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  QatarGP
  FP1 FP2 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ - - - - -
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 4th 8th 5th 3rd 3rd
ケーシー・ストーナー 3rd 2nd 3rd 2nd 1st
青山博一 12st 15th 12th 8th 8th
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第7戦オランダGP決勝は、不安定な天候の中でのレースとなり、各クラスともに大荒れの戦いとなりました。朝のウオームアップでは、3クラスともにウエットコンディション。MotoGPクラスは、断続的に小雨が降り続けましたが、辛うじてドライコンディションで行われました。気温15℃、路面温度も低く、難しい条件下、予選3番手から決勝に挑んだケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は、前日の転倒もあって、オープニングラップ3番手と慎重な走りを見せました。しかし、徐々にペースを上げて、2周目にチームメートのアンドレア・ドヴィツィオーゾをかわし、2番手に浮上。トップのベン・スピーズ(ヤマハ)を追いかける展開となりましたが、序盤に開いた約3秒の差をなかなか詰められませんでした。

その理由は、前日の転倒の影響でマシンのセットアップと体調が完全でないことが挙げられます。しかしオープニングラップに、タイトル争いをしているホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が転倒して大きく順位を下げたこともあり、着実に2位をキープ。これで5戦連続、今季6回目の表彰台に立ち、2位のロレンソに28点差をつけて総合首位をキープ。念願のタイトル獲得に向けて、一歩前進することに成功しました。

予選5番手から好スタートを切ったドヴィツィオーゾは、ストーナーに続いて3位でフィニッシュ。2戦連続、今季3回目の表彰台に立ちました。ドヴィツィオーゾは中盤まで、ストーナーとランデブー走行を繰り広げます。しかし、後半はフロントタイヤの摩耗に苦しんでペースを落とし、着実に走って3位でチェッカーを受けました。この日は、総合2位のロレンソが6位。ドヴィツィオーゾの総合3位は変わらずも、その差を9点として、総合2位を視野に入れました。

今大会は、好スタートを切ったスピーズが優勝。Repsol Honda Team勢は優勝こそ果たせませんでしたが、2戦連続で2人の選手が表彰台に立ちました。

ダニ・ペドロサの代役としてRepsol Honda Teamから出場の青山博一は、8位でフィニッシュしました。前日のフリー走行で転倒、背中を強打したことで、予選、決勝と苦しい走りを強いられますが、ワークスマシンで走るチャンスを得た青山は、最後まで全力を尽くしました。今大会は、不安定な天候と2日目の転倒で、ほとんどセッティングができないまま決勝に挑みました。しかし今回の貴重な経験は、次戦につながることは間違いなく、チャンスを与えてくれたHRCとTeam San Carlo Honda Gresiniに感謝していました。

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ケーシー・ストーナー(MotoGP 2位)
「今日は優勝に向けてチャレンジしたかったです。優勝こそできなかったのですが、こうして表彰台に立てたことに本当に満足しています。何よりも、最も重要なポイントを獲得できましたからね。昨日はマシンのセットアップがうまくいかず、ウオームアップで調整したかったんです。でも残念ながら、ウオームアップのタイミングでウエットになり、それを試すこともできませんでした。だから、いいのか悪いのかわからないセットアップでレースをスタートすることになりました。昨日の転倒のあと、左肩に痛みがあって、今日は左コーナーで少し問題を抱えていました。今日はベンが速くて、彼を捕らえようと一生懸命がんばったけれど、彼は序盤のアドバンテージをキープしました。ベンにおめでとうと言いたいです。すばらしいレースだったと思います。そして、優勝はできなかったのですが、今日の2位は、自分たちにとっても重要なレースでした」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3位)
「今日の表彰台はとてもうれしいです。チャンピオンシップのことを考えても、重要な表彰台でした。コンディションは厳しいものでした。グリッドについていたときも、天候は予測できませんでした。路面は完全には乾いていませんでしたし、だから安全を考えてソフトタイヤをチョイスしました。このタイヤの選択が自分のレースに影響しました。ケーシーについていこうとしたのですが、フロントのグリップを失い、強くプッシュすることができませんでした。後半にはリアにもおかしな振動が出て、その原因が分かりませんでした。後ろにいるバレンティーノ(ロッシ、ドゥカティ)に対してマージンがあることが分かったので、3番手をキープするために注意深く走りました。レースのあと、フロントタイヤに問題があったことが分かりました。これからブリヂストンが分析してくれることになると思います。とにかく2戦連続の表彰台はすごくうれしいです。総合3位は変わらないけれど、ホルヘとの差も縮められました。次週のムジェロが楽しみです。サーキットは最高で、観客はすばらしいですからね」

青山博一(MotoGP 8位)
「苦しくて厳しいレースでした。今回は初日がウエットで、2日目にドライで走れたけれど、フリー走行でいきなり転倒してしまいました。そして、決勝日のウオームアップがウエットで、決勝がドライと、コンディションが不安定だったこともありました。転倒の影響で、最後までセッティングができない状態で決勝に挑まなければならなかったのです。身体が痛かったし、序盤は全然グリップしなくて、ペースを上げられませんでした。後半になって、やっとリズムをつかみ始めたのですが、それでレースが終わってしまった感じです。もう少しコンディションのいい状態で乗りたかったけれど、ワークスチームで、ワークスマシンに乗って走るという貴重な経験をさせてもらいました。HRCと、Team San Carlo Honda Gresiniに感謝したいです」

中本修平 | HRCチーム代表
「あまりにも天気が悪すぎて、難しいレースとなりました。BSタイヤも、想定していた天候とはかなりかけ離れていたのだろうと思います。ケーシーは、今大会は3日間を通じてマシンがきちんとは仕上がりませんでした。それはデータを見てもハッキリしているので、今回の失敗を次に生かしたいと考えています。次戦イタリアは、こんな失敗はしないはずです。アンドレアは序盤、フロントタイヤの摩耗に苦しんだようです。後半は、リアから振動が出たと言っていますが、これはフロントが起因する振動ではないかと思っています。このあたりはしっかりと調べたいです。青山は、昨日の転倒が影響してしまいました。背中が痛くて苦しそうでしたが、最後まで走りきってくれました。ケーシーが総合ポイントでリードを広げてくれたことはよかったのですが、次のレースは優勝できるように全力でサポートしていきたいと思います」

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2010.06.25
Double podium finish for Stoner and Dovizioso in Assen, Aoyama in eighth Today the Repsol Honda team sealed another double podium, the fifth of the season in seven races and as ever, the weather at the Dutch TT complicated matters with very changeable conditions.

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