを上げられるようになった時も、後ろで様子を見ることにしました。そのうち、ダニのペースが上がらず苦戦しているので、ダニを抜いてホルヘを追いかけました。ホルヘに追いついてからは彼にプレッシャーをかけました。彼を抜いたあとはペースを上げられたし、それから引き離すことができました。厳しいレースでしたが、こうして優勝できて本当にうれしい。チームに感謝しています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
「ケガから復帰して、こうして2回目の表彰台に立てて、とてもうれしいです。ラグナセカはフィジカル面でとても厳しいサーキットなので、難しいレースになるだろうと思っていました。その通りのレースになったし、中盤を迎えたころにはとても疲れていました。右腕をかばうことで左腕の負担が大きく、しかもこのサーキットは休むところがないので、ペースを落とすことになってしまいました。しかし、中盤までホルヘとストーナーについていけたし、この2戦は大きな自信になりました。今回は全体的にグリップを出すのが大変でした。しかし、チームはすばらしい仕事をしてくれました。後半戦のブルノまでしばらく休みになるので、しっかりと身体を治して、後半戦はいい状態でスタートしたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5位)
「ラグナセカは、ハードブレーキングを要求されるサーキットなので、とても厳しいレースになるだろうと思っていました。スタートはよくて、4番手につけることができました。序盤はケーシー、ダニ、そしてロレンソについていこうと全力を尽くしました。しかし、3コーナー、11コーナーで少し差をつけられて、その遅れを取り戻すためにほかのコーナーでプッシュしなければならず、体力を使い果たしてしまいました。そのため、終盤はペースを落としてしまいました。今回はいいレースができると思っていたので残念です。スピーズに負けたのも残念でした。今年初めてバトルで負けました。表彰台に立てませんでしたが、総合3位をキープしています。これから夏休み。3週間後のブルノはリフレッシュして挑みたいです」

中本修平|HRCチーム代表
「ケーシーは今回、あまりいい状態ではありませんでした。しかし、決勝に向けて試したことが悪くなく、それでペースを改善することができたようです。しかし、今日の優勝はライダーのがんばりがあったからこそ達成されたと思います。ダニは、マシンの状態はよかったのですが、さすがにこのコースはフィジカル面で厳しく、ケガの影響、そしてトレーニング不足が影響しました。腕上がりもあって、アクセルとブレーキのコントロールが完全ではありませんでした。後半戦までの数週間、しっかり身体を直して決勝に挑んで欲しいです。アンドレアも悪くありませんでしたが、いくつかのコーナーでうまく走れず、その遅れを取り戻すのに体力を消耗してしまったようです。今回はケーシーが優勝、ダニが2位になれなかったのは残念ですが、後半はこの2人で1-2のレースをしていきたいです」

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2011.07.24
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